将棋 藤井七段昇級なるか きょう順位戦最終局

将棋 藤井七段昇級なるか きょう順位戦最終局 | NHKニュース

10時から対局開始


2019年3月5日 4時13分

高校生の将棋棋士、藤井聡太七段が5日、棋士のランクを決める「順位戦」の最終局に臨みます。勝てばほかの棋士の結果しだいで2期連続の昇級が決まり、同じ組にいる師匠の杉本昌隆八段との同時昇級の可能性も残されています。

藤井聡太七段(16)は、名人を頂点とする棋士のランクを決める「順位戦」で、今年度は下から2番目の「C級1組」に在籍し、これまでに8勝1敗として、5日の最終局に臨みます。

「C級1組」は、藤井七段や師匠の杉本昌隆八段など4人が、8勝1敗で並ぶ混戦となっています。

1つ上の「B級2組」に進むことができるのは2人だけで、勝敗が同じ場合は、前の期の成績を元にあらかじめ決められている、組内の順位が高い人が優先されます。

藤井七段は去年昇級したばかりのため、この組内の順位が4人のなかで最も低く、自身が勝ったうえで、1敗のほかの3人の結果しだいで昇級できるかどうかが決まります。

藤井七段が昇級を決めれば、1年で上のクラスに上がる「1期抜け」を2期連続で実現することになります。

一方、杉本八段は自身が勝てば自力での昇級が決まり、敗れた場合もほかの棋士の結果しだいで、昇級の可能性が残されています。

藤井七段と杉本八段は、同じ組で昇級を争うライバルとなっていますが、2人がともに勝ったうえで、1敗で並んでいたほかの2人がそろって敗れれば、同時昇級が決まります。

日本将棋連盟によりますと、順位戦で同じ組にいる師弟関係にある棋士がそろって昇級を決めた例は、32年前に1度あるだけだということです。

対局は5日午前10時から始まり、5日夜に勝敗が決まる見通しです。

昇級の可能性は

今年度の「C級1組」は在籍する39人の棋士のうち、上位の2人が1つ上の「B級2組」に進むことができます。

これまでに9局を戦い、近藤誠也五段、杉本昌隆八段、船江恒平六段、藤井聡太七段の4人が8勝1敗で並んでいます。

勝敗が並んだ場合に順位を決める組内の順位は、上から近藤五段、杉本八段、船江六段、藤井七段となっていて、去年、1つ下の「C級2組」から上がってきたばかりの藤井七段は、4人の中で最も低くなっています。

5日の最終局で、仮に4人とも勝って9勝1敗で並んだ場合、藤井七段は4位にとどまり、自身を含む3人が勝った場合も3位となって、いずれも上位の2人に入れないため、昇級することはできません。

藤井七段は自力で昇級を決めることができず、みずからが勝ったうえで、ほかの3人のうち2人以上が敗れた場合に、昇級が実現します。

このほか「C級1組」では、この4人よりも組内の順位が高い高崎一生六段が7勝2敗で追っていて、勝って2敗を維持すれば昇級の可能性が残されています。

情報源:将棋 藤井七段昇級なるか きょう順位戦最終局 | NHKニュース


近藤誠也五段 vs △増田康弘六段
杉本昌隆八段 vs △千葉幸生七段
金井恒太六段 vs△船江亘平六段
都成竜馬五段 vs △藤井聡太七段



藤井七段は昇級成るか?