国民栄誉賞 将棋の羽生氏と囲碁の井山氏の表彰式

羽生竜王と井山棋聖に国民栄誉賞授与

ほぉ・・・


羽生、井山両氏国民栄誉賞 「七」にちなんだ記念品
羽生、井山両氏国民栄誉賞 「七」にちなんだ記念品

将棋界と囲碁界からの国民栄誉賞受賞は初めてです。

総理官邸で行われた表彰式には、羽生善治竜王と井山裕太七冠がそろって出席しました。羽生さんは去年、将棋界で初めて7つのタイトルすべてで「永世」の資格を得て「永世七冠」を達成しました。井山さんはおととし、囲碁界で初めて七冠を独占しました。その後、タイトルを1つ奪われましたが去年に取り戻し、2度目の七冠に輝きました。2人には記念品として七冠達成にちなんだ「七宝焼のすずりの箱や、2人の名前が刻まれた筆などが贈られました。

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羽生&井山、2人の「七冠」が国民栄誉賞 羽生“永世七冠”「長い歴史と伝統にいただいた」井山七冠「国と国とのつながりの役に」
羽生&井山、2人の「七冠」が国民栄誉賞 羽生“永世七冠”「長い歴史と伝統にいただいた」井山七冠「国と国とのつながりの役に」

将棋界で初の「永世七冠」を達成した羽生善治竜王(47)と、囲碁界でタイトルを独占する井山裕太七冠(28)が2月13日、そろって国民栄誉賞を受賞し、記者会見に臨んだ。羽生竜王は、8大タイトルのうち永世資格がある7つのタイトルですべて条件をクリアする「永世七冠」を、昨年12月に史上初めて達成。井山七冠は昨年10月、将棋・囲碁界通じて初めて、2度目となるタイトル独占を果たした。

会見で羽生竜王は「将棋の世界も囲碁の世界も、長い歴史と伝統を有している。その背景も含めて評価していただいたのではと思います。個人ということではなく、1つの世界として大きな形をいただいたと認識しています」と将棋界全体での受賞と強調した。また井山七冠は「囲碁は世界的にもどんどん普及しておりまして、愛好家も多い。国境を越えた国と国とのつながりに少しでもお役に立てれば」と、世界の橋渡し役を務めると誓っていた。同日行われた表彰式では、安倍晋三首相から記念品などを贈られた。

羽生竜王は1985年12月に史上3人目の中学生棋士としてプロデビュー。1996年には将棋界初となる7大タイトルを独占。タイトル通算99期、一般棋戦優勝44回など、数々の記録を保持している。

井山七冠は2002年、中学1年時にプロ入り。史上最年少記録16歳4カ月で全棋士出場の棋戦で優勝を果たすと、20歳4カ月で最年少名人に。2016年には囲碁界初の七冠独占を果たした。名誉棋聖、二十六世本因坊、名誉碁聖と3つの名誉称号の資格も保持している。

https://www.youtube.com/watch?v=7R4c9JMO5oY

第11回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝

情報源:羽生&井山、2人の「七冠」が国民栄誉賞 羽生“永世七冠”「長い歴史と伝統にいただいた」井山七冠「国と国とのつながりの役に」 (AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

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国民栄誉賞授与式で、羽生善治棋聖(左)に盾を贈呈する安倍晋三首相=13日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)
国民栄誉賞授与式で、羽生善治棋聖(左)に盾を贈呈する安倍晋三首相=13日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)

政府は13日、将棋史上初の永世七冠を達成した羽生善治棋聖(47)=竜王=と、囲碁で2度の七冠独占を果たした井山裕太十段(28)に国民栄誉賞を授与した。将棋界と囲碁界からの受賞は初めて。

安倍晋三首相は官邸で行われた授与式で「多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えた」とたたえ、表彰状と盾をそれぞれに手渡した。羽生、井山両氏には、記念品として「七冠」にちなんだ七宝焼のすずり箱などの書道道具も贈られた。

国民栄誉賞授与式で、井山裕太十段(左)に盾を贈呈する安倍晋三首相=13日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)
国民栄誉賞授与式で、井山裕太十段(左)に盾を贈呈する安倍晋三首相=13日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)

両氏はお礼の品として、安倍首相に将棋盤と駒、ミニチュアの碁盤と碁石を贈った。

国民栄誉賞はこれまでプロ野球の長嶋茂雄さんや、女子レスリングの吉田沙保里さんら23の個人と1団体が受賞しており、同時受賞した羽生、井山両氏は25、26例目となった。

情報源:安倍晋三首相「国民に夢と感動、社会に明るい希望を与えた」 羽生善治棋聖と井山裕太十段に国民栄誉賞授与 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

情報源:安倍晋三首相「国民に夢と感動、社会に明るい希望を与えた」 羽生善治棋聖と井山裕太十段に国民栄誉賞授与 – 産経ニュース

国民栄誉賞を受賞し、記者会見する羽生善治氏(左)と井山裕太氏=13日夜、東京都千代田区
国民栄誉賞を受賞し、記者会見する羽生善治氏(左)と井山裕太氏=13日夜、東京都千代田区

 

国民栄誉賞に輝いた将棋の羽生善治棋聖(47)=竜王=と囲碁の井山裕太十段(28)は13日夕、首相官邸で行われた授与式後、都内のホテルで記者会見に臨んだ。国民栄誉賞の受賞決定後、2人がそろって会見するのは初めて。

