(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:7 スピード昇段、師匠「寝て起きると強くなってる」:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


2019年8月18日05時00分

「昇級・昇段を祝う会」の記者会見で、師匠の杉本昌隆七段(当時)とがっちり握手する藤井聡太七段(左)=2018年6月10日
「昇級・昇段を祝う会」の記者会見で、師匠の杉本昌隆七段(当時)とがっちり握手する藤井聡太七段(左)=2018年6月10日

昨年6月、名古屋市中心部のホテル。鮮やかな青色のネクタイを締めた藤井聡太七段(17)が、緊張した面持ちで壇上の中央に促された。

「期待していただいていることを改めて強く感じます。期待を上回る活躍ができれば、と思います」

「藤井七段の昇級・昇段を祝う会」。混乱を避けるため出席は愛知、岐阜、三重の東海3県の関係者らに限られたが、それでも約500人が駆けつけた。

藤井はまだデビュー前の中学生だった2016年12月にも、同じホテルで開かれた「新四段を祝う会」に初々しい学生服姿で登場している。このときは、約300人。その後、公式戦29連勝、史上最年少で棋戦優勝――。デビュー直後から前人未到の記録を次々と打ち立て、地元の注目も期待も格段に膨らんでいることを改めて印象づけた。

そもそも昇級・昇段を祝う会は昨年2月、名人戦順位戦C級1組昇級と五段昇段を決めて企画された。ところが、主催者が案内状を送った4月の時点で、すでに「藤井六段」。さらに、5月には七段に。藤井の規格外のスピード昇段で、三段分をまとめて祝う異例の会になった。祝う会の準備に奔走した地元の関係者も「前代未聞で驚いた」と振り返る。

祝う会の記者会見で、藤井はデビューから1年半の自らの成長について「トップ棋士と対局を重ね、形勢判断の精度が上がった」と分析してみせた。隣で聞いていた師匠の杉本昌隆八段(50)は「寝て起きると強くなっている印象だ」。

藤井は「東海地方にタイトルを、という気持ちは常に強い」とも語った。1年半前も藤井は同じ会場で同じ目標を口にしたが、トップ棋士と互角に渡り合うことで自信を深めたようだ。「プロになったとき、タイトルは遠い目標だったが、その距離を縮められた部分はある」。きっぱりと言い切った。=敬称略

(滝沢隆史)

◆次週は「大志」を休み、「名人戦ニュース」を掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:7 スピード昇段、師匠「寝て起きると強くなってる」:朝日新聞デジタル


へぇ・・・