ほぉ・・・
2019年11月18日 13時31分
「私も一日も早く木村名人のように大きな舞台に立ちたい」
藤井聡太七段(17)が待望の「大舞台」まであと1勝に迫っている。19日の王将リーグ最終戦で広瀬章人竜王(32)に勝利すれば、最年少でのタイトル挑戦が決まる。
藤井七段が冒頭の言葉を語ったのは、2017年10月13日のことだった。この日は師匠の杉本昌隆八段(51)とともに、伝説の盤駒との対面を果たしていた。
藤井七段の4代上の師匠に当たる木村義雄十四世名人は1949(昭和24)年4月8日、豊川稲荷(愛知県豊川市)で指された第8期名人戦第2局で時の塚田正夫名人と対局した。伝説の盤駒とは、その時使用されたものだ。
それが68年の歳月を乗り越え、くしくも名古屋市内で発見された(現在は豊川稲荷に展示)。その報を受けるや、忙しい合間を縫って駆けつけてくれた藤井七段。その姿には、一門の先達への深い尊敬の念があふれていた。
1926(大正15)年に当時の最年少記録21歳で八段に昇った木村名人は、戦前から「常勝将軍」と呼ばれ、あの69連勝の大横綱・双葉山と並ぶ国民的スターだった。現在の日本将棋連盟の礎を築いた大功労者としても知られる。
木村名人門下は、板谷四郎九段系、花村元司九段系を中心とする一門。これまでに深浦康市九段(47)=王位3期=と高見泰地七段(26)=叡王1期=の2人のタイトルホルダーを輩出しているが、いよいよ木村名人以来となる才能と人気を兼備したスーパースターとして登場したのが藤井七段なのだ。19日の大一番は今後、木村名人の「常勝」の系譜を継いでいくうえでも大事な一里塚となる。
14日の久保利明九段(44)との対局後、藤井七段は「気負わず普段通り指せればと思う」と話していた。藤井七段のすごさは、突出した才能はもちろん、実はその強靱(きょうじん)なメンタルにもある。
木村名人もまた「常勝将軍」たり得た秘訣(ひけつ)をこう明かしていた。「驚懼疑惑(きょうくぎわく)」にとらわれるな―と。将棋の世界でも剣の道などと同じく、驚き、懼(おそ)れ、疑い、惑いこそが道の妨げとなる「四病」で「これを脱却する捷径(ちかみち)は、勝敗を超越することである」(木村義雄著・将棋一代)としているのだ。
勝敗はさておき、いつも通りの指し回しを―。多くのファンが天才少年に望むのもそこにある。(海老原秀夫)
情報源:〈記者メモ〉藤井聡太七段 「常勝将軍」への一里塚に 19日の大一番・広瀬竜王戦 王将リーグ(中日スポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:〈記者メモ〉藤井聡太七段 「常勝将軍」への一里塚に 19日の大一番・広瀬竜王戦 王将リーグ:芸能・社会:中日スポーツ(CHUNICHI Web)
▲藤井聡太七段 vs △広瀬章人九段(棋譜を見る)
先後はリーグ抽選時に決まっており、藤井七段の先手
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とのこと。