会場には人気の高さを反映し、多くのマスコミが集まった。2人は和服姿で登場し、羽生棋聖が「これを励みに棋士として前向きに進んでいきたい」、井山十段も「棋士として自分はまだまだ。棋士として人間として努力していきたい」と受賞の感想を述べた。

棋士として揮毫(きごう)する機会が多いため、記念品として雨端硯(あめはたすずり)や熊野筆などが贈られた。羽生棋聖は「もったいなくて使えないかも」、井山十段も「これを機会に書の方も勉強しよう思います」と会場の笑いを誘った。

羽生棋聖はこの日の授与式について、「これまで表彰を受けるケースは多くあったが、今日は少し緊張しました」と明かし、17日の藤井聡太五段(15)との初の公式戦については、「今日が終わったら一息つけると思っていたが、そうではなくなった。対局を楽しみにしている」と意気込みを見せた。

また、井山十段は、「囲碁は世界的にも普及していて、愛好家が多い。国境を越えて、国と国とのつながりに囲碁がお役に立てればうれしく思う」とし、「囲碁は世界戦がある。結果を示せるように頑張っていきたい」と抱負を語った。

また、会見では、現在開催中の平昌オリンピックに出場するフィギュア男子の羽生結弦選手に関する質問も飛び出し、羽生棋聖は「読み方は違いますが、漢字は同じで親近感を持っている。芸術的な滑りを見てみたい」とエールを送った。

情報源:【国民栄誉賞】授与式後会見 羽生棋聖、フィギュアの羽生選手に「親近感」とエール、井山十段、筆などの記念品に「書の勉強も…」 – 産経ニュース


国民栄誉賞授与式後に記者会見する羽生善治氏(左)と井山裕太さん=13日夜、東京都千代田区
国民栄誉賞授与式後に記者会見する羽生善治氏(左)と井山裕太さん=13日夜、東京都千代田区

国民栄誉賞を受賞した将棋の羽生善治棋聖=竜王=と、囲碁の井山裕太十段=七冠=の記者会見が東京都千代田区のホテルニューオータニで午後6時42分から行われた。ともに紋付羽織袴姿で登壇。ときおり笑みを浮かべながら、40分間にわたり質問にこたえた。

–羽生さん、井山さんの順でお答えください。あらためて受賞されたお気持ちを

羽生「本日、賞状、盾、記念品をいただき、あらためてたいへん名誉ある賞をいただいたと実感している。これを大きな励みとして、棋士として前向きに進んで行かなくてはいけないという決意を新たにした」

井山「自分にとっては身に余る光栄。いまだに実感がわかない部分がある。棋士としてまだまだこれから。この賞は、今後に期待していただいていると解釈し、少しでも棋士として、一人の人間として成長するため、努力していかなくてはいけないと感じている」

–将棋界、囲碁界初の受賞をどう思うか

羽生「将棋も囲碁も長い歴史と伝統を有している。その背景を含め、評価していただいたのかなと思う。個人ではなく、1つの世界として大きな形をいただいたと認識している」

井山「羽生さんと重なる部分があるが、長い歴史あって、今までこの世界を支えてくださった方々にとっても、現役棋士にとっても光栄なことと思います」

–2人の受賞で将棋、囲碁が注目されている。どのような世界にしていきたいか

羽生「小さいお子さんから年配の方まで幅広い方が気楽に気軽に楽しめるものと思っている。日々の生活のなかのコミュニケーションやうるおい、気分転換として継続していってほしいなあと願っている」

井山「囲碁は世界的にも普及していて、愛好家が多い。国境を越えて、国と国とのつながりに囲碁がお役に立てればうれしく思う。囲碁界全体として(普及に)努力していかないと」

–棋士としての目標は

羽生「将棋の世界というのは幅広い年代の棋士がいる。自分自身は棋士になってすでに30年の月日が流れているが、年代が上がっても、残せるもの、指せる将棋はあるのではないか。できうる限りの限界に挑戦していけたら」

井山「まだまだ囲碁のことがわかっていないことが多く、のびシロがあると思っている。少しずつでも前進していけたらな、と。囲碁は世界戦があり、長い間日本勢は結果を残せていない。いい戦いができるように、日本の囲碁を復活というか、結果としても“やれるんだ”というもの示せるように頑張っていきたい」

–安倍首相との懇談ではどんな声をかけられたか

羽生「たいへんおめでとうございます、と。名誉ある賞をいただき光栄です、と」

井山「私もそのように、はい…」

–記念品は硯箱のセット。希望だったのか

羽生「筆をつかって書く機会が多い。とても素晴らしい書に関する一式をいただいた。ただ、記念の品であるので、もったいなくて使えるかな、というのはあります」

井山「私も書く機会が多い。もう少し、書の方も勉強しようかなと思っている」

=(2)に続く

国民栄誉賞を受賞し、記者会見する羽生善治氏(左)と井山裕太氏=13日夜、東京都千代田区
国民栄誉賞を受賞し、記者会見する羽生善治氏(左)と井山裕太氏=13日夜、東京都千代田区

情報源:【国民栄誉賞】記者会見速報(1) 羽生善治棋聖「将棋を日々のコミュニケーションに」 井山裕太十段「囲碁を国と国とのつながりに」(1/3ページ) – 産経ニュース


国民栄誉賞授与式を前に、笑顔で談笑する囲碁の井山裕太氏(左)と将棋の羽生善治氏=13日午後、首相官邸
国民栄誉賞授与式を前に、笑顔で談笑する囲碁の井山裕太氏(左)と将棋の羽生善治氏=13日午後、首相官邸

