（大志　藤井聡太のいる時代）番外編　詰将棋、小学生で「谷川賞」に作家も感心：朝日新聞デジタル

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2020年12月20日 5時00分

藤井聡太二冠（右）との対局に臨む北浜健介八段＝１１月１１日、大阪市

「こんな洗練された詰将棋を作る小学生がいるのか……」

９～１０歳の頃に藤井聡太二冠（１８）が作った詰将棋を見て、北浜健介八段（４４）は感嘆した。詰将棋作家としても有名な北浜は２００７年から５年間、月刊誌「将棋世界」の詰将棋投稿コーナーで選者を務めた。後任にバトンタッチした直後の１２年４月号で藤井は９歳で初入選。同年１２月号で２回目の入選を果たした７手詰めは、この年の年間優秀作品選考会で、詰将棋創作の名手、谷川浩司九段（５８）の名を冠した「谷川賞」に輝いた。「初入選作から２回目の入選作の間に創作技術の向上を、すごく感じました」と北浜は言う。

北浜は藤井の詰将棋を解く力も肌で感じている。詰将棋を解く速さと正確さを競う「詰将棋解答選手権」の第４回（０７年）で北浜は優勝した実力の持ち主。北浜は１５年３月、第１２回に参加したが、前の席に座った当時奨励会二段の藤井が初優勝を飾った。「解けたら、うれしくて、解答を書く音も強くなるのが普通と思いますが、藤井さんは淡々としていた。終わってから話を聞くと、かなり長い時間、見直しをしていたということで、感心した記憶があります」

藤井が棋士になってから、北浜は公式戦で５局対戦。十八番の中飛車を連採したが、全敗した。今年１１月１１日の名人戦・Ｂ級２組順位戦では序盤早々、北浜が金底に歩を打って辛抱する展開に。「苦しいと思いましたが、終局後、藤井二冠は『あまり良いとは思っていなかった』という感想で、自分の甘さを反省しました」と北浜は振り返り、「これからは自分がもっと勝たないと対戦できなくなる。たくさん対局できるよう頑張りたい。競った内容にして、藤井さんの終盤の本当の力を引き出したい」と前を向いた。＝敬称略（佐藤圭司）

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情報源：（大志　藤井聡太のいる時代）番外編　詰将棋、小学生で「谷川賞」に作家も感心：朝日新聞デジタル

村）「これからは自分がもっと勝たないと対戦できなくなる。たくさん対局できるよう頑張りたい。競った内容にして、藤井さんの終盤の本当の力を引き出したい」
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— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 22, 2020