出場できなくなった棋戦が2つ(YAMADA杯・加古川青流戦)、本戦からの出場(朝日杯)、で対局数が減っているからな。
将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(16)の今年度の対局数が、昨年度の73を大きく下回りそうだ。棋戦のほとんどが勝ち上がりのトーナメント方式のため、勝てば勝つほど対局が増えるはず。調子を落としているわけではないのに、どうしてなのか?
藤井七段は昨期、61勝12敗で勝率8割3分6厘の成績を残し、29連勝も達成した。記録4部門(対局数、勝数、勝率、連勝)で1位を独占。29連勝は歴代でも1位の快挙だった。
今期も、10月31日対局分まで勝率は昨年度を上回る8割3分9厘で1位、26勝(5敗)の勝数が2位と好調を維持。10月には、31年ぶりに新人王戦の最年少優勝記録も塗り替えた。
ただ、対局数は31にとどまり、7月と9月に棋聖と王位のタイトルを相次いで奪取した首位の豊島将之二冠(28)の42と、差が開いている。このペースだと、今年度の対局数は50程度にとどまると予想される。
好調にもかかわらず、なぜ対局数が少ないのか。
将棋界には若手棋士が対象の棋戦が三つある。YAMADAチャレンジ杯、加古川青流戦、新人王戦だ。昇段のスピードが速すぎて、今年度はデビュー2年目でこのうち二つの棋戦に出られなくなった。
藤井七段は今年2月1日に五段昇段を決めると、わずか16日後には朝日杯将棋オープン戦で優勝して六段に上がった。さらに5月には七段に。YAMADA杯は五段以下、加古川青流戦は四段などの参加資格があり、出場権を失った。六段以下などが条件の新人王戦も来年度は出場できない。
加えて昨年度の活躍で棋戦にシードされるケースもある。前回王者として出場する朝日杯は予選が免除され、本戦トーナメントからの登場になる。
藤井七段の師匠、杉本昌隆七段(49)は「藤井本人は(対局が減って)残念そうにしている。棋士は公式戦を指すことで充実するので、もっと指したいのだろう。ただ、年間で50局も指せば十分多い。そもそも、昨年度の対局が多すぎた」という。
藤井七段は今春、名古屋市内の中高一貫校の高校に進んだ。公式戦がある日は学校を休んで東京や大阪で指し、日付が変わるころに終局することも多い。対局の翌日は昼から登校するなど、学業との両立に腐心している。杉本七段は「中学と変わりなく、余裕を持って高校生活を送れているようだ。学業とのバランスや体力面を考えると、いまのペースで対局できるのは本人にとっても良いと思う」と話している。(滝沢隆史)
情報源:藤井七段、高勝率なのに対局減る 早すぎる出世があだ?(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
情報源:藤井七段、高勝率なのに対局減る 早すぎる出世があだ?:朝日新聞デジタル
村)昨年度の成績は62勝15敗でしたが、今年度はここまで26勝5敗。今後勝ち星を増やしても、対局数は50局ぐらいにとどまりそうです。
藤井七段、高勝率なのに対局減る 早すぎる出世があだ?:朝日新聞デジタル https://t.co/DYHvdggLQD— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) November 5, 2018
来年は新人王戦も出られず、王座戦は本戦からの登場だしな。