(大志 藤井聡太のいる時代)番外編:2 「やっぱり強いな」AIの影響感じた豊島:朝日新聞デジタル

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「豊島将之王位・棋聖を祝う会」で花束を贈られ、笑顔の豊島将之二冠(中央)=4日、名古屋市
「豊島将之王位・棋聖を祝う会」で花束を贈られ、笑顔の豊島将之二冠(中央)=4日、名古屋市

「むちゃくちゃ強いですよね。自分の方がはっきり勝っているという点がそんなにないですから。向こうの方が明らかに終盤は強い。大変な相手です」

今月4日、大阪市福島区の関西将棋会館。「王位」と「棋聖」という二つのタイトルを併せ持つ豊島(とよしま)将之二冠(28)が、「将棋の日(11月17日)」を記念したイベントで、藤井聡太(そうた)七段(16)の強さについて聞かれ、こう答えた。谷川浩司九段(56)と井上慶太九段(54)とのトークショーでのことだ。

豊島と藤井の公式戦初対局は2017年8月24日。第43期棋王戦の挑戦者決定トーナメントで、練習も含めると3回目の平手(ひらて)対局だった。戦いは「千日手(せんにちて)」指し直しとなり、87手で豊島が快勝した。豊島は「中盤で何回か、こう指されたら嫌だなという手を指されました。やっぱり強いなと感じました」。

豊島の将棋の特徴の一つに、人工知能(AI)の活用がある。日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(49)が「将棋の研究にAIを積極的に採り入れ、自分を向上させるスタイルを確立した棋士」と評したほどだ。

そんな豊島が、藤井の将棋にAIの影響を感じている。豊島はタイトルに挑戦していた20代半ばから、AIを研究に使い始めた。「自分の将棋の感覚がある程度完成していたので、AIの考えとバッティングする部分があった。そこをどう整理するかが課題でした」

一方の藤井は、棋士養成機関「奨励会(しょうれいかい)」の三段時代から、AIを活用し始めた。豊島はしみじみとこう語った。「三段は将棋の基本的な考え方が身についたところ。藤井さんがその段階からAIを使い始めたのは、もしかしたらベストだったのかもしれません」

将棋界のトップグループについて、豊島は「20~30人」、谷川は「20人くらい」とみている。2人とも「その中に藤井七段は入っています」と異口同音に答えた。=敬称略(佐藤圭司)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)番外編:2 「やっぱり強いな」AIの影響感じた豊島:朝日新聞デジタル


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