2019/8/6 vsDeNA 16回戦(マツダ)広島8-4DeNA
2019年8月6日22時52分
<広島8-4DeNA>◇6日◇マツダスタジアム
原爆が投下されてちょうど74年の8月6日、広島が「ピースナイター2019」として開催したDeNA戦を逆転で制した。
勝利を引き寄せたのは、小園海斗内野手(19)。2回に左前適時打で反撃の口火を切り、5回に中前適時打で貴重な追加点を挙げた。これで2位DeNAに0・5ゲーム差、首位巨人に1ゲーム差。三つどもえの混戦の行方が、いよいよ分からなくなってきた。
◇ ◇ ◇
際どいコースの外角直球に、小園は迷わずバットを合わせた。3点を追う2回2死二塁。DeNA先発上茶谷にカウント1-2と追い込まれた4球目。打球が三遊間を破り、二塁走者がかえるのが見えた。本拠地初タイムリーで6試合ぶりの打点をたたき出し「使っていただいて、結果を出せてよかった」と話した。緒方監督からは「3点取られた後で1点返せたのは大きかった」とたたえられた。
危機感いっぱいだった。7月16日からスタメン抜てきに応えてきたが、ここにきて安打が出なくなった。8月4日阪神戦で17打席ぶりに安打を放ったが、安心などできない。打たなければ落とされる。早出で東出打撃コーチに指導を仰ぎ、長所である思い切りのよさを保ちつつ、必死にフォームを調整した。2戦連続安打は、ひたむきに打撃に向き合った結果だった。
どうしても打ちたい日でもあった。広島に原爆が投下されてから74回目の8月6日。兵庫・宝塚で育った小園にも、特別な思いがあった。小学6年の修学旅行で広島を訪れ、原爆資料館を見学した。被爆してさびだらけになった3輪車を見て衝撃を受けた。被爆体験者の話を聞き言葉を失った。「幸せに野球をできていると改めて思いました」。この日は特に、勝ってファンに喜んでほしかった。
1つ1つのプレーに必死に取り組むと決めている。5回には中前適時打で6点目をたたき出した。7回には中堅野間からの返球を捕り損ねる(記録は野間の失策)場面もあった。8回の打席では4球目をファウルしたときに手袋が破れ、あわててベンチ裏に下がった。よくても悪くても、前を向いた。試合後は「練習がありますから」とクラブハウスに消えた。
小園が火をつけた打線は13安打8点で圧倒した。ついに2位DeNAも首位巨人も1ゲーム差以内。大事な日に勝利を収め、広島が首位を射程圏に捉えた。【村野森】
情報源:広島小園が平和の願い込め2打点、三つどもえ混戦へ(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:広島小園が平和の願い込め2打点、三つどもえ混戦へ – プロ野球 : 日刊スポーツ
小園が反撃の一打を放った。0―3の二回2死二塁で三遊間を破る左前適時打。カウント1ボール2ストライクからの外角直球をはじき返し、「追い込まれていたので何とか食らい付いていきました。コースに逆らわずにうまくバットを合わせられた」。DeNA上茶谷との「ドラフト1位対決」で8月初の打点を挙げ、逆転勝利への起点となった。
情報源:8月6日DeNA戦 食らい付く小園、逆転への起点 | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル
新入社員は赤ちゃんに例えられる。まだ仕事は拙いが、ただそこにいるだけで、みんなが動きを気にするし、世話を焼く。きっとチームメートもほっとしているに違いない。カープの新入社員、小園がグラウンドでにっこりと笑ってくれている。
職場の環境がいい。常に伸び伸びとフルスイングできるのがその証拠。この日も5打席全てで第1ストライクを強振した。ただ、がむしゃらなだけではない。二回は追い上げの左前適時打、五回は突き放す中前適時打。新人らしからぬ存在感を見せ続ける。
遊撃の大先輩、高橋慶彦さんはかつてレギュラーになった当時をこう話した。「(山本)浩二さんや衣笠さんたちに頼りっぱなしだったよ」。今のチームも似ている。先輩は猛者ぞろい。小園が打てなくても、打線に与える影響は小さい。首位争いの重圧さえ感じる必要がないだろう。
六回、遊撃後方のフライに松山の動きを制して捕球。先日は譲り合うミスがあっただけに、この日はアウトにした後、見つめ合って笑顔。八回、打席へ向かう時は生還した鈴木に耳元で助言を受けていた。周囲からたっぷりの愛情を注がれて、小園はすくすくと育っていく。(五反田康彦)
情報源:8月6日DeNA戦 愛情注がれ、小園すくすく | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル
ほぉ・・・