里見香奈倉敷藤花が防衛を決め4連覇 第26期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局|将棋ニュース|日本将棋連盟

112手まで、里見香奈倉敷藤花の勝ち、4連覇達成。


里見香奈倉敷藤花に谷口由紀女流二段が挑戦する第26期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第2局が、11月24日(土)に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、里見倉敷藤花が谷口女流二段を112手で破り、2連勝のストレートで防衛を決めました。

これで4連覇となり、9期目の倉敷藤花獲得となりました。

里見倉敷藤花は第13期より参加、三番勝負登場10回目、本棋戦の通算成績は34勝7敗(0.829)です。

本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)
本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)

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第26期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局は、112手で里見倉敷藤花が勝ちました。これでシリーズ成績は里見倉敷藤花の2勝0敗となり、防衛が決まりました。里見倉敷藤花はこれで4連覇、通算9期目の倉敷藤花獲得となりました。
本日はこのあと、表彰式と両対局者の記者会見が行われる予定です。

情報源:倉敷藤花戦中継Blog: 里見倉敷藤花、4連覇達成


終局後、就位式が行われました。

(清水市代・日本将棋連盟常務理事から里見香奈倉敷藤花に就位状が贈られる)
(清水市代・日本将棋連盟常務理事から里見香奈倉敷藤花に就位状が贈られる)
(伊東香織・倉敷市長から大山名人杯を贈られる)
(伊東香織・倉敷市長から大山名人杯を贈られる)

情報源:倉敷藤花戦中継Blog: 就位式


里見香奈倉敷藤花 記者会見

–今の率直な気持ちをお聞かせください。
「ほっとしています。自分の力を出しきることができたと思うので、それがうれしいです」
–今日の対局を振り返ってください。
「序中盤はじりじりとした、一手一手難しい展開だったのですけれども、その中でしっかりと考えて進めていけました。先攻する形になって、そこからは徐々に優勢を広げていけたと思います。

–優勢と感じたのはどのあたりでしょうか。
「優勢というのは難しいですが、△5八桂成(96手目)から△5九馬(100手目)と迫れたところで、少し指しやすい形勢かなと思いました」

–今年奨励会を退会しましたが、その経験はこの2局に生かされていますか。
「類似形は指したことがあるのですが、谷口さんの工夫がありましたので同一局面の経験はありませんでした。過去のことがいい結果につながっているというのは、正直なところ、今の段階では実感することはできませんが、心の持ちようを対局に合わせて自分なりに準備ができたかなと思います。今年は自然災害が多かった年で、その規模も大きかったです。昔から倉敷にはご縁がありまして、小学生のときから、また女流棋士になってからもたくさん足を運ばせていただいた場所です。できる限り伝えることがきたららうれしいと思いました。何ができるかというか、無力は無力ですけれども、全力で将棋を指すことで何か変わるきっかけになればうれしいと思って臨んでいます」

–倉敷藤花戦で初タイトルを獲得してから今年で10年です。当時と比べて変わった点はありますか。
「倉敷藤花戦は初めてタイトル戦に挑戦して、獲得できたタイトルです。当時は少しでも早く挑戦して、早くタイトルを獲ることを目指してやっていて、そのことしか頭にないような状況でした。10年が経ちまして、いろいろ成長できたと思います。純粋に将棋に集中するというのはとても難しいことですが、当時よりは少しは集中力が高まっているのかなと思います」

–本局は飛車を振るときに少し考えておられましたが、予定の作戦でしたか。また昼食休憩の形勢はいかがでしたか。
「今回は相振り飛車で行こうと思っていました。昼食休憩の局面は難しいと思っていましたが、攻める展開になるのかなと思っていましたので、読み進めていくのは楽しい局面でした」

–谷口さんが指した▲4六銀(69手目)は考えていましたか。
「あるのかなと思っていましたが、こちらだけ銀を手持ちにできるので指しづらいかなと。でも、やっているときは具体的によくする順が見えず、一手一手考えながら進めていました」