<国民栄誉賞授与式後の記者会見では、囲碁、将棋界の両雄について、互いの思いを聞く質問が続いた>

–羽生さんに。世界を視野に入れている囲碁の井山さんへの思いを

羽生「将棋界からみると国際普及の面で2、3歩先にいっておりうらやましい。今は韓国、中国の若くて強い人がいるなかで、存在感ある棋士として活躍してほしいと願っている」

–羽生さんに。将棋界でも若手の活躍が目立つ。今週末の藤井聡太五段との対局(朝日杯将棋オープン戦)についての心境を

羽生「以前からなんとなく、きょうの日が終わったら一息つけるんじゃないかと思っていたが、まったくそんな感じではなくなってしまって…。藤井さんとは公式戦では初顔合わせということであり、お客さんの前で指す公開対局でもある。張り切って、土曜日の対局を心待ちにしている」

–それぞれの世界で頂点に立たれた

羽生「井山さんは七冠制覇を2回されて、維持されて現在進行形で囲碁の歴史を作られている。その方と同じタイミングで名誉ある賞をいただき、うれしい。この先、どんなふうな記録、記憶を作っていかれるのか、一ファンとして楽しみです」

井山「囲碁を始めたときに、(羽生先生は)七冠になられた。将棋界を超えて、希望、夢を与えられた人。年月がたった今もトップで勝ち続けておられる棋士としての尊敬は(言葉では)言い表せない。自分がどういう棋士になれるか分からないが、先を行ってくださる羽生先生がいらっしゃるので、心強い。自分もそうあれたらいいな、と思う」

–井山さんは今後も、伸びしろがあると語っていたが

井山「将棋界もそうかもしれないが、AI(人工知能)の登場もあり、碁の内容が変わってきている時期。自分たちが正しいと思っていたことがどうなのか。自分も、碁を打っていて正解という手はなく、いろんな面で少しでも成長したい、分かるようになりたい。世界のトップ棋士と戦っていると、自分にないものを持っていると感じる。自分のいいところを伸ばしていければいい。世界でいい戦いをすることで、普及につながれば」

–授与決定後、心境の変化はあったか。首相官邸での緊張感は

羽生「たくさんのお祝いのメッセージやお花もいただいた。反響の大きさに、たいへんな賞をいただくことになったのだなあと実感した。今まで賞を受けることは、かなりあった方だが、きょうはちょっと緊張しました」

井山「なかなか実感わかない日々が続いていた。対局もあり、考える余裕もなかったが、きょうの日を迎えることができた。今後もこの賞を励みに、ただあまり意識しすぎず自分のペースでやっていきたい」

–長い歴史のなかで、特筆すべき強い人が同時代に2人いる。必然か、偶然か

羽生「世代としては異なっている。勉強する方法、環境、私が育ってきた環境とは少し違う。どんな違いを生んでいるのか、機会があれば井山さんに聞いてみたい」

井山「囲碁を覚えたとき、七冠だったのが羽生さん。まさか(自分が)プロになるとも、七冠を達成できるとも思っていなかったので、自分自身驚いている。七冠が不可能でないことを、先に羽生さんが示された。支えのようなものになった」

–それぞれの強さとは?

羽生「ほかの囲碁棋士と話したとき、『人が思いつかないような独創的な手が出る』と。独創的な手と、結果を両立させるのは非常に難しいと、勝負の世界で感じる。井山さんは長い年月かけて続けているのが驚きで、それが強さなのではないか」

井山「これだけのことを成し遂げ、長い年月続けてこられた方。向上心、新しいことに挑戦する姿勢を持ち続けているのがすごい。そうなれたら、と思わせる存在です」

–安倍首相から「国民に夢と感動を与えた」との言葉があった。今、平昌五輪で戦っているアスリートがいる。期待している選手はいるか。(同じ名字の)フィギュアスケートの羽生結弦選手にエールをいただけたら

羽生「4年に1度、この一瞬、一回にすべてをかける思い、気持ちというのをみていると、たいへんな集中力を費やしているんだなあと。悔いなく全力出し切ってほしい。羽生(はにゅう)選手は読み方は違うんですが親近感を持っている。すばらしい演技をみせてくれるのではないかという期待を膨らませてくれる選手で、芸術的な滑りをみせてくれることを楽しみにしている」

井山「4年に1度のために長い年月を費やしてこられた。囲碁は1つ負けても、次がすぐ来る。気持ちも立て直しやすいが、なかなか4年という期間では、“じゃあ次も”とはなれるものではない。一瞬にかけるすごみ、背景があっての選手のパフォーマンスを見るのは、感動する。スポーツを見るのは好き。ただ楽しみではなく、すごさを感じながら、興味深く拝見している」

–若手棋士に伝えたいことは

羽生「将棋の世界は早いサイクルで若い人たちが出てくる。新しい人たちが出てくる可能性は常に存在し、たくさん出てくることが、歴史の継続につながる」

井山「囲碁も若手の成長が著しい。下の世代と戦うことが増えてきた。大変だが、日本囲碁界としては頼もしく、世界をみたとき、そういう人たちが出てくることは喜ばしい。なんとか先頭に立って、世界に引っ張っていけるよう、努力しないと」

–不調のときをどう乗り越えるか

羽生「うまくいかないとき、結果が出ないときは、実力の場合もある。また一生懸命努力して次の機会をうかがう。やってることは間違っていないが形になっていないときは、気持ちを切り替えて、モチベーションが下がらないようにしている」

井山「よく負ける世界。一つの勝ち負けにこだわりすぎないようにしている。負けるには原因があるので、反省は怠ってはいけないが、気持ちを長く引きづらないように、次に向かっていくのが、長い期間やるうえでは必要なのかな」

