120手 6三桂まで、△里見女流五冠 の勝ち、女流六冠達成
2019年9月7日 18時48分
将棋の女流トップ棋士として活躍する里見香奈女流五冠が7日、新たに設けられた女流タイトル戦、「清麗戦」の五番勝負に勝ってこのタイトルの最初の保持者となり、史上初となる「女流六冠」を達成しました。
里見香奈女流五冠(27)は将棋界に現在7つある女流タイトルのうち「女流王座」、「女流名人」、「女流王位」、「女流王将」、「倉敷藤花」の5つを保持しています。
里見さんは、ことし新たに設けられた「清麗戦」の五番勝負を甲斐智美女流五段(36)と戦い、ここまで2連勝したうえで7日、金沢市で第3局に臨みました。
対局は、先手の甲斐さんが先に攻めを仕掛けましたが、里見さんが的確な差し手を見せて次第に優勢になり、午後6時前、120手までで甲斐さんを投了に追い込みました。
里見さんは3連勝で「清麗」の最初のタイトル保持者となり、7つの女流タイトルのうち「女王」以外の6つを占めて、史上初となる「女流六冠」を達成しました。
対局のあと、里見さんは「自分の力を出し切ろうという思いが強かったです。女流六冠に注目していただいていたので、結果を出すことができてうれしいです。これからより力をつけて、棋力向上を目指したい」と話していました。
また、敗れた甲斐さんは「里見さんと指せるということで自分なりに準備をして臨みましたが、自分の力を出し切った結果なので、悔いはないです」と話していました。
日本将棋連盟によりますと、女流棋士では清水市代女流六段(50)が平成8年と平成10年に当時4つあった女流タイトルを独占する四冠を達成していますが、五冠以上を達成しているのは里見さんただ1人となっています。
鋭い指し手 「出雲のイナズマ」の異名も
里見香奈さんは島根県出雲市出身で、平成16年、12歳で女流2級となってプロ入りし、平成20年に16歳で初めての女流タイトル、「倉敷藤花」を獲得しました。
その鋭い指し手から「出雲のイナズマ」の異名でも知られ、その後も次々と女流タイトルを獲得して、平成25年には史上初の「女流五冠」を達成しました。
これまでに獲得した女流タイトルは、7日の「清麗」を含めて通算37期にのぼり、現役トップの女流棋士として活躍しています。
また、最近は男性のプロ棋士との対局でも好成績を挙げていて、今後、規定を満たす成績を収めれば、男性と同じ枠組みのプロ棋士への編入試験の受験資格が得られることになります。
情報源:将棋 里見香奈女流五冠 新タイトル戦で勝利 史上初の六冠達成 | NHKニュース
2019年9月7日 18時1分
将棋の第1期ヒューリック杯清麗戦5番勝負第3局が7日、金沢市内で行われ、後手の里見香奈女流名人(27)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が甲斐智美女流五段(36)に勝ち、3連勝で初の清麗を獲得。自らの記録を更新する史上初の女流6冠に輝いた。
清麗戦は今期新設された女流棋戦。初代清麗となった里見は残る女王(マイナビ女子オープン)を奪取すると、史上初の女流7冠制覇を達成することになる。
里見は1992年、島根県出雲市生まれ。振り飛車党で「出雲のイナズマ」の異名がある。6歳で将棋を始め、12歳当時の2004年に女流棋士になった。
08年の倉敷藤花戦で初タイトルを獲得後、女流棋界を席巻する。タイトル戦登場43回で歴代2位となる通算37期のタイトルを重ねており、クイーン名人、クイーン王位、クイーン王将、クイーンと4つの永世称号も保持する。
11年からは女流棋士としての活動と並行して、性別を問わない「棋士」の養成機関「奨励会」に在籍。女性初の三段まで昇段を果たすが、昨年3月に年齢制限のため退会した。
奨励会退会後は、女流枠のある公式戦(いわゆる男性棋戦)で高勝率を残しており、棋士編入試験の受験資格獲得も目前に迫っている。
将棋界では1996年に羽生善治現九段(48=当時25)が全7冠制覇(現在は全8冠)、同年に清水市代現女流六段(50=当時27)が全4冠制覇(現在は全7冠)を達成している。
里見女流6冠の談話「注目していただいていたので、結果を出すことに関してはうれしく思いますけど、これから力を付けて、より棋力向上を目指して頑張りたいです。(女流の第一人者として、との質問に)いろんな面で注目していただいているので、ふさわしい行動や将棋を指していきたいです」
