笑顔で撮影に応じる広瀬章人竜王(撮影:吉松伸太郎)

広瀬章人竜王 また藤井七段と大一番「運がいいのか悪いのか…」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

リーグ戦の最後の相手だからな。


2019年9月24日 05:30

笑顔で撮影に応じる広瀬章人竜王(撮影:吉松伸太郎)
笑顔で撮影に応じる広瀬章人竜王(撮影:吉松伸太郎)

王将戦 挑戦者決定リーグ 最強バトルロイヤル!生き残るのは誰だ!?<3>

将棋界の顔となっても、広瀬章人竜王(32)の謙虚な性格は変わらない。7期ぶりに参戦した昨期リーグは、4勝2敗の3位で堂々の残留。「今年は羽生さんと藤井さんが入り、例年以上に注目度が上がる。濃い、やりがいのあるメンバー」と静かに闘志を燃やす。
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この一年で環境が激変した。昨年末、防衛すればタイトル獲得通算100期だった羽生善治九段(48)から、フルセットの末に将棋界最高峰タイトルの竜王位を奪取した。各棋戦で予選が免除され、今年度公式戦はここまでわずか7局。全棋士最多だった昨年度の64局から激減した。

「確かに棋士になって初めての少なさ。イベントの仕事もあったけど、空いた時間をどう活用するかが課題だった」。今年度初戦が6月の順位戦までずれ込み「勘が鈍っている部分があった。勝負どころで精彩を欠いた」と敗れた。「研究会やVS(1対1の練習)で、実戦の間隔が空かないようにしている」と工夫を凝らす。

もっとも、年度後半は多忙な棋士生活に戻る。豊島将之名人・王位(29)を挑戦者に迎える竜王戦7番勝負が10月11日に開幕。自身が挑戦者だった昨年に続き、王将戦リーグとの同時進行になる。「去年は結構あっぷあっぷで、今年も乗り切れるかどうか…」と弱気もチラリ。「対局後は飲みに行かず、まっすぐ帰ってすぐに寝て、翌日も普通に過ごせるように」と自己管理を課題に挙げる。

初参戦の藤井聡太七段(17)には昨年2月の朝日杯オープン戦決勝で敗れ、棋戦史上最年少優勝の引き立て役となった。「(同日の)準決勝に勝てるか分からず、対策らしい対策が正直なかった。自分の中では今回が初対戦に近い」と仕切り直しの一戦に臨む。「先後が決まっていて(広瀬が後手)、作戦を練る意味で大きい。ただ、当たるのが一番重要な最終戦。運がいいのか悪いのか…」と苦笑い。再び、世間の注目を集める大一番となるかもしれない。

◆広瀬 章人(ひろせ・あきひと)1987年(昭62)1月18日生まれ、札幌市出身の32歳。勝浦修九段門下。09年新人王戦優勝、10年王位戦で大学生として初めてタイトル獲得。昨年の竜王と合わせてタイトル獲得通算2期。趣味は麻雀、サッカー。

情報源:広瀬章人竜王 また藤井七段と大一番「運がいいのか悪いのか…」― スポニチ Sponichi Annex 芸能



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