加藤桃子女流三段の勝利｜第3期大成建設杯清麗戦五番勝負第1局

114手 5五桂打まで、△加藤桃女流三段の勝ち

2021年9月23日 19時2分

将棋の第３期清麗戦五番勝負第１局が２３日、東京都港区のホテルオークラ東京で行われ、後手の挑戦者・加藤桃子女流三段（２６）が里見香奈清麗（２９）＝女流名人、女流王位、倉敷藤花＝に１１４手で勝ち、タイトル奪取に向けて好スタートを切った。

３連覇を目指す里見に、タイトル通算８期を誇る実力者の加藤が挑戦するシリーズ。里見の先手中飛車に居飛車穴熊で対抗した加藤は細い攻めをつないでペースを握ると、複雑な局面もミスなく乗り切って勝利をつかんだ。対里見戦１４連敗中だった加藤にとって、１勝以上の価値を持つ白星となった。

１時間２０分以上に及んだ感想戦終了後、連敗を止めたことについて問われた加藤は「本当に１０何連敗って…私がいちばん分かっているんですけど、ファンの方にも言われたりして、気にならないわけはないのでキツかったんですけど、この１勝は自分に自信を持つことができそうな１勝になりそうです。自分はまだまだやれそうだと、前向きに捉えることができそうです」と少し笑顔もこぼした。

初めてのタイトル戦開催となったホテルオークラ東京での対局を終え「自室から見える夜景も素晴らしくアメニティも充実していて、お料理も美味しかったです。最上階（４１階）で対局させていただいて光栄でした。タイトル戦に出るということはこういうことなんだと感動することばかりでした」と感謝していた。

第２局は１０月１３日に東京都千代田区のホテルニューオータニで行われる。第２局に向け、加藤が「しっかり対策を立てて、体調にも気を付けて頑張りたいです」と抱負を述べれば、里見は「今日はちょっと不甲斐ない内容になってしまったので、次局に気持ちを切り替えて頑張りたいです」と厳しい表情で語っていた。（北野　新太）

情報源：加藤桃子女流三段が里見香奈清麗に先勝　清麗戦第１局で対里見戦の連敗を１４で止める : スポーツ報知

終局直後のインタビュー

加藤桃子女流三段

ーーお疲れさまでした。一局を振り返っていかがでしたか。

加藤桃　ちょっと私のほうから動いてしまったんですけど、それがどうだったか、ちょっとよくわからないと思いながら指してしまいました。そのあとやや苦しいかなと思いながら指していたんですが、△１五香を打ってチャンスが回ってきたと思ったので、でもそのあとも難しかったのでわからないんですけど。

ーー勝ちを意識したのはどのあたりですか。

加藤桃　△５五金と竜を押さえたあたりで、攻めがつながる形になったと思いました。

ーー里見香清麗との連敗を止めました。

加藤桃　過去のことなんであまり気にしないようにしていたんですけど、勝つことができたのは本当に嬉しくて、少しほっとしている自分がいます。

ーー対局場はいかがでしたか。

加藤桃　すごく広いホテルだなと思いました。自室から見える都心の夜景が素晴らしくて、アメニティも充実していましたし、タイトル戦に出るっていうのはこういうことなんだっていうくらい感動することばかりでした。お料理も美味しかったですし、最上階で対局させていただいてすごく嬉しいです。光栄でした。

ーー次戦の抱負をお願いします。

加藤桃　先後が決まっているのでしっかり対策を立てて体調にも気をつけて頑張りたいと思います。

里見香奈清麗

ーーお疲れさまでした。一局を振り返っていかがでしたか。

里見香　序盤早々ちょっと悪くなってしまって、終始自信がなかった気がします。中盤はちょっと難しくなったかなと思ったのですが、無理に動き過ぎたかもしれないです。

ーー対局場はいかがでしたか。

里見香　大変素晴らしいところで対局させていただいて、コロナ禍というところで本当に細かい部分までお気遣いいただきましたので、本当に感謝しています。

ーー次戦の抱負をお願いします。

里見香　今日はちょっと不甲斐ない内容になってしまったので、次局気持ちを切り替えて頑張りたいです。

情報源：大成建設杯清麗戦中継ブログ : 終局直後のインタビュー

里見香奈清麗に加藤桃子女流三段が挑戦する、第3期大成建設杯清麗戦五番勝負第1局が、9月23日（木）に東京都港区「ホテルオークラ東京」で行われ、加藤女流三段が114手で里見清麗に勝ち、開幕戦を制しました。

第2局は、10月13日（水）に東京都千代田区「ホテルニューオータニ」にて行われます。

情報源：里見香奈清麗VS加藤桃子女流三段第3期大成建設杯清麗戦五番勝負第1局加藤桃子女流三段の勝利｜将棋ニュース｜日本将棋連盟

村）清麗戦第１局は挑戦者の加藤桃子女流三段が里見香奈清麗に勝ちました。対里見戦１４連敗中だった加藤女流三段は「過去のことなのであまり気にしないようにしていたが、勝つことができたのがうれしくてホッとしている自分がいます」。里見清麗は「終始自信がなかった」と振り返りました。

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 23, 2021

加藤桃子女流三段が里見香奈清麗に先勝　清麗戦第１局で対里見戦の連敗を１４で止める : スポーツ報知 https://t.co/5hGIi1B4hT pic.twitter.com/EQZJO2thHb

— 北野新太 (@kitano_arata) September 23, 2021

対里見戦の連敗を14で止めた加藤桃子女流三段「自分に自信を持つことができそうな１勝になりそうです。自分はまだまだやれそうだと前向きに捉えることができそうです」 pic.twitter.com/ezH5hbLx2e

— 北野新太 (@kitano_arata) September 23, 2021

敗れた里見香奈清麗「今日はちょっと不甲斐ない内容になってしまったので、次局に気持ちを切り替えて頑張りたいです」 pic.twitter.com/6pcqVP8Guy

— 北野新太 (@kitano_arata) September 23, 2021

初めてタイトル戦の立会人を務めた佐藤天彦九段。１時間20分を超えた感想戦の間、まるで対局者のような表情で盤上に没入していた。楽しそうに、時折は苦しそうな顔で両者と意見を交換する姿に、将棋への真摯な姿勢を垣間見る。 pic.twitter.com/j5f5N92opI

— 北野新太 (@kitano_arata) September 23, 2021

#加藤桃子女流三段が勝利

【第3期 #大成建設杯清麗戦五番勝負第1局】

●里見香奈清麗 VS ○加藤桃子女流三段

第3期大成建設杯清麗戦五番勝負第1局が9月23日に「ホテルオークラ東京」で行われ、加藤桃子女流三段が114手で里見香奈清麗に勝ち対戦成績を1勝0敗としました。https://t.co/LpN2xUYpqD

— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) September 23, 2021