情報源:将棋の里見女流名人が初代清麗に 史上初の女流6冠に輝く「ふさわしい行動、将棋を」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:将棋の里見女流名人が初代清麗に 史上初の女流6冠に輝く「ふさわしい行動、将棋を」 : スポーツ報知
2019年9月7日20時46分
将棋の里見香奈女流五冠(27)=女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花(とうか)=が7日、金沢市で指された「第1期ヒューリック杯清麗戦(せいれいせん)」(ヒューリック株式会社主催)決勝五番勝負第3局で、甲斐智美女流五段(36)に120手で勝ち、シリーズ3連勝で初代「清麗」を獲得した。自らの記録を更新し、史上初の女流六冠を達成した。
清麗戦は、女流将棋界の七つ目のタイトル戦として新設された棋戦。里見新女流六冠は、マイナビ女子オープン(タイトル称号名は「女王」)を除く六つを制したことになる。里見新女流六冠は「(初の女流六冠として注目されたなかで)結果を出すことができ、うれしく思います。これから、より棋力向上を目指して頑張りたい」と話した。(佐藤圭司)
情報源:里見さん、史上初の女流六冠「棋力向上を目指し頑張る」(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:里見さん、史上初の女流六冠「棋力向上を目指し頑張る」:朝日新聞デジタル
2019年9月7日 18時25分(最終更新 9月7日 18時59分)
将棋の第1期清麗戦五番勝負第3局は7日、金沢市で行われ、里見香奈女流王座(27)が甲斐智美女流五段(36)に120手で勝ち、3連勝で初代清麗を獲得した。里見は女流王座・女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花と合わせ、史上初の女流6冠になった。
清麗戦は今年始まったタイトル戦。里見は「新棋戦で自分の力を出し切ろうと指しました。結果を出すことができたのはうれしい。これからも力をつけて(女流6冠に)ふさわしい行動をしていきたい」と語った。
女流棋戦には現在七つのタイトルがあり、残る1冠は西山朋佳女王(24)が保持している。
里見は島根県出雲市出身で、森雞二(けいじ)九段門下。2004年に中学1年で女流棋士になり、11年に養成機関の関西奨励会に入った。13年に史上初めて女流5冠を達成。一時1冠となったが、今年6月に渡部愛女流三段(26)を破って女流王位を獲得し、女流5冠に復帰した。【山村英樹】
情報源:里見女流王座が史上初の女流6冠に 3連勝で初代清麗 甲斐女流五段破る – 毎日新聞
2019年9月7日21時49分
将棋の里見香奈さん(27)が7日、史上初の女流六冠となった。女流将棋の七つのタイトル戦のうち六つを手中に収め、全冠独占の期待がかかる。
金沢市で指された「第1期清麗戦(せいれいせん)」五番勝負第3局はシリーズ随一の熱戦となった。里見さん得意の「ゴキゲン中飛車」に、甲斐智美女流五段は「超速」と呼ばれる有力作戦で挑んだ。午前9時に始まった対局は午後5時59分に終局。直後の里見さんは「最後の最後まで分からなかったです」と厳しい表情。その後、「(新たな)タイトル戦を作っていただいたことに対し、自分の力を出し切りたかった。結果がついてきたのは、うれしいです」とほほ笑んだ。
里見さんは島根県出雲市出身。将棋好きの父と4歳上の兄が対局する姿を見て、将棋を覚えたのは5歳の時。中学1年だった2004年、女流棋士デビューを果たした。08年の倉敷藤花戦で初タイトルを獲得。鋭い攻めから「出雲のイナズマ」の異名を持つ。タイトル通算獲得数は、今回の清麗戦を加えて37期。清水市代(いちよ)女流六段(50)の43期に次ぐ歴代2位の実績だ。
主に棋士が参加するプロ公式戦に女流棋士枠で出場し、男性棋士を相手に好成績を挙げてもいる。現在、プロ編入試験を受験する資格が得られる「プロ公式戦で10勝以上かつ勝率6割5分以上」に迫っており、注目を集めている。