–互いとご自身、似ているところ、違うところは

羽生「デビューしてタイトルを取って勝ち上がるプロセスは共通しているが、井山さんは私の記録よりさらにすごいことを成し遂げている。思いつかないような独創的な手を打つ、指し続けるというのは、私と違うところかな」

井山「これだけのことを成し遂げられても、一つの型にはまらず挑戦されている。(自分が)そうありたいと理想とする姿です」

(終)

情報源:【国民栄誉賞】記者会見速報(2)完 お互いの思い明かす 羽生棋聖「どんな記録、記憶作っていくか楽しみ」、井山十段「棋士として先を行ってくださり、心強い」(1/6ページ) – 産経ニュース


国民栄誉賞表彰式後の記者会見で盾を手に笑顔を見せる羽生善治氏(左)と井山裕太氏=東京都千代田区で2018年2月13日午後7時23分、竹内紀臣撮影
国民栄誉賞表彰式後の記者会見で盾を手に笑顔を見せる羽生善治氏(左)と井山裕太氏=東京都千代田区で2018年2月13日午後7時23分、竹内紀臣撮影

国民栄誉賞を13日に授与された将棋の羽生善治氏(47)と囲碁の井山裕太氏(28)=本因坊文裕。表彰式の後、東京都内のホテルでそろって記者会見した両者は、囲碁や将棋に注目が集まることを喜びながら、更なる目標を見据えていた。【丸山進、最上聡】

紋付きはかま姿で記者会見場に姿を見せた両者は、時折、表情を緩めながら質問に答えた。

羽生氏は永世7冠、井山氏は2度の7冠同時制覇という偉業を達成し、共にトップを走り続ける。互いの強さについて、羽生氏は「独創的な手を打つことと、結果を残すことを両立させている」、井山氏は「長年活躍を続ける中でも向上心、新しいことに挑戦する姿勢を常にもっている」とたたえ合った。

両者は「囲碁界も将棋界も、長い歴史があり、背景を含めて評価してもらった」と口をそろえる。囲碁・将棋の普及について、羽生氏は「幅広い世代が気軽に楽しめる。コミュニケーションの手段、生活に潤いを与えるものとして、この先も継続していけばうれしい」、井山氏は「世界的にも普及している囲碁が国境を超えたつながりに、お役に立てたらいい」と語った。

羽生氏は17日に朝日杯将棋オープン戦準決勝で藤井聡太五段(15)との対局を控えている。井山氏は国際棋戦LG杯朝鮮日報棋王戦の決勝で惜しくも敗れたが、今後も重要なタイトル戦が続く。

羽生氏は「今日で一息つけるかと思っていましたが、まったくそんな感じではなくなって」と苦笑し、「藤井五段は公式戦では初顔合わせで、私自身も張り切って対局を心待ちにしています」と抱負を述べた。

井山氏は「自分には伸び代がある。世界のトップ棋士は自分にないものを持っていると感じることは多いが、世界戦で結果を残したい」と決意を示した。

情報源:<国民栄誉賞>互いの強さたたえ 羽生・井山の挑戦続く (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

情報源:国民栄誉賞:互いの強さたたえ 羽生・井山の挑戦続く – 毎日新聞


国民栄誉賞表彰式で、安倍晋三首相(中央)と一緒に笑顔で記念撮影に臨む井山裕太氏(左)と羽生善治氏=首相官邸で2018年2月13日午後5時42分、宮武祐希撮影
国民栄誉賞表彰式で、安倍晋三首相(中央)と一緒に笑顔で記念撮影に臨む井山裕太氏(左)と羽生善治氏=首相官邸で2018年2月13日午後5時42分、宮武祐希撮影

将棋で初の永世7冠を達成した羽生善治氏(47)と、囲碁で初めて2度にわたる7冠独占を果たした井山裕太氏(28)=本因坊文裕=に対する国民栄誉賞の表彰式が13日、首相官邸で開かれた。安倍晋三首相は両氏に表彰状と盾を授与し、「多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えた」と功績をたたえた。囲碁、将棋の棋士が国民栄誉賞を受賞したのはそれぞれ初めて。

表彰式には日本将棋連盟の佐藤康光会長、日本棋院の団宏明理事長、羽生氏の長女舞花さんも同席した。

羽生、井山両氏には記念品として、すずり箱、すずり、筆、墨がそれぞれ贈られた。すずり箱は「7冠」にちなんで「七宝彩釉群鶴文硯(しっぽうさいゆうぐんかくもんすずり)箱」とした。返礼として、羽生氏は将棋盤と将棋駒、井山氏は碁盤と碁石を首相に進呈した。

国民栄誉賞は1977年の創設以来、スポーツや文化・芸能分野の個人・団体が受賞。羽生、井山両氏の受賞は五輪女子レスリングで4連覇を果たした2016年の伊調馨選手以来で25、26例目となった。【高橋克哉】

情報源:<国民栄誉賞>羽生氏と井山氏に授与 将棋、囲碁で初 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

情報源:国民栄誉賞:羽生氏と井山氏に授与 将棋、囲碁で初 – 毎日新聞


国民栄誉賞受賞会見をする羽生善治竜王(左)と井山裕太7冠(撮影・柴田隆二)
国民栄誉賞受賞会見をする羽生善治竜王(左)と井山裕太7冠(撮影・柴田隆二)

