ふむ・・・
愛知県一宮市で将棋教室を開く愛好家らが、「女流棋士のまち」をアピールして町おこしに励んでいる。3年前、初めて一宮市出身の女流プロが誕生。後に続く地元の女流棋士を育て、ゆくゆくは棋戦の開催に夢を膨らませている。
4月の日曜日。JR尾張一宮駅前ビルのオープンテラスで、「ぐるぐる将棋」と銘打った女性限定の将棋イベントが開かれた。
大阪や群馬からも参加があり、6歳から79歳まで総勢70人が集まった。女性たちは口の字形に座り、将棋盤を挟んで女流棋士10人が時計回りに移動しながら指導対局をしていく。お菓子とお茶を囲む懇親会も開かれた。
企画したのは「一宮市を将棋女流棋士のまちにする会」。日本将棋連盟の棋道指導員で、グループを発足させた地元の神田和徳さん(64)は「毎年恒例の行事にして、将棋好きの女性を増やしたい。来年は100人の規模で開くのが目標。将来、女流棋士が出てくれれば」という。
一宮市出身で名城大4年の脇田菜々子さん(21)もイベントに参加した。連盟の東海研修会(名古屋市)で腕を磨き、学生女流名人戦を2連覇中。研修会では規定の成績を修めており、9月末にも市出身の2人目のプロになる見込みだ。「地元を盛り上げてくれ、とても刺激になる」と脇田さん。
指導対局をした愛知県春日井市出身の室田伊緒(いお)女流二段(29)は「最近の将棋人気で、将棋を指す女性が増えている。応援してもらえるのは本当にありがたい」と話す。
2015年、一宮市出身の中澤沙耶(さや)女流初段(22)が女流プロになったのをきっかけに、神田さんは仲間と「女流棋士のまち」をめざそうと奮起。週末に主宰する将棋教室とは別に、平日夜の週1回、女流棋士をめざす上級者の女性を集めて指導を始めた。現在、一宮市の高校3年生と岐阜県の中学1年生の2人がプロをめざして研鑽(けんさん)している。
神田さんらがモデルにするのが、「棋士のまち」として知られる兵庫県加古川市だ。久保利明王将(42)ら市ゆかりのプロ棋士が5人輩出し、日本将棋連盟の公式棋戦「加古川青流戦」を開く。
昨年、JR加古川駅前の商業ビル内に「かこがわ将棋プラザ」がオープンし、プロ棋士による将棋教室も盛んだ。市の担当者は「藤井聡太七段の活躍で、加古川も注目されるようになった。一宮市も一緒に将棋を盛り上げてほしい」とエールを送る。
中澤女流初段も脇田さんも、かつての神田さんの教室の教え子だ。神田さんは「胸を張って『女流棋士のまち』を名乗れるよう、一宮にゆかりのある女流棋士が4、5人は出てほしい。将来は女流棋戦を開くのが夢」。有名な地元の七夕まつりにちなみ、棋戦の名前は「女流織姫戦」にしようと決めている。(滝沢隆史)
情報源:一宮は「女流棋士のまち」 イベント企画、プロも誕生:朝日新聞デジタル
村)藤井聡太七段だけでなく、愛知県は女流棋士の活躍でも盛り上がっています。
一宮は「女流棋士のまち」 イベント企画、プロも誕生:朝日新聞デジタル https://t.co/P1kLK5rSR4— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) July 11, 2018
ほぉ・・・