(大志 藤井聡太のいる時代)挑戦編:2 地元フィーバー、「名古屋に将棋会館」の声も:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


2019年2月24日05時00分

商店街の空き店舗のシャッターに藤井聡太七段の対局を再現して応援する人たち=2018年5月、愛知県瀬戸市
商店街の空き店舗のシャッターに藤井聡太七段の対局を再現して応援する人たち=2018年5月、愛知県瀬戸市

愛知県瀬戸市のせと銀座通り商店街では、空き店舗のシャッターに将棋の大盤を描き、藤井聡太(そうた)七段(16)の対局を中継している。

商店街で婦人服店を営む飯島加奈(37)が2017年夏に始めた。当初は将棋のルールさえ知らなかったが、「地元の藤井七段の快進撃に魅せられた」と振り返る。シャッターに描かれた大盤の周りには応援のメッセージがぎっしり。休日には全国からファンらが訪れる。

藤井が暮らす瀬戸市は、藤井フィーバーに沸く。古くからやきものの産地で知られるが、いまではすっかり「藤井七段の地元」だ。

公式戦「29連勝」の達成後、市は子どもの将棋大会を新たに設け、昨年3月には初となる市民栄誉賞を贈った。愛知県も特別表彰している。

昨夏には市や地元企業などが中心になり、藤井への応援などを目的とする瀬戸将棋文化振興協会を設立した。

会員はわずか半年足らずで450人近く集まり、市外の会員も4割いる。日本将棋連盟の支部にも登録し、「将棋のまち」で有名な山形県天童市の天童支部を抜き、会員数は日本一だ。協会の担当者は「市外には宣伝していないが、藤井七段の活躍が報道されると全国から問い合わせがくる」と驚く。

「藤井七段が東京に行ってまうといかん。名古屋城の見えるところで対局できんか」。名古屋市の河村たかし市長らからは「名古屋将棋会館」の構想も飛び出す。実現は未知数だが、現職市長の発言に、関係者らの期待は膨らむ一方だ。

将棋連盟の棋道師範で、将棋普及への貢献で13年に大山康晴賞を受賞した鬼頭孝生(きとうたかお)(77)=名古屋市=は「将棋会館は東海地方の悲願。実現できれば感無量です」と話す。

=敬称略

(滝沢隆史)

◆毎週日曜に掲載します。

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情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)挑戦編:2 地元フィーバー、「名古屋に将棋会館」の声も:朝日新聞デジタル



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