国民栄誉賞を贈られた将棋の羽生善治(47)は13日の会見で、17日に都内で行われる朝日杯将棋オープン戦準決勝での、藤井聡太五段(15)との公式戦初対局について、「心待ちにしている」と述べた。

羽生は「以前からきょうの日(国民栄誉賞の授賞式)が終わったら、一息つけると思っていた」とした上で、「(藤井戦によって)まったくそうではなくなった」と苦笑い。その上で「公式戦では初顔合わせでもあるし、公開対局でもある。私自身、張り切ってその対局を心待ちにしている」と述べた。

情報源:羽生善治氏、藤井五段との「対局心待ちにしている」 (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

情報源:羽生善治氏、藤井五段との「対局心待ちにしている」 – 社会 : 日刊スポーツ


国民栄誉賞の盾を手に笑顔の羽生善治竜王(左)と井山裕太七冠=都内(撮影・金田祐二)
国民栄誉賞の盾を手に笑顔の羽生善治竜王(左)と井山裕太七冠=都内(撮影・金田祐二)

将棋界で史上初の永世七冠を達成した羽生善治竜王(47)と、囲碁で初めて2度の全独占を果たした井山裕太七冠(28)の国民栄誉賞授与式が13日、首相官邸で行われ、安倍晋三首相(63)から表彰状と盾が贈られた。授与式後には都内のホテルで会見を行い、羽生竜王は、平昌五輪のフィギュアスケート・男子シングルに出場する羽生結弦選手(23)にエールを送った。

羽生善治竜王と井山裕太七冠に贈られた盾と記念品の硯箱=東京・ホテル ニュー・オータニ(撮影・金田祐二)
羽生善治竜王と井山裕太七冠に贈られた盾と記念品の硯箱=東京・ホテル ニュー・オータニ(撮影・金田祐二)

安倍首相から「多くの国民に夢と感動を与えた」と称された2人。羽生竜王は、同じように平昌で国民に夢を与えるべく戦う羽生に対し、「読み方が違いますけど、漢字が同じということで、親近感を持っています」と笑顔で話した。

笑顔で質問に答える羽生善治竜王(左)と井山裕太七冠=東京・ホテル ニュー・オータニ(撮影・金田祐二)
笑顔で質問に答える羽生善治竜王(左)と井山裕太七冠=東京・ホテル ニュー・オータニ(撮影・金田祐二)

その上で「少し間をおいて、ぶっつけ本番でオリンピックを迎えるということではあるんですが、それでも素晴らしい演技を見せてくれるんではないかという期待を膨らませてくれる選手だと思っています。芸術的な滑りをされることを、非常に楽しみに見ていたいなと思っています」としっかりした口調で応援した。

国民栄誉賞の盾を手に笑顔の羽生善治竜王と井山裕太七冠=東京・ホテル ニュー・オータニ(撮影・金田祐二)
国民栄誉賞の盾を手に笑顔の羽生善治竜王と井山裕太七冠=東京・ホテル ニュー・オータニ(撮影・金田祐二)

五輪に挑むアスリートに対しては「4年に一度という、この一回にすべてをかける思いを見ていると、非常に大変な集中力と大変な努力を、一瞬のために費やしているのかなと」と敬意を示した羽生竜王。「月並みになってしまいますけども、悔いなく全力を出し切ってほしいという気持ちで、いつも見ています」と話した。

羽生善治竜王(左)と羽生結弦
羽生善治竜王(左)と羽生結弦

井山七冠も「囲碁の世界は、負けても次がすぐ来るので、気持ちが立て直しやすいところもありますが、4年という長い期間ですと、『じゃあ次も』となれるものではないと思う」と厳しい条件に言及。「一瞬に賭けるすごみというか、そうした背景があってフォーマンスを見せていただくと、感動を与えていただいていると感じます」と感謝を述べた。

情報源:国民栄誉賞の羽生竜王 平昌の羽生結弦にエール…漢字が同じなので親近感 (デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース

情報源:国民栄誉賞の羽生竜王 平昌の羽生結弦にエール…漢字が同じなので親近感/芸能/デイリースポーツ online


羽生善治竜王(左)と井山裕太十段
羽生善治竜王(左)と井山裕太十段

将棋史上初の「永世7冠」を達成した羽生善治竜王(47)と、囲碁で初めて7冠独占を2度果たした井山裕太十段(28)が13日、将棋・囲碁界から初となる国民栄誉賞を授与された。

首相官邸での授与式を終えた両氏は都内のホテルに移動して会見に臨んだ。羽生氏は「大きな励みとして、引き続き棋士として前向きに進んでいかないといけない」。井山氏も「棋士としてまだまだですので、受賞は今後への期待と解釈している」と謙虚にあいさつした。

世界戦での“日本復権”を誓う井山氏は「長い間、日本としても結果が残せていない状況。少しでもいい戦いができるように、もう一度日本の囲碁を復活というか、日本もやれるんだということを示したい」と述べる。

藤井聡太五段(15)の対局を17日に控える羽生氏は「藤井さんとは公式戦では初顔合わせ。お客さんを前にした公開対局でもあるので、張り切って土曜日の対局を心待ちにしている」と話し、ファンが心待ちにするビッグゲームへの意気込みを新たにした。