女流将棋界では清水女流六段が1996年に当時あった四つのタイトル(女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花)を独占したことがある。
里見さんが全冠独占を成し遂げるには、年内に予定される女流王座戦(五番勝負)、女流王将戦(三番勝負)、倉敷藤花戦(三番勝負)、年明けに予定される女流名人戦(五番勝負)で防衛を果たしつつ、マイナビ女子オープンの挑戦権を勝ち取り、西山朋佳女王(24)との五番勝負を制する必要がある。
対局後の会見で里見さんは「棋力的にも、まだまだ弱さを感じるところがたくさんあるので、日々、勉強に努めたい」と語った。第3局で立会人を務めた谷川浩司九段(57)は「この1年ほどの充実ぶりは、成績も内容も素晴らしい。女流七冠の全冠制覇の可能性はあると思います」と話した。(佐藤圭司)
情報源:ゴキゲン中飛車で得た女流六冠 将棋里見さん全冠に期待(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:ゴキゲン中飛車で得た女流六冠 将棋里見さん全冠に期待:朝日新聞デジタル
▲甲斐-△里見香戦は120手で里見女流五冠が勝ちました。終局時刻は17時59分。消費時間は▲甲斐4時間0分、△里見香3時間46分。勝った里見はシリーズ成績を3連勝とし、初代の清麗位を獲得するとともに、前人未踏の女流六冠を達成した。
情報源:ヒューリック杯清麗戦中継ブログ : 里見が清麗位獲得で女流六冠に
(終局直後の対局室)
(インタビューに答える里見清麗。史上初の女流六冠を達成した)
―――本局を振り返っていかがでしたか。
里見「端に手を付けられたときに対応が具体的にわかりませんでした。わからないまま指していて、途中は自信がありませんでした」
―――中盤で長考される手がありました。
里見「序盤は手が広くて、迷っても仕方ないと思いました。本譜は複雑でわかりませんでした」
―――よくなったと思ったのはどのあたりですか。
里見「最後のほうですね。最後の最後までわかりませんでした」
―――シリーズについていかがでしたか。
里見「初めてのタイトル戦を作っていただいたことについて、自分の力を出し切りたいと思いました。
結果がついてきたのはうれしいです」―――内容的にはどうですか。
里見「本局はたくさんミスをしていると思うので、そこは今後の課題と思います」
―――六冠は初めてです。
里見「結果を出すことができたことに関してうれしく思いますが、これからも棋力向上を目指して頑張ります」
―――女流棋界の第一人者として活躍しています。
里見「いろんな面で注目いただいています。それにふさわしい行動や将棋を指したいと思います」
(多くの報道陣が里見清麗を撮影する)
(甲斐女流五段は3連敗で敗れた)
―――大変難しい将棋だったと思いますが。甲斐「序盤で長考したところがありましたが、深く読んでいたら思わず考えてしまったなと。本局は自分のペースで考えて指そうと思っていたので、時間がなくなったのは仕方ないと思います」
―――途中まで形勢不明かと思いますが
甲斐「ずっと難しいと思っていました。なかなか攻め方が。本譜は左側(7二)に逃がす感じになり、終盤で焦ったような手を指してしまったなと思います」
―――今シリーズを振り返っていかがでしょうか
甲斐「里見さんと指せるということで、自分なりに準備して臨みました。中終盤の際どい局面でバランスを保つ手を指すことが難しかったので、実力かと思いますが、力を出し切った結果だと思います。悔いはありません」
情報源:ヒューリック杯清麗戦中継ブログ : 局後のインタビュー
局後のインタビューのあと、対局者は大盤解説会場でファンにあいさつしました。
(ファンの前でコメントする両対局者)
(里見清麗)
里見清麗「昼食休憩後、端を攻められたあと、自信のない時間が結構あったのですが、ずっとわからないまま指していました。最後は少しよくなったかなと思います。タイトル戦の舞台で指すことができて幸せと思いますし、多くの方に支えていただきながら対局できていることを感じながら指していました。結果がいい方向に出ましたが、これからも棋力向上に努めていきたいと思います」(甲斐女流五段)
