広島 首位返り咲きへ2位虎叩き先陣・床田「あの菅野さんが10点取られた。打たれることを怖がらない」― スポニチ Sponichi Annex 野球

取られた以上に取り返せればいいんだけどな。


2019年5月17日 05:30

キャッチボールで笑顔をみせる床田(撮影・坂田 高浩)
キャッチボールで笑顔をみせる床田(撮影・坂田 高浩)

広島は16日、同率2位で並ぶ阪神との敵地3連戦に備えて移動し、17日に先陣を切る床田寛樹投手(24)は初の地元凱旋に意気込んだ。第2戦に先発予定のクリス・ジョンソン投手(34)は阪神に好相性を誇り、第3戦に先発予定のアドゥワ誠投手(20)は前回プロ初完投勝利を挙げた勢いを持つ。首位・巨人とは1ゲーム差。好調な投手力を武器に開幕戦に勝って以来の首位に返り咲く好機が訪れた。
巨人の背中を捉えたのも、投手陣の頑張りがあってこそだ。チーム防御率3・19は12球団トップ。同じく首位に1ゲーム差の2位で並ぶ阪神は、15日の巨人戦で菅野から10得点を奪って勢いに乗る。ならば、今週末は首位を奪えるまでの投手力が備わっているのか否かを、試される3連戦になる。

菅野から10点という強烈な事実に先陣を切る床田の肩の荷はかえって軽くなった。「気持ち的には楽。あの菅野さんが10点取られた。あれぐらいの投手でも打たれることがあるんだから、僕が打たれることを怖がっていてはいけない」。前回10日のDeNA戦では5回6失点(自責5)で6試合ぶりの黒星が付いたばかりでも、前向きだ。

阪神は4月6日に6回2失点(自責1)で724日ぶりの白星を挙げた縁起のいい相手でもある。兵庫出身とあって地元凱旋に母親や祖母、中学時代の担任らを招待予定。「関西弁も聞き慣れているし、友達が見てくれていると思って投げます」とプロ3年目での初の甲子園登板にも持ち前の強心臓に気後れはない。

18日の第2戦には、甲子園で通算4戦3勝で無敗を誇るジョンソンが向かう。昨季までの来日4年間で同戦通算10勝3敗という“虎キラー”だ。前回11日のDeNA戦も6回無失点で2試合連続の零封中。復調気配に佐々岡投手コーチは「調子がいいから、その通りの投球をしてくれればいい」と信頼を込めた。

第3戦を任されるアドゥワにとっては4月30日の甲子園登板が転機になった。6四球を与える乱調で5回3失点(自責2)。「意識の問題だった」と振り返る。前回12日のDeNA戦では一転して無四球でプロ初完投勝利。「やることは変わらないです」と低め徹底で雪辱を期した。

先発投手陣はマツダスタジアムでの指名練習で準備を済ませた。4連勝中で、今季最多の貯金3。混セを演出することなく、一気に抜け出したい。(河合 洋介)

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甲子園での3連戦、勝ち越そう。