情報源:国民栄誉賞の羽生善治竜王 藤井五段との対局「心待ちにしている」 (東スポWeb) – Yahoo!ニュース

情報源:国民栄誉賞の羽生善治竜王 藤井五段との対局「心待ちにしている」


国民栄誉賞の将棋・羽生氏と囲碁・井山氏、記者会見で喜び語る
国民栄誉賞の将棋・羽生氏と囲碁・井山氏、記者会見で喜び語る

国民栄誉賞を受賞した将棋の羽生善治竜王と囲碁の井山裕太七冠が、そろって会見しています。

「改めて大変名誉ある、栄誉ある賞をいただいたと、実感しております。これを大きな励みとして、引き続き棋士として、前向きに進んでいかなくてはいけないと決意を新たにしました」(将棋・羽生善治 竜王)

「身に余る光栄、いまだに実感は湧かない。少しでも成長していけるように、棋士としても、一人の人間としても、努力していかなければいけない」(囲碁・井山裕太 七冠)

2人は、午後6時40分すぎから都内のホテルでそろって会見し、喜びを語りました。

囲碁・将棋界で初めてとなる国民栄誉賞を受賞した2人ですが、井山七冠は15日に、岩手県で棋聖戦に臨み、羽生竜王は今週17日に藤井聡太五段との注目の対局が控えています。(13日18:46)

情報源:国民栄誉賞の将棋・羽生氏と囲碁・井山氏、記者会見で喜び語る(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュース

情報源:国民栄誉賞の将棋・羽生氏と囲碁・井山氏、記者会見で喜び語る TBS NEWS


将棋・羽生氏と囲碁・井山氏に国民栄誉賞授与、首相官邸で表彰式
将棋・羽生氏と囲碁・井山氏に国民栄誉賞授与、首相官邸で表彰式

13日夕方、総理官邸で、将棋の羽生善治氏と囲碁の井山裕太氏の2人に対し国民栄誉賞が授与されました。

「多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えました。よってここに国民栄誉賞を贈り、これを表彰します」(安倍首相)

囲碁・将棋界での国民栄誉賞受賞は初めてで、記念品として硯と筆などが2人に贈られました。(13日17:52)

情報源:将棋・羽生氏と囲碁・井山氏に国民栄誉賞授与、首相官邸で表彰式(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュース

情報源:将棋・羽生氏と囲碁・井山氏に国民栄誉賞授与、首相官邸で表彰式 TBS NEWS


羽生氏、井山氏に国民栄誉賞授与 記念品も
羽生氏、井山氏に国民栄誉賞授与 記念品も

安倍首相は13日、将棋棋士の羽生善治さんと囲碁棋士の井山裕太さんの2人に国民栄誉賞を授与した。

国民栄誉賞を受賞した羽生善治さんは、去年12月に「竜王」のタイトルを獲得し、将棋で史上初めてとなる「永世七冠」を達成した。

また、井山裕太さんは去年10月に「名人」のタイトルを奪還し、自身で2回目となる七冠独占を果たした。

記念品として「七冠」にちなんで、「七宝」という伝統技術で鶴の群れを描いた硯(すずり)箱と、将棋・囲碁がモチーフの硯や筆などの書道具が贈られた。

情報源:羽生氏、井山氏に国民栄誉賞授与 記念品も(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

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国民栄誉賞 将棋の羽生氏と囲碁の井山氏の表彰式
国民栄誉賞 将棋の羽生氏と囲碁の井山氏の表彰式

将棋で前人未到の「永世七冠」を達成した羽生善治氏と、囲碁で2度の七冠独占を達成した井山裕太氏の国民栄誉賞の表彰式が行われ、安倍総理大臣が2人に表彰状と盾を授与し、功績をたたえました。

総理大臣官邸で開かれた表彰式には、羽生善治氏と井山裕太氏のほか、日本将棋連盟の佐藤会長、日本棋院の團理事長、それに羽生氏の長女の舞花さんの5人が出席しました。

この中で、安倍総理大臣は「歴史に刻まれる偉業を達成し、多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えた」と述べたうえで、羽生氏と井山氏のそれぞれに表彰状と盾を授与しました。

また、記念品として、2人がいずれも7つのタイトルを獲得したことにちなんだ、七宝焼のすずり箱や、2人の名前が入った広島県特産の熊野筆などが手渡されました。

これを受けて、お礼の品として羽生氏から将棋盤と駒が、井山氏からは碁盤と碁石が安倍総理大臣に贈られました。

国民栄誉賞の個人としての受賞は24人目と25人目で、将棋と囲碁の棋士に贈られるのは初めてです。

羽生さんと井山さんは、表彰式のあと東京都内で記者会見しました。

この中で、羽生さんは「改めて大変栄誉ある賞を頂いたと実感しています。これを大きな励みとして、引き続き棋士として前向きに進んでいかなくてはいけないと決意を新たにしました」と話しました。

そのうえで、「将棋の世界も囲碁の世界も長い歴史があり、その背景も含めて評価をしていただけたのではないかと思っています。将棋の世界は非常に幅広い年代の人がいて、年代が上がっても指せる将棋があるので、自分なりの限界に挑戦していきたい」と今後の抱負を述べました。

また、「将棋の世界は早いサイクルで新しい棋士たちが出てくるが、これが将棋の活気や歴史的な継続につながっていると感じています」と若手の棋士たちにエールを送り、中学3年の藤井聡太五段と今月17日に公式戦で初めて対局することについて「きょうの日が終わったら一息つけると思っていましたが、全くそうではなくなってしまって、私自身も張り切って対局を心待ちにしているところです」と話していました。

一方、井山さんは冒頭、「身に余る光栄なことで、いまだに実感が湧かない部分もあります。私は棋士としてまだまだこれからなので、今回の受賞を今後に期待してのものだと解釈しています。これから少しでも成長していけるよう、棋士としても1人の人間としても努力していかなくてはならないと思います」と話しました。

