公式戦で初めて和服姿で対局した時の藤井聡太二冠=2019年8月11日、福岡市博多区

(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:2 和服デビューの早指し戦、2時間の熱戦に:朝日新聞デジタル

2019年のJT杯(vs 三浦弘行九段)


2020年8月23日 5時00分

公式戦で初めて和服姿で対局した時の藤井聡太二冠=2019年8月11日、福岡市博多区
公式戦で初めて和服姿で対局した時の藤井聡太二冠=2019年8月11日、福岡市博多区

藤井聡太二冠(18)の公式戦での和服デビューは、2019年8月11日、夏真っ盛りの九州・福岡だった。「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」福岡大会の三浦弘行九段(46)戦。福岡国際センターでの公開対局には約1700人が詰めかけた。

将棋日本シリーズは、タイトル保持者や賞金獲得ランキング上位者ら12人によるトーナメント。スター棋士が全国11地区で公開対局を繰り広げ、和服姿での対局も魅力の一つだ。

この棋戦への出場資格を藤井が史上最年少で初めて得たと発表されたのは同年4月。「和服をプレゼントしよう」と藤井の師匠、杉本昌隆八段(51)は思い立った。5月の連休に藤井の母、裕子(50)、日本将棋連盟の棋道師範、鬼頭孝生(79)=名古屋市在住=の3人で京都市へ。和服の店を紹介した鬼頭は「杉本先生とお母さんは約30着の候補から熱心に選んでいた。若武者ぶりが見えるようで、私もうれしかった」と振り返る。

3人の思いがこもった和服を着た藤井は、A級棋士の三浦を相手に奮戦する。戦型は、相横歩取り。序盤巧者の三浦が「藤井さんがあまり知らないかと思った」局面に進み、藤井も「あまり指したことがない形で作戦負けに」。だが、得意の終盤で藤井は猛然と追い上げる。局後に三浦が「もしかしたら一時は逆転されていたかも」と言ったほどの肉薄。「持ち時間各10分、切れたら一手30秒未満、他に1分単位で計5分の考慮時間」という早指し戦だが、三浦が勝ちを収めたのは開始から約2時間後で、180手を要する熱戦だった。和服姿での公開対局や対局途中での封じ手など初めてのことが多かった藤井は終局後、舞台の上で「いい経験になったかなと思います」と話した。=敬称略(佐藤圭司)

◆次週は「名人戦ニュース」です。次回の「大志」は9月6日に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:2 和服デビューの早指し戦、2時間の熱戦に:朝日新聞デジタル


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