–女流棋士枠で出場している一般棋戦でも勝ちを重ねておられます。
「持ち時間が長い棋戦に出させていただいていますので、指すこと自体が本当に楽しいという気持ちが強いです。苦しい将棋もたくさんあったのですが、形勢がどうこうというよりも、一局指すごとに楽しんで指せています。棋力自体は、もっと勉強してつけていかないといけないと思っています」

–四冠維持ですが、今後の目標をお聞かせください。
「目の前の対局に全力で戦えるように、日々勉強していきたいです」

谷口由紀女流二段記者会見

–対局を終えての気持ちをお聞かせください。
「第1局が接戦だっただけに、第2局が途中から大差になったのが残念でした」

–一局を振り返ってください。
「先手でも後手でも持って指したことがある形ですが、途中で消極的になってしまったところからガタガタと崩れてしまって、最後は少しずつ足りないと思っていました
具体的には▲6六歩(45手目)と謝った局面ですね。先ほど大盤解説会場で指摘された▲3六歩がすごく自然な手でだったと思います」

–昼食休憩に入ってからも盤の前で考えていましたが。
「もう▲6六歩と打ってしまったあとだったので、よくなかったかなと思っていました。でもその局面の最善を指さないといけないと思って時間を使いました」

–初挑戦だった2年前と今回の違いはありますか。
「棋力については自分ではわからないですが、精神的な部分では強くなったと感じています。公開対局では2年前よりはリラックスして指せましたが、駒を並べているときに手が震えているのがわかったので緊張はしているのだと思いました」

–今後どのように力をつけていきますか。
「自分の持てる力を出しきりましたので、これが今の実力と受け入れるしかないかなと思います。トーナメントで挑戦者になるのも険しい道のりで簡単にはなれないですが、それでも目の前のひとつひとつのことをこなしていくしかないと思っています」

–相振り飛車は事前の作戦でしょうっか
「私が▲6六歩(3手目)と突けば相振り飛車になるとは思っていました」

–タイトル挑戦3回目。どういったところが足りなかったのでしょうか。
「うーん、全て足りていないのでしょうね。タイトル戦に向けてがんばってきたつもりなのですが、それ以上に里見さんが努力していると思います。これまで以上に自分に厳しくやっていかないといけないと思います」

–谷口さんという名字で初めてのタイトル戦、どのようなお気持ちで臨んでおられましたか
「結婚してひとりのときよりは勉強する時間も限られますので思うようにできない部分もありますが、集中して勉強できているかなとは思います。主人もすごくサポートしてくれていて、いいこともあります。ひとりじゃないので、一緒に戦ってくれる人がいるので、今日も安心して臨めました」

–今日の勝敗、どこが分けたと思いますか。
「大きな敗着があまりなくて、▲6六歩(45手目)から少しずつマイナスになっているような気がします。里見さんは優勢になるとゆるみもないので、自分は最善を尽くしたかなと思いますが、里見さんの指し手が上回っていた気がします。序盤は逆を持っていて5五の歩の処理が難しいことも多いのですが、今日はこうやって指すのかと勉強になりました」

–はっきり悪くなったと思ったのは。
「少しずつ悪いと思っていましたが、銀交換されたあたり(62手目△5六歩)はっきり苦しいと思いました。でも差が広がらないようにと思って崩れない指し方をしていましたが、逆転が難しい将棋になってしまったかなと思います。

–去年は不本意な成績だったと思います。今年好調なのは家族のサポートでしょうか。
「そういうことになるのでしょうか。自分ではわかりませんが。一昨年の倉敷藤花戦が終わってから自信をなくして、勝ち方を忘れた感じになりました。結婚した当初は生活でも慣れないことが多く、難しいなと思ったこともありましたが、6月くらいから生活に慣れて、精神的に安定して、集中して将棋に取り組めたと思います」

