藤井聡太竜王、稲葉陽八段の勝ち｜SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021 決勝戦

関西勢が5戦全勝

2021/12/26 17:01

将棋の藤井聡太竜王（王位、叡王、棋聖、19）が12月26日、非公式戦の「SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021 決勝戦」第4局で、佐藤秀司八段（54）と対戦、93手で勝利し、年内最終対局を締め括った。

同棋戦は初手から1手30秒未満という超早指し。東西に分けて行われたファン投票で、全棋士1位の票を得て決勝戦に登場した西軍の藤井竜王は、第1局から第3局まで西軍が東軍に3連勝で既にチームの勝利が決まった状況だったこともあり、余裕を持って対局に臨んでいた。

相居飛車でスタートした一局は、ベテラン佐藤八段の積極的な指し回しに、瞬間的に不利、あるいは劣勢と見られる局面もあったが、短い時間の中でもAIが示す最善手、さらにはAIの候補には挙がらないような勝負手を次々と繰り返し終盤に逆転。巻き返してからは、一気に差を広げて勝ち切った。

対局後、藤井竜王は「序盤で雁木と振り飛車を天秤にかけたような指し方をされて、どちらかと思っていました。（中盤は）少し失敗したかなと思っていました」と振り返ると、集まったファンには「自分自身は佐藤八段の対戦で、中盤非常にうまく指されて苦しい将棋でした。また東西対抗も、西軍が勝利ということで、心強いチームメイトに支えられてこの結果を出せたと思っています」と、笑顔を見せていた。
（ABEMA／将棋チャンネルより）

【動画】SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021 決勝戦

情報源：藤井聡太竜王、2021年最終対局に勝利超早指し戦でベテラン相手に逆転勝利／SUNTORY 将棋オールスター | ニュース | ABEMA TIMES

2021年12月26日17時56分

将棋のプロ棋士による初の東西対抗団体戦、「SUNTORY　将棋オールスター　東西対抗戦2021」（準公式戦）が26日、都内で公開対局として行われた。日本将棋連盟の所属棋士が東軍（東京本部所属）と西軍（関西本部所属）に分かれ、選ばれた各5人が初手から1手30秒で戦う。西軍が5連勝で完全優勝を決めた。

第1局目で後手の澤田真吾七段（30）が終始攻め続けて戸辺誠七段（35）を118手で下したのに続き、第2局は豊島将之九段（31）が横山泰明七段（41）に129手で勝利。第3局も永瀬拓矢王座（29）に古賀悠聖四段（20）が124手で逆転勝ちした。

第4局は藤井聡太竜王（19）が佐藤秀司八段（54）の猛攻をしのいで93手で制した。第5局も稲葉陽八段（33）が二転三転の激戦の末、羽生善治九段（54）を124手で下した。

西軍を代表して藤井は終局後、「心強いチームの方の素晴らしい活躍に支えていただいたという思いでいっぱいです」と話し、大きな拍手を浴びていた。

東軍は羽生、永瀬、佐藤、横山、戸辺。西軍は藤井、豊島、稲葉、澤田、古賀。先に3勝した方が優勝となる。

情報源：【東西対抗団体戦】藤井竜王も勝利「心強いチームの活躍」西軍が５連勝Ｖ　 – 社会 : 日刊スポーツ

2021年12月26日 17時9分

佐藤秀司八段（左）との対局に臨む藤井聡太竜王（日本将棋連盟提供）

「ＳＵＮＴＯＲＹ将棋オールスター　東西対抗戦２０２１」が２６日、都内で行われ、西軍が東軍を５勝０敗と圧倒して優勝した。

日本将棋連盟の東京本部所属棋士と関西本部所属棋士による５対５の団体戦。ファン投票各２人、予選突破者各３人が１手３０秒未満の超早指し戦を戦った。結果が以下の通り（先手・後手の順番）

【第１局】

●戸辺誠七段（東）

〇澤田真吾七段（西）

【第２局】

〇豊島将之九段（西）

●横山泰明七段（東）

【第３局】

●永瀬拓矢王座（東）

〇古賀悠聖四段（西）

【第４局】

〇藤井聡太竜王（西）

●佐藤秀司八段（東）

【第５局】

●羽生善治九段（東）

〇稲葉陽八段（西）

関西ファン投票１位の藤井聡太竜王（１９）＝王位、叡王、棋聖＝は佐藤秀司八段に勝利。公式戦・非公式戦を含めた２０２１年最後の対局を白星で締めくくった。

情報源：藤井聡太竜王、２０２１年の指し納めも勝利　西軍がオールスター全勝優勝 : スポーツ報知

藤井聡太竜王、2021年最終対局に勝利超早指し戦でベテラン相手に逆転勝利／SUNTORY 将棋オールスター | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/zLJ1aCCuDi

