ふむ・・・
2019年6月23日05時00分
「女性が気軽に将棋を始められる場を作りたい」
昨年2月、中澤沙耶女流初段(23)は名古屋市の将棋教室の一室で、「レディースセミナー」を始めた。藤井聡太七段(16)の活躍に注目が集まるなど、折からのブームの追い風を受けて、「将棋に関心を持つ女性が増えている」と感じたためだ。週1回、20~60代の初心者の女性5、6人に指導する。
師匠は、藤井と同じ杉本昌隆八段(50)。対局だけでなく、愛知県を拠点に普及活動にも取り組んでいる。「幼稚園児の時から知っている藤井七段が将棋ブームを起こすなんて、思ってもいませんでした」
中澤が初めて藤井を見たのは、中澤が小学校高学年の時だった。藤井が通う将棋教室の合宿に参加した際、猛スピードで詰将棋を解く子どもがいた。藤井だった。「まだ字をちゃんと書けないのに解く速さは一、二を争うほど。驚きました」
藤井は小学1年で、アマチュアの少年少女が腕を磨く「東海研修会」に入会。中学1年の中澤より下のクラスだったが、瞬く間に追い抜いていった。「どんなに不利になっても、逆転勝ちしていた。抜かれたのはショックでした」。小学4年で棋士養成機関「奨励会」に入ってからも、勢いは止まらなかった。
中澤は2015年、女流プロデビューする際に杉本に入門した。年下の兄弟子である藤井は翌16年10月、14歳2カ月の史上最年少で棋士になった。その後、藤井は日本中から熱い視線を送られる存在になっていく。
対局が中継されるにつれ、記者の質問に答える際の藤井の落ち着きぶりも知られるようになった。だが中澤は、ある将棋大会でプロになりたての藤井と同席した時のことが印象に残っている。「参加者の前でのあいさつを頼まれ、『何を言えばいいか、わからない』と言って緊張している様子がかわいらしかった。『中学生なんだな』と感じました」
=敬称略
(村瀬信也)
◆次週は「大志」を休み、「名人戦ニュース」を掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:2 猛スピードで詰将棋を解く幼稚園児がいた:朝日新聞デジタル
へぇ・・・