会場撤収の都合上、ブログは後程追加で更新いたします。ひとまず、倉敷から失礼いたします。

情報源:倉敷藤花戦中継Blog: 記者会見


将棋の女流タイトル戦の一つ、第26期大山名人杯倉敷藤花戦(くらしきとうかせん、岡山県倉敷市など主催)三番勝負の第2局が24日、倉敷市で指され、里見香奈・倉敷藤花(26)=島根県出雲市出身=が挑戦者の谷口由紀・女流二段(25)=大阪府大阪狭山市出身=に112手で勝ち、シリーズ成績2勝0敗でタイトルを防衛した。

4期連続通算9期目の倉敷藤花獲得となった。将棋界の六つの女流タイトルのうち、女流王座、女流名人、女流王将と合わせた女流四冠を堅持しており、女流タイトルの通算獲得数を34期に伸ばした。

記者会見で里見倉敷藤花は「初タイトルも倉敷藤花。何度も足を運んできた倉敷が7月、大変な水害にあって。自分が全力で将棋を指すことで、少しでも早く復興が進むきっかけになったら、本当にうれしいなという気持ちで今回は臨みました」と話した。

谷口女流二段は女流タイトル戦登場3回目だったが、初タイトル獲得はならなかった。倉敷藤花戦は2016年の第24期に結婚前の旧姓・室谷で出場し、里見倉敷藤花に1勝2敗で敗れていた。24日、対局後の記者会見で谷口女流二段は「自分が持てる力は全部出し切りましたので、これが今の自分の実力だと受け入れるしかないなと思います」「一緒に戦ってくれる夫がいるので、今日も安心して臨めました」「(前回は敗退後の記者会見で涙を見せたが)正直、今回の方が悔しいですが、涙してても始まらないですから。また前を向いて来期に集中したい」と笑顔も見せながら話した。(佐藤圭司)

情報源:里見香奈・倉敷藤花が防衛 将棋・大山名人杯倉敷藤花戦:朝日新聞デジタル


女性将棋の公式タイトル戦「第26期大山名人杯倉敷藤花戦」(日本将棋連盟、倉敷市、同市文化振興財団、山陽新聞社主催)3番勝負の第2局が24日、同市中央の市芸文館で指され、後手の里見香奈倉敷藤花(26)=女流王座、女流名人、女流王将=が112手で谷口(旧姓・室谷)由紀女流二段(25)を破り、2連勝で4連覇を果たした。倉敷藤花位の獲得は通算9度目。

情報源:女性将棋、里見倉敷藤花が防衛 112手で谷口二段破る(山陽新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

情報源:里見香奈倉敷藤花が防衛 112手で谷口女流二段破る: 山陽新聞デジタル|さんデジ


将棋の第26期倉敷藤花戦3番勝負の第2局が24日、岡山県倉敷市で指され、後手の里見香奈倉敷藤花(26)が112手で挑戦者の谷口由紀女流二段(25)を破り、対戦成績2勝0敗で4連覇した。同タイトル獲得は通算9期目。

里見倉敷藤花は女流王座、女流名人、女流王将と合わせ四冠を維持した。谷口女流二段は、初タイトル獲得はならなかった。

情報源:将棋の倉敷藤花戦、里見が4連覇(共同通信) – Yahoo!ニュース

情報源:将棋の倉敷藤花戦、里見が4連覇 谷口を破り、対戦成績2勝0敗 – 共同通信 | This kiji is


里見香奈倉敷藤花に谷口由紀女流二段が挑戦する第26期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第2局が、11月24日(土)に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、里見倉敷藤花が谷口女流二段を112手で破り、2連勝のストレートで防衛を決めました。

これで4連覇となり、9期目の倉敷藤花獲得となりました。

里見倉敷藤花は第13期より参加、三番勝負登場10回目、本棋戦の通算成績は34勝7敗(0.829)です。

本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)
本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)

情報源:里見香奈倉敷藤花が防衛を決め4連覇 第26期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局|将棋ニュース|日本将棋連盟



https://www.youtube.com/watch?v=SHGbPLnK4q0&hd=1



おめでとうございます。