— kewpiehoney (@kewpie_honey) December 26, 2021

▲藤井聡太竜王－△佐藤秀司八段

これが89手目☗３七桂からの継続手だ。ここで佐藤が投了した。以下は☖４五同飛成☗同桂で、先手の攻め駒が５三に突き刺さって後手は収拾がつかない。

終局時刻は16時52分。佐藤が積極的に押していたが、藤井がうまく対応して攻守逆転。その後は藤井が勝ち切った。89手目☗３七桂の格調高さが印象的。

終局後に両対局者が解説会に登壇した。
木村九段「佐藤八段の雁木は予想していましたか」
藤井「序盤で雁木と振り飛車を天秤にかけられて、どちらかなと思いました。雁木に対しては早繰り銀で急戦でいってみようと思っていました」
木村九段「成否はいかがでしたか」
藤井「そうですね。部分的に☗３五銀から☗３四歩と押さえらる形になりましたが、７筋にキズを抱えたまま戦いになって少し失敗したと思いました。桂香の取り合いから☖７一香が素晴らしい手で、そこまで進むと少し苦しくなったと思いました」
木村九段「勝ちを意識したところはありましたか」
藤井「☗６四香から☗６五桂と攻める手番になって逆転したかなと思います」
木村九段「じっくりした展開が好みの佐藤八段なので雁木が予定かなと思いました」
佐藤「予定というか、思いつきで。先手を持つといつも困るので、どう対応するのかを教わるつもりでもありました」
木村九段「途中は攻めたり攻められたり激しい応酬から駒得の瞬間もありました。よさそうだなと思った局面はありましたか」
佐藤「いいとは思いませんでした。駒を交換しあって、一瞬☗７六馬の局面は落ち着きました。☖３四竜とすれば息が長いなと思いましたが、じじ臭いと思って攻めていきました」

藤井「佐藤八段との対戦でしたが、中盤で非常にうまく指されて苦しい将棋でした。結果は幸運だったと思いました。東西対抗戦は西軍の勝利で、本当に心強いチームメイトに支えられて結果を出すことができたと感じていますし、感謝したいと思います」
佐藤「予選が終わってから２ヵ月、夢のような時間でした。今日でそれが終わると思うと悲しいです。今日思ったのですが、藤井竜王の盤の前に座れるなら、いくら払っても座りたい方が多いと思います。その役回りをいただいて、これで思い残すことはないと思います。楽しい時間をすごさせていただきました」

「ＳＵＮＴＯＲＹ将棋オールスター　東西対抗戦２０２１」。第４局は藤井聡太竜王（西軍）が佐藤秀司八段（東軍）に勝利。西軍は４連勝。〔写真提供・日本将棋連盟〕 pic.twitter.com/lrnQzHG29A

— 北野新太 (@kitano_arata) December 26, 2021

本日の「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2021」の団体戦（5vs5）は藤井聡太竜王、豊島将之九段、稲葉陽八段らが勝利し、西軍が5戦全勝という結果でした。永瀬拓矢王座、羽生善治九段らの東軍を圧倒しました。

竜王戦で持将棋指し直しを戦った豊島九段は根性を見せました。写真は日本将棋連盟提供。 pic.twitter.com/xikWmfTeaf

— 読売竜王戦【公式】 (@yomiuri_ryuo) December 26, 2021

サントリー将棋オールスター
▲藤井聡太竜王―△佐藤秀司八段戦は藤井竜王の勝利。

佐藤先生が果敢な攻めで藤井玉をかなり押し込みましたが、そこからの藤井竜王の崩れない対応が見事。

そして最後に遊び駒だった右桂を跳ねる▲３七桂が決め手。解説のイトシン先生も感動の、格調高い一手でした😃😃

— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) December 26, 2021

▲羽生善治九段－△稲葉陽八段

この手を見て羽生が頭を下げた。☗８六玉は☖７四桂☗９七玉☖８五桂の吊るし詰め。☗７六玉は☖６六飛☗７五玉☖６五飛☗７四玉☖６四飛☗８三玉☖７二金で詰む。終局時刻は17時６分。苦しかった稲葉が懸命に追走して逆転に成功した。

両対局者はステージで一局を振り返り、稲葉は「攻めと受けがちぐはぐで苦しくしたと思った。最後はこちらの玉に詰みがあってもおかしくなかった。チームメイトが勝ってくれて気負わずに指せる環境を整えてもらった」

羽生は「ずっと難しかったが、最後の最後で間違えてしまったと思う。結果は残念だったが、気を取り直して次のリレー将棋も頑張りたい」と話した。