小山怜央アマが勝利しフリークラス編入へ|棋士編入試験五番勝負第4局

戦後初の奨励会を経由しないプロ棋士誕生


2023年2月13日16時5分

【イラスト】アマチュアからプロに編入した棋士
【イラスト】アマチュアからプロに編入した棋士

アマチュア強豪の小山怜央アマ(29)が13日、大阪市の関西将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第4局に臨み、後手の横山友紀四段(23)を133手で破り、対戦成績3勝1敗で合格した。4月1日付でプロ棋士の四段になる。小山アマは棋士養成機関「奨励会」を経ない初の合格者となり、岩手県初のプロ棋士が誕生する。

戦型は横山が得意とする四間飛車になった。小山アマは深い研究で中盤からリードを広げ、終盤には正確な指し回しで抜け出した。 終局後、小山アマは「1つ結果を出すことができてホッとしている」と話し、「いままで詰めて勉強していたので、そういう気持ちからは逃れることができるのかな」とプレッシャーから解き放たれることを喜んだ。

3勝1敗に成績に「第3局に負け、悪い流れだったが、なんとか踏みとどまることができた。私にしては上出来です」と振り返った。

5番勝負ではプロを相手に堂々の3勝1敗。昨年11月の第1局では、本年度、8割を超える高勝率を誇る強敵・徳田拳士四段(25)に166手の混戦を制して勝利。同12月の第2局は、徳田と同じ昨年4月デビューの岡部怜央四段(23)に111手で快勝した。2局ともプロで流行している形を指しており、人工知能(AI)の将棋ソフトによる研究の深さがうかがえた。

小山アマは岩手県釜石市出身で、横浜市在住の将棋インストラクター。岩手県立大在学中の14年に学生名人、翌年アマ名人に輝いた。卒業後、強豪のリコー将棋部にも在籍したことがある。昨年9月13日のプロ公式戦に勝利し、直近の成績が規定の10勝5敗となり、受験資格を獲得した。

これまでアマチュアからプロに編入した棋士は、花村元司九段(故人)、瀬川晶司六段(52)、今泉健司五段(49)、折田翔吾五段(33)の4人。現行制度での合格者は15年の今泉、20年の折田に続き、3人目の合格者となった。

情報源:小山怜央アマがプロ棋士編入試験に合格、横山友紀四段下し3勝目 岩手県初のプロ棋士が誕生 – 社会 : 日刊スポーツ


2月13日(月)、アマチュアの小山怜央さんの棋士編入試験第4局が関西将棋会館で行われました。結果は小山アマが横山友紀四段に勝利し3勝目をあげ、合格となりました。小山さんは2023年4月1日付けで棋士となります。

棋士編入試験結果
第1局(2022年11月28日) 徳田拳士四段 小山怜央アマ
第2局(2022年12月12日) 岡部怜央四段 小山怜央アマ
第3局(2023年1月20日) 狩山幹生四段 小山怜央アマ
第4局(2023年2月13日) 横山友紀四段 小山怜央アマ

小山怜央さんのコメント

「夢を叶えることができて本当に嬉しく思います。今後も皆様の心を動かせるような良い将棋を指せるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。」

【小山怜央さんプロフィール】
・1993年7月2日生まれ
・岩手県釜石市出身
・神奈川県横浜市在住
・師匠 北島忠雄七段

関係者のコメント

日本将棋連盟会長 佐藤康光九段
「この度の棋士編入試験の合格、誠におめでとうございます。
第一局から素晴らしい内容と思いました。見事な戦いぶりでした。
これからは棋士として、益々のご活躍を期待いたします。」
今泉健司五段
「レオ君、おめでとう。
昔から交流があり、昔アマ棋界で戦い合う戦友であり、真摯に強くなりたいという真っ直ぐな思いを持った好漢の君のプロ合格。とても嬉しく思います。
これからは、トーナメントプロとしてやれることもさる事ながら、小山怜央しかできない将棋を通じての事で、ファンを楽しませて、喜ばれる事を共にやっていきましょう。今後ともお互いに精進していきましょう。」
折田翔吾五段
「小山さん、合格おめでとうございます!
小山さんとアマ大会で対局した時は全く歯が立ちませんでしたので、今後プロ棋戦で盤を挟みましたら良い勝負ができるよう精進します!」

情報源:小山怜央アマが棋士編入試験合格!|将棋ニュース|日本将棋連盟


2023-02-13 棋士編入試験五番勝負第4局

☗小山アマ-☖横山友 終局直後

■棋士編入試験に合格した小山怜央アマ

── 3勝目を挙げた、いまのお気持ちは。

小山 まずは、ひとつ結果を出すことができてホッとしています。

── 昼食休憩まで早指しでしたが。

小山 横山先生は四間飛車を多く指されているので、戦型によっては研究しやすかったと思います。本局の形は特に研究してきました。

── 3勝1敗という成績については。

小山 第3局を負けてしまって悪い流れでしたが、なんとか踏みとどまることができたので、私にしては上出来の結果だと思います。

── 本局を振り返って。

小山 昼食休憩の局面は似た形をAIで研究したことがあったので形勢がいいとは思っていたのですが、強気に粘られ、私のほうが間違ってしまい難しい終盤戦になってしまいました。最後のほうで☗5一角(99手目)と打つ手を見つけて、いけるのではないかと思いました。

■試験官を務めた横山友紀四段

── 本局を振り返って。

横山 ☖6三金(34手目)に☗6八角と引かれたのが予想外で、あそこで作戦を変更してしまい、流れが悪くなったと感じました。

── 本局に向けての準備。

横山 戦型は予想通りでしたが、四間飛車は居飛車側に誘導されやすい戦法なので、詰められたらどうしよう、という不安が的中してしまったと思います。

── 小山アマについて。

横山 棋士よりも正統派と言いますか、強さはトップレベルだと思いますし、きれいな指し回しで、ちょっとかなわないなと思いました。


小山怜央アマが受験する棋士編入試験五番勝負 第4局の対横山友紀四段戦が2月13日(月)に行われ、小山アマが133手で横山四段に勝ちました。

小山アマの試験成績は3勝1敗となり、編入試験に合格しました。
4月1日付で四段として、棋士デビューとなります。

現行の編入試験制度によるプロ入りは今泉健司五段、折田翔吾五段に続く3人目です。

情報源:横山友紀四段VS小山怜央アマ 棋士編入試験五番勝負第4局 小山怜央アマが勝利しフリークラス編入へ|棋戦トピックス|日本将棋連盟



現行制度になってから(今泉健司五段、折田翔吾五段)に続いて3人目。瀬川晶司六段は制度化前、花村元司九段は戦前。


  

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