そして、「世界戦ではなかなかいい結果が残せていないので、『日本の囲碁もやれるんだ』ということを示せるように頑張っていきたいです」と決意を話していました。

そのうえで、「自分も下の世代の棋士と戦うことが増え、大変な面もありますが、日本囲碁界としては頼もしくも感じています。なんとか自分がその先頭に立って、世界で引っ張っていけるように努力していきたい」と意気込んでいました。


将棋で前人未到の「永世七冠」を達成した羽生善治氏と、囲碁で2度の七冠独占を達成した井山裕太氏の国民栄誉賞の表彰式が行われ、安倍総理大臣が2人に表彰状と盾を授与し、功績をたたえました。

総理大臣官邸で開かれた表彰式には、羽生善治氏と井山裕太氏のほか、日本将棋連盟の佐藤会長、日本棋院の團理事長、それに羽生氏の長女の舞花さんの5人が出席しました。

この中で、安倍総理大臣は「歴史に刻まれる偉業を達成し、多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えた」と述べたうえで、羽生氏と井山氏のそれぞれに表彰状と盾を授与しました。

また、記念品として、2人がいずれも7つのタイトルを獲得したことにちなんだ、七宝焼のすずり箱や、2人の名前が入った広島県特産の熊野筆などが手渡されました。

これを受けて、お礼の品として羽生氏から将棋盤と駒が、井山氏からは碁盤と碁石が安倍総理大臣に贈られました。

国民栄誉賞の個人としての受賞は24人目と25人目で、将棋と囲碁の棋士に贈られるのは初めてです。

羽生さんは表彰式のあとの記者会見で、「改めて大変栄誉ある賞を頂いたと実感しています。これを大きな励みとして、引き続き棋士として前向きに進んでいかなくてはいけないと決意を新たにしました」と話しました。

そのうえで、「将棋の世界も囲碁の世界も長い歴史があり、その背景も含めて評価をしていただけたのではないかと思っています。将棋の世界は非常に幅広い年代の人がいて、年代が上がっても指せる将棋があります。自分なりの限界に挑戦していきたい」と話していました。

井山さんは表彰式のあとの記者会見で、「身に余る光栄なことで、いまだに実感がわかない部分もあります。私は、棋士としてまだまだこれからなので、今回の受賞を今後に期待してのものだと解釈しています。これから少しでも成長していけるよう、棋士としても、人間としても努力していかなくてはならないと思います」と話しました。
そして、「世界戦でなかなかいい結果が残せていないので、『日本の囲碁もやれるんだ』ということを示せるように頑張っていきたい」と決意を話していました。

情報源:国民栄誉賞 将棋の羽生氏と囲碁の井山氏の表彰式 | NHKニュース


将棋で史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治竜王(47)と、囲碁で初めて七冠を2度達成した井山裕太棋聖(28)に対する国民栄誉賞の表彰式が13日、首相官邸で行われた。

将棋・囲碁の棋士の国民栄誉賞受賞は初めて。羽生竜王と井山棋聖は表彰式に和服で出席。2人には、表彰状と盾が授与された後、硯すずり箱、雨端あまはた硯、熊野筆などの記念品が贈られた。

1977年の創設後、同賞の受賞者は個人25人と1団体となった。

情報源:羽生竜王と井山棋聖に国民栄誉賞授与 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


政府は13日夕、将棋で史上初の永世7冠を達成した羽生善治氏(47)と、囲碁で初めて2度の7冠独占を果たした井山裕太氏(28)に国民栄誉賞を授与した。安倍晋三首相が首相官邸で開かれた表彰式で表彰状と盾を手渡した。

将棋、囲碁の棋士による受賞は初めて。表彰式には棋界の関係者に加え、羽生氏の長女舞花さんも出席した。受賞者2人には記念品も贈られた。

羽生氏は昨年12月、新タイトル「叡王」を除く7大タイトル全てで永世称号を獲得。井山氏は同10月の名人位奪還により2度目の7冠独占を成し遂げた。

国民栄誉賞は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与え」た人を対象に、1977年に創設された。スポーツや芸能の分野を中心に過去に23人と1団体が受賞している。(2018/02/13-17:58)

情報源:羽生、井山氏に栄誉賞授与=首相官邸で表彰式:時事ドットコム


将棋で史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治氏(47)と、囲碁で2度目の七冠独占を果たした井山裕太氏(28)が13日、安倍晋三首相から国民栄誉賞を授与された。棋士の受賞は初めて。

授賞式は同日午後5時半から首相官邸で行われ、両氏は羽織はかま姿で出席。首相は「歴史に刻まれる偉業を達成し、多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えた」とたたえ、両氏は「ありがとうございます」と述べた。

首相は、表彰状と盾のほか、「七冠」にちなんだ記念品として「七宝」で鶴が描かれたすずり箱、すずり、筆、墨をそれぞれに贈った。

情報源:羽生・井山両氏に国民栄誉賞授与 首相「感動与えた」:朝日新聞デジタル


将棋界で史上初の永世七冠を達成した羽生善治棋聖(47)=竜王=と、囲碁で初めて七大タイトル独占を2度果たした井山裕太十段(28)の国民栄誉賞授与式がきょう13日、首相官邸で行われる。将棋界と囲碁界からの受賞はそれぞれ初めて。国民栄誉賞は昭和52年の創設以来、23の個人と1団体が受賞しており、同時受賞する羽生、井山両氏は25、26例目となる。

