カトパン、藤井七段新春インタビュー Part（3/5）
加藤綾子アナウンサーがインタビューを行った藤井聡太七段 2019年1月2日 09:00
カトパン、藤井七段新春インタビュー（３）
最年少プロ将棋棋士の藤井聡太七段（１６）と加藤綾子アナウンサー（３３）の２０１９年新春初対局！プロ棋士の心得から高校生活、将棋メシまで好手、妙手とりまぜた指し回し。２人による“大盤振る舞い”解説は必見です。目指す戦国武将は「織田信長」という藤井七段。今年も天下獲りに向かって突き進みます！
加藤 将棋を教わったのは？
藤井 祖母です。よく指していました。
加藤 おばあさん相手に負けた時は泣いたりしたんですか？
藤井 実は祖母も祖父も大変、初心者でして…数カ月後には勝てるようになりました（笑い）。
加藤 えっ！凄い。
藤井 はい。それで続けてこられたのかな、と（笑い）。
加藤 高校に進学して環境は大きく変わりましたか？
藤井 中高一貫校なので大きくは変わってません。学校では将棋の話はしませんね。鉄道の話をすることが多いです。
加藤 鉄道の話は、昨年のお正月のスポニチ紙上対談でタモリさんと盛り上がられてましたよね。本当に好きなんですね。対局で授業に出られない時はどうされるのですか？友達にノートを借りたりしますか？
藤井 そういう時もあります。自分からお願いすることが多い。
加藤 声をかける相手は女子ですか？
藤井 そのケースはあんまりないですね（苦笑）。
加藤 加藤一二三・九段はノートを貸してくれた女子生徒が奥さまになられたようです。
藤井 そうなんですか？それは素敵なエピソードです（笑い）。
加藤 今後「ノートを貸してあげる」という女子が現れたら借りることはありますか？
藤井 ん～、それはどうでしょう（少しはにかみながら返答）。
加藤 昼休みの過ごし方は？
藤井 棋譜中継をチェックしていることが多いですね。
加藤 得意科目は何ですか？
藤井 数学、世界史とか結構好きです。
加藤 苦手な科目は？
藤井 中学では美術でした。高校からは書道を選択してます。プロ棋士だと筆で書く機会が増えるのでやっぱり練習しないと、と思っています。
加藤 日本将棋連盟は国際普及にも力を入れていますが、英語の必要性は？
藤井 なかなかあまりしゃべれなくて。でも、将棋は少しずつですけど海外にも、ゲームとして知っていただいていると思います。
加藤 同じ年頃で他分野で活躍されている方から刺激を受けたりしますか？
藤井 卓球の張本さん。自分より年下ですが、世界を相手に戦われていてすごいなと思います。
加藤 家族はどんな形で応援してくれていますか？
藤井 昔から自分が勝っても負けても変わらず接し、サポートしてくれているのでありがたいと感じています。
加藤 東京での対局の時は単身赴任されているお父さんの家に泊まるんですか。将棋の話はしますか？
藤井 そうですね。将棋の話は少しだけ。具体的な指し手や内容に踏み込んだような話はしないです。
加藤 対局の時は昼食や夕食の“将棋メシ”も凄く話題になりますが気になりますか？
藤井 面白い着眼点ですよね。対局者としてはなかなか思わないことなので。
加藤 がっつり系が好みですか？
藤井 （出前の注文は）その日の気分なんです。
加藤 好きな食べ物は？
藤井 嫌いな物以外は何でも。
加藤 嫌いな物って何ですか？
藤井 きのこ…です。全種類を食べたことはありませんが、おそらくダメか、と。食べたことがあるのはシイタケ、なめこ、エノキくらい。
加藤 かんだ時とか、なめこのヌルッとした感じがダメですか？
藤井 はい。食感が少し苦手で…。
加藤 マツタケは？
藤井 自分がマツタケなんて。そんなことは本当にもったいないことなので…食べません（笑い）。
≪新年初対局は８日≫藤井は昨年１２月１２日に史上最速、最年少、最高勝率で通算１００勝を達成した。年末の公式戦対局を５連勝で締めくくり、１８年度成績はここまで３２勝６敗、勝率．８４２。昨年度の勝率．８３６をさらに上回る好成績を挙げている。新年最初の対局は８日の順位戦Ｃ級１組の富岡英作八段（５４）戦で、勝てば順位戦デビューから１８連勝で中原誠１６世名人の最多記録に並ぶ。今年も記録ラッシュの予感が漂う。
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