ほぉ・・・
2020/1/18 10:50 (2020/1/18 11:01 更新)
将棋の最年少記録を次々に塗り替えてきた高校生棋士、藤井聡太七段(17)。第61期王位戦(西日本新聞社主催)では初の挑戦者決定リーグ入りを決めるなど、タイトル獲得への期待がかかります。関西将棋会館(大阪市)でのインタビューで、新年の抱負などを聞きました。
-王将戦リーグ最終戦(2019年11月)で広瀬章人竜王(当時)と対戦し、勝てば挑戦者でしたが、残念でした。
「中盤にはチャンスの局面もありましたが、持ち時間もなかったので、勝つのは難しかったです。いい局面から形勢を損ねてしまって、個人的には悔いが残るところです」
-19年の抱負として「タイトル挑戦」を挙げていました。
「挑戦できなかったのは残念ですが、あと1勝というところまで行けたのは初めてで、これから、こういう機会を多くつくれるよう頑張ります」
-「最年少」という記録がつきまといますが。
「将棋の対局は結果が勝ちか負けかしかないので、一局単位で見るのでなく、実力が付けば長いスパンで結果が付いてくると思うので、実力を高めることに取り組んでいきたい。これまでのトップ棋士との対戦では、あまり結果を残せず、及ばないところもあったので…」
-王位戦リーグにも入りました。木村一基王位は最年長での初タイトル獲得です。
「木村王位はタイトル挑戦も多く、いつ獲得されてもおかしくなかったです。木村王位は、相手の攻めを受け止める強気の指し回しが持ち味ですね。王位戦7番勝負でも、豊島将之前王位の攻めに気後れすることなく強気で戦っていたのが印象的でした」
-木村王位とは公式戦の対局はまだですね。
「非公式戦での対局はありますが。木村王位からも「対局したい」と言われているし、王位戦も頑張りたいですね」
-プロ入り(16年10月)から3年たちました。
「最初は自分がプロとしてどのくらい通用するか分からなかったんですが、ここまでの3年間で自分の実力と課題が見えてきたと思います。課題は「形勢判断」や「時間配分」です。王将戦最終戦でも、中盤で時間を使い過ぎたので、その辺りを改善しなければ、と思います」
-将棋の戦型で「居飛車」「振り飛車」がありますが、藤井七段は居飛車党ですね。
「振り飛車も有力な戦法とは思いますが、飛車を移動させるのに一手かかるので、飛車をそのままで戦うのは、個人的には最も普通かなという気がします」
-プロになった今も将棋は楽しいですか?
「ええ。一局ごとに新しい局面に出会えますし、その中で新しい発見もたくさんありますから」
パソコンの組み立てにも意欲
-19年8月には将棋日本シリーズJTプロ公式戦で福岡を訪れています。
「九州は2回目でしたが、公式戦では初めてでした。和服での公開対局も初めて。広い会場で多くの方にご観戦いただき、非常にありがたかったです」
-福岡の印象は。
「福岡以外には足を伸ばせなかったのですが、(前夜祭と対局の間に)中1日あったので、博多駅で電車を見てきました。もつ鍋もいただいて、非常にいい印象でした」
-将棋以外の趣味は。
「将棋の検討用に使っていたパソコンが購入後2年たったので、今度はパーツを購入して自分で組み立てたいです。リスクもあるので、練習してからですね」
-改めて新年の抱負を。
「今年の色紙には「研鑽」と書きました。少しでも研鑽を続けていきたい。しっかり地力を付けてタイトルに近づける機会を多くつくりたいです」
(文・根井輝雄、写真・黒田淳一)
▽ふじい・そうた 2002年7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身。16年10月、14歳2カ月の史上最年少でプロ入り(四段)。デビュー以来負けなしの29連勝(歴代1位)を記録した。18年5月に七段昇段。朝日杯将棋オープン戦で18、19年に連覇。
情報源:藤井七段「研鑽続けタイトルへ」 もつ鍋、博多駅 福岡には好印象|【西日本新聞ニュース】
ふむ・・・