甲斐女流五段「端を攻めて、よくできそうに見えたところはありそうに思いましたが、一手一手が難しく、変化が多かったので、最後までよくわからない将棋でした。各地で温かい心遣いをしてくださり、環境を整えていただきまして、感謝の気持ちでいっぱいです。結果は出ませんでしたが、力は出し切れたと思いますので、このような舞台に出られたらまた頑張りたいと思います」
▲甲斐智美女流五段 vs △里見香奈女流五冠(棋譜DB・棋譜を見る)
120手 6三桂まで、△里見女流五冠 の勝ち、女流六冠達成
#ShogiLive #第1期ヒューリック杯清麗戦五番勝負第3局 #甲斐里見香 #120手 宮田敦史七段>投了図以下、▲9二飛には△8二桂で受かりますし、次に王手で金か銀を取られるので先手は攻防ともに見込みありません。
— 日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】 (@shogi_mobile) September 7, 2019
#ShogiLive 琵琶@金沢>里見女流五冠が勝って初代の清麗位を獲得しました。同時に史上初となる女流六冠を達成しました。宮田先生、本局の総括をお願いします。
— 日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】 (@shogi_mobile) September 7, 2019
#ShogiLive #第1期ヒューリック杯清麗戦五番勝負第3局 #甲斐里見香 #120手 宮田敦史七段>本局は甲斐女流五段が積極的な攻勢に出て、今期の五番勝負では一番の熱戦でした。しかし里見女流五冠の指し手や時間の使い方が上手く、結果的に甲斐女流五段が時間切迫に泣いた印象です。
— 日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】 (@shogi_mobile) September 7, 2019
#ShogiLive #第1期ヒューリック杯清麗戦五番勝負第3局 #甲斐里見香 #120手 宮田敦史七段>指し手としては99手目▲2九飛で▲4九飛や、101手目か103手目に▲2五飛ならどうだっかというのが最後の勝負所で、それを逃してからは後手が良さそうです。
— 日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】 (@shogi_mobile) September 7, 2019
村)清麗戦は、新しく創設された女流タイトル戦です。もう一つのタイトル「女王」は西山朋佳女王が保持しています。
将棋の里見さん、史上初の女流六冠 「出雲のイナズマ」:朝日新聞デジタル https://t.co/GKHStdPz0X— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 7, 2019
村)里見女流六冠が8月に朝日新聞夕刊(大阪本社版)に寄せたコラムには、こうありました→「今年は将棋の女流棋界にとって喜ばしいことがありました。新しい棋戦が一つ増えたのです。その名も清麗戦。凜と美しい響き。昨年、公式に発表があり、その瞬間は心底うれしく、心躍るようでした」
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 7, 2019
金沢市で指されていた清麗戦五番勝負第3局は、里見香奈女流王座が甲斐智美女流五段に勝ち、3連勝で初代清麗位に就きました。里見女流王座は史上初の女流6冠となりました。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) September 7, 2019
(つづき)
リンクの記事にもあるグラフです。里見女流6冠は2008年に初タイトルの倉敷藤花を獲得して以来、無冠になっていません。
七つのタイトルの残る1冠を持つのは西山朋佳女王。これから挑戦者を決めるマイナビ女子オープン本戦が始まり、来年4月頃からタイトル戦です。 pic.twitter.com/35WX9j5B95— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) September 7, 2019
https://www.youtube.com/watch?v=WfqwBDSbLF4&hd=1
終わってみればストレートか・・・