2020年1月12日号
しんぶん赤旗 日曜版 2020年1月12日号
ひと
初タイトルへ期待が集まる
将棋棋士七段 藤井聡太さん自分の課題見えてきた
中学生棋士としてデビューして以来、多くの記録を塗り替えてきました。昨年はタイトル挑戦へあと1勝にせまり、今年の初タイトル獲得へ期待が集まります。
11月に行われた王将戦の挑戦者決定リーグ最終局。勝てば、タイトル初挑戦が決まる注目の一戦でした。惜しくも広瀬章人(あきひと)竜王に敗れました。
逆転を許した最終盤のミスが話題になりましたが、本人の評価は違いました。「中盤のミスが最も反省すべき点です。そこで考慮時間を使ったために、終盤は1手1分の秒読みに追い込まれました。最終盤のミスは仕方がなかったと思います」
プロ3年目の昨年、早くもタイトル争奪戦に食い込みました。竜王戦決勝トーナメントは豊島将之(まさゆき)名人に敗北。豊島名人はその後、広瀬竜王から竜王位を奪いました。トップ棋士との対局を重ねて、見えてきた課題があります。
「中盤では、読んでも正しい形勢判断に近づけない局面があります。しかしタイトル保持者になると、中盤での判断が非常に正確です。私が必要のない変化を読んでしまう場面でも、時間を使わないですぐに指す。大局的な見極めが優れています」
詰将棋選手権で5連覇中と、終盤の読みは抜群。「中盤の力をつければ、終盤は互角にたたかえますか」とたずねると「まあ、そうですね」と自信をのぞかせます。
現在、名古屋大学教育学部付属高校の2年生です。
「家では将棋に集中できるよう」勉強は学校ですませます。平日、将棋に取り組むのは夜の3時間半。「睡眠が大事なので」と夜の11時には寝ます。
友達との話題は鉄道やパソコンのこと。冬休みには自作のパソコンを組み立てました。「最初から高性能機をめざすと、失敗したときに損失が大きいので、まずは練習。将棋の検討に使うつもりです」
東京五輪の聖火ランナーに決定しました。愛知県内を走ります。五輪では陸上競技の短距離に注目しています。
「数秒で勝負がつく世界なので、将棋とは全く逆
一瞬の勝負に選手がどういう気持ちで臨んでいるのかが気になります」永瀬拓矢叡王・王座から声をかけられて、月に2回、2人で研究会をしています。
「アドバイスをもらうという関係ではありませんが、指していて勉強になることが多い
永瀬さんの将棋に対する姿勢も学ばされます」今年の抱負は―。
「大学進学は考えていません。研さんを積んで、トップ棋士との差を埋めていきたい」
北村隆志記者記者
初タイトルへ期待が集まる
将棋棋士七段 藤井聡太さん2020年01月12日号
21011236Souta180.jpg昨年はタイトル挑戦へあと1勝に迫り、今年の初タイトル獲得へ期待が集まります。(36面)
情報源:日曜版「しんぶん赤旗」
赤旗日曜版1/12号に、藤井聡太七段が登場しています。
終盤で逆転負けした王将リーグ最終戦についての見解は、興味深く読みました。また、対局と学業で多忙な中、自作パソコンを組んだというのにも驚かされました。
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ほぉ・・・