持ち時間各5分、1手指すごとに5秒が加算される「フィッシャールール」を採用した将棋の超早指し棋戦「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」。棋士と棋士が思考と直感を武器に、目にも止まらぬスピードで指し続けるノンストップエンターテイメントである。7月15日から放送が始まる予選Cブロックに登場するA級棋士・阿久津主税八段(36)は、永瀬拓矢七段(25)、佐々木勇気六段(23)、高見泰地叡王(24)の若手三人衆を相手に回す。
原点は「Inspired by 羽生善治」である。小学生の頃から通ったのは、後の国民栄誉賞受賞者を輩出した八王子将棋クラブ(東京都八王子市)。本棋戦にも出場している増田康宏六段(20)や中村太地王座(30)も同クラブ出身だが、阿久津八段もまた羽生善治竜王(47)にインスパイアされ、棋士を志すようになった一人だ。
◆AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治 将棋界で初めて7つのタイトルで永世称号の資格を得る「永世七冠」を達成した羽生善治竜王が着想した、独自のルールで行われる超早指し戦によるトーナメント。持ち時間は各5分で、1手指すごとに5秒が加算される。羽生竜王が趣味とするチェスの「フィッシャールール」がベースになっている。1回の顔合わせで先に2勝した方が勝ち上がる三番勝負。予選は藤井聡太七段が登場するAブロックからCブロックまで各4人が参加し、各ブロック2人が決勝トーナメントへ。シードの羽生竜王、久保利明王将を加えた8人で、最速・最強の座を争う。