将棋界初の外国人女流棋士を企業がサポート ダジャレが結んだ縁(1/4ページ) – 産経ニュース

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大塚製薬と「栄養スポンサー契約」を結んだ将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(田中夕介撮影)
大塚製薬と「栄養スポンサー契約」を結んだ将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(田中夕介撮影)

初の外国人女流棋士、カロリーナ・ステチェンスカ女流1級(26)が、製薬会社と「栄養スポンサー契約」を結んだ。将棋棋士が企業とスポンサー契約を結ぶのは極めて珍しいという。しかも、スポンサー企業は栄養調整食品「カロリーメイト」の大塚製薬(東京都千代田区)。同社が「名前に運命的なものを感じて協力を申し出た」と話せば、女流1級は「日本語的なダジャレですね」と笑う。

泣きながら正座の練習

「カロリーメイトは『考える人を栄養バランスで支える』ブランドとして受験生やビジネスパーソンを応援してきた。史上初の外国人女流棋士として活躍されているカロリーナ・ステチェンスカ女流1級はその『考える人』の象徴」

今回のスポンサー契約について、同社カロリーメイトプロダクトマーケティングマネジャーの仲尾綾さんは、そう説明する。

「(カロリーナという名前に)“運命的”なものを感じ、この機会をいただいたのは皆さん、お気づきかと存じます」と笑って付け加える。

具体的には、「ポーランドから単身で来日し、環境や食文化も違う日本で将棋の勉強をされてきた。カロリーメイトなどの製品提供とともに管理栄養士による食事指導を通じてサポートする」という。

ステチェンスカ女流1級は、高校時代にポーランド語訳された日本のアクション漫画「NARUTO-ナルト」を愛読。そこに将棋が登場したのきっかけに興味を持ち、インターネット将棋など独学で腕を磨いた。ついには女流棋士を志して平成25年に単身で来日。昨年、女流2級に昇級し、晴れて正式な女流棋士となった。「日本語と正座が一番大変でした。正座は泣きながら練習をして、できるようになりました」と明かす。

「読めなかったです」

同社が「名前に運命的なものを感じた」ことをスポンサー契約を決めた理由に挙げると、「日本語的にダジャレですね」と笑顔で語った。

「日本に来て、(カロリーメイトと自分の名前が)似ているなと思ったコトはあったけど、こんなにすごいことになるなんて、読めなかったですねえ」

今春、山梨学院大大学院を修了して寮生活を終え、都内で人生初の1人暮らしを始めたばかりだ。

「1人暮らしは結構、楽しいです。牛丼とか自分で作ったことがありますけど、カロリーメイトも食べます」

大塚製薬との「栄養スポンサー契約」締結会見でアドバイスを受ける将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(田中夕介撮影)
大塚製薬との「栄養スポンサー契約」締結会見でアドバイスを受ける将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(田中夕介撮影)

「一緒に頑張っていきたい」

都内で行われた契約締結会見では、対局時の食事である「勝負飯」についても明かした。

「対局のある日は午前7時に起床し、朝食はサンドイッチです。自分では作らないですけど。具材はハムやレタス、時々、タマゴですね」

この朝食について、会見に出席した公認スポーツ栄養士の橋本玲子さんは「3大栄養素を含んでいます。これにオレンジジュース、ビタミンCが入ったものを取るともっといいですね」とアドバイスした。

「昼食は昔はおにぎり2個でしたが、最近は冷たい天ぷらそば。以前、おにぎり2個のとき、午後6時までの長い対局があり、途中で集中力が切れたことがありました」

橋本さんによると、おにぎり2個だけだと、2~3時間でエネルギーとして使われてしまうという。天ぷらそばではエネルギーは多く取れるが、ビタミンやミネラルが足りない。多様な栄養素が入った食事を補給することで、もうひと頑張りできるという。

間食は砂糖だけ入れた紅茶。橋本さんは「脳を使う人たちにとって、間食・補食は大切。長い間、エネルギーを持続させるという意味ではカロリーメイトのようなブロックのものは1本や2本食べても決して食べ過ぎではありません」と指摘した。

栄養面のアドバイスを受けたステチェンスカ女流1級は「初段に上がりたいので力を借りて、カロリーナとカロリーメイトで一緒に頑張っていきたい」と宣言した。

丸山忠久九段も愛好家

実際、棋士が対局中に栄養調整食品を摂取する例は多い。元名人の丸山忠久九段(47)もその1人で、現在、「カロリーメイトゼリー」のテレビCMに出演している。

棋士が企業と何らかの契約を交わした例は、平成18年に瀬川昌司五段(48)がNECと所属契約を結んだ一例があるのみ。瀬川五段は、NECの将棋部に所属するアマチュア棋士で、17年に編入試験を経てプロ棋士になった。(文化部 田中夕介)

情報源:将棋界初の外国人女流棋士を企業がサポート ダジャレが結んだ縁(1/4ページ) – 産経ニュース



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