ふむ・・・
2019年11月17日05時00分
「名人と竜王を破っての優勝は見事ですが、但(ただ)し、20代・30代の棋士に対しては、『君たち、悔しくないのか』と言いたい気持ちもあります」。2018年2月17日、藤井聡太七段(17)が第11回朝日杯将棋オープン戦で優勝を決めた際の谷川浩司九段(57)のコメントだ。
「本当は自分だけに言って欲しい言葉でした」。谷川の弟子、都成竜馬(となりりゅうま)六段(29)は苦言を真摯(しんし)に受け止めた。宮崎市出身。小学5年で小学生名人となり、あこがれていた谷川に弟子入りを志願。将棋とゆかりの深い姓名や、誕生日が1月17日で谷川が被災した阪神淡路大震災が起きた日に重なることなどが縁となり、唯一の弟子入りを認められた。棋士養成機関「奨励会(しょうれいかい)」時代の13年にプロも参加する新人王戦で優勝したが、プロ入りはその3年後。年齢制限ぎりぎりの26歳だった。
都成の半年後にプロになった藤井は29連勝の新記録を達成した。21、25勝目を献上した都成は「完敗でした」。17年7月の加古川青流戦では激戦の末、終盤で逆転負け。「悔しいというより、『すごいな』『さすが、藤井君』と思っていた」
谷川の苦言を胸に臨んだ竜王戦決勝トーナメントとC級1組順位戦でも敗れた。「注目されるので、『すぐには負けたくない』と、多少、妥協してでも長期戦にする傾向があった」と都成は言う。無勝利のまま5連敗。だが、ファイティングスピリットは失わなかった。
今年5月の棋王戦予選。「主導権を握らせないよう、しっかり準備をして臨んだ」という都成の作戦は「相懸(あいが)かり」。「こうなれば面白い」と想定した局面に進み、ペースを握って勝ち切った。「ファンの方からタイトルを獲(と)ったみたいに褒められ、うれしい半面、複雑な感じもしました」と振り返る。「厳しい相手ですが、成長や飛躍のきっかけになる」。藤井との対戦を前向きに受け止めている。=敬称略(佐藤圭司)
◆次週は「大志」を休み、「名人戦ニュース」を掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)番外編:3 「悔しくないのか」。完敗の都成を奮起させた苦言:朝日新聞デジタル
村)今日の朝刊の記事です。藤井七段の連勝記録に貢献し、その後も敗戦が続いた都成六段。「すぐには負けたくない」という思いは、戦術に影響を与えたようです。
(大志 藤井聡太のいる時代)番外編:3 「悔しくないのか」。完敗の都成を奮起させた苦言:朝日新聞デジタル https://t.co/WgmlCpiJVR— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) November 17, 2019
ほぉ・・・