井山裕太十段 世界で勝つことこそ、囲碁界への恩返し

語呂合わせで「囲碁の日」の1月5日、年始の大切な行事である打ち初め式の最中にもたらされた国民栄誉賞授与の正式決定に、井山裕太十段はひたすら恐縮していた。

「ただただ驚き、身に余る光栄。この年齢で国民栄誉賞というのは信じられないし、戸惑いもある。人間としても棋士としても、まだまだこれからなので…」

平成23年に授与されたサッカー女子ワールドカップ(W杯)日本代表メンバー(なでしこジャパン)に10代の選手が入っていたが、それでも20代での受賞はきわめてまれ。ただ12歳でのプロ入り後、十分すぎる実績を残してきたことは確かだ。最年少で名人を奪取すると、タイトルの数を増やしていった。囲碁界初の七大タイトル独占は、3年越しの挑戦で実現。その粘り強さは、ファンを感嘆させた。そして昨秋、名人を奪還して七冠に返り咲く。なんとか頂点から引きずりおろそうと、目の色を変えて挑んでくる相手を抑えての勝利だけに、価値はある。

「対局していて自分が強いと思う瞬間はない。ミスもするし、何が正解か分かっていない」

そう話す井山十段に、6歳の頃から教えてきた石井邦生九段が苦言を呈する。「謙虚すぎる。七冠を取るのは奇跡だが、返り咲くのは奇跡中の奇跡。もっと自分に自信を持ってほしい」と。

囲碁の師弟関係は、落語界や大相撲ほど緊密ではない。入門時に実力を計るために1局、プロになれず去る(またはプロ入りが決まった)ときに1局、師匠と指すくらいが通例の将棋界と似たりよったりで、弟子同士の対局に助言を与えられるのがせいぜい。しかし井山十段の場合は違った。当時、浸透しはじめたインターネットを利用して、1千局超を師匠と打ったという。常々、「成長できたのは師匠と両親のおかげ」となんのためらいもなく口にするのは、幼少の頃の感謝を持ち続けている証しだ。

囲碁界を代表して、国民栄誉賞を受ける-との気持ちが強い。その恩返しを積極的に果たしたいとも考える。

「19×19路の、どこに石を打ってもいいのが囲碁の魅力。しかも黒石と白石なので、世界じゅうで楽しめる。これほど自由度の高いゲームはないです」

指導碁などで子供たちと接するときは、まずかった手を注意するより、師匠にされたようによかった手をほめる。そして、囲碁に興味のない大半の国民に目を向けてもらうための心づもりもある。「世界に日本の強さをアピールしたい」と。(伊藤洋一)

国民栄誉賞受賞決定の連絡を受け、笑顔を見せる井山裕太十段
国民栄誉賞受賞決定の連絡を受け、笑顔を見せる井山裕太十段

羽生善治棋聖 積み重ねてきたこと、ファンに伝えたい

新年の1月5日午前、東京・千駄ケ谷の将棋会館近くの鳩森八幡神社で、将棋界の発展を願う恒例の将棋堂祈願祭が執り行われた。参加した多くの棋士はその後、会館内で一手ずつ指す「指し初め式」に臨み、羽生善治棋聖も「新年の一手」を指した。羽生棋聖、井山十段の国民栄誉賞の正式決定のニュースはその式の最中に飛び込んできた。

羽生棋聖が将棋を覚えたのは6歳のとき。全くの偶然だった。学校が終わると近所の友人の家へ遊びに行くのが日課だった。野球、サッカー、ラジコン、トランプ…。将棋は遊びの一つだった。それから40年、羽生棋聖は前人未到の七大タイトル全てで永世称号を獲得した。

15歳、史上3人目の中学生棋士としてプロ入り。一般的に棋士は45歳が一つの壁だとされる。若手棋士も台頭し、将棋の環境もめまぐるしく変わっていく中、棋士生活30年以上たった今でも羽生棋聖は将棋界のトップに君臨している。

国民栄誉賞受賞決定を受け、花束を受け取る羽生善治棋聖
国民栄誉賞受賞決定を受け、花束を受け取る羽生善治棋聖

その秘訣(ひけつ)について、羽生棋聖は記者会見で、「例えば、マラソンを走っていたとき、トップになる必要はないと思います。トップ集団にいることが非常に大事ではないかと考えています。その集団の中で切磋琢磨(せっさたくま)し、そのときそのときの流行のもの、最先端のものを取り入れながら前に進んでいくことを心掛けてやってきた」と明かした。

精神面でも、「挑戦していく気持ち、結果が出ないことがあっても自分なりに思い切ってやっていこうという気持ちを失わないように続けてきました」。

平成8年には七冠王に輝き、タイトルを独占した。これまで、タイトル戦登場133回、タイトル獲得99期といずれも歴代1位を更新中。

こうした実績が国民栄誉賞の要因となったが、「国民に夢と感動を、社会に明るい希望を与えた」ことも大きい。

昨年8月26日、羽生棋聖は豪雨で被災した人たちを慰問するため、早朝に飛行機に乗って福岡県朝倉市に向かった。避難所を何カ所も訪問し、被災者と笑顔で交流した。羽生棋聖は前日、竜王戦挑戦者決定戦第2局を深夜まで戦い、激闘の末敗れていた。

こうした羽生棋聖の温かい気持ちはファンの心に届いている。

「自分自身が積み重ねてきたことを、これから先も棋士としてファンの皆さまに伝えていくことができればいいなという気持ちです」(田中夕介)

情報源:将棋・囲碁界から初「国民栄誉賞」、きょう授与式(1/4ページ) – 産経ニュース




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