渡辺明・新名人、36歳での初戴冠に「縁がないと思っていた」激化する世代闘争に「40歳の時どれだけ持ちこたえられるか」

渡辺明・新名人、36歳での初戴冠に「縁がないと思っていた」激化する世代闘争に「40歳の時どれだけ持ちこたえられるか」 | ABEMA TIMES

99手 6四馬まで、▲渡辺明二 の勝ち


2020.08.15 19:44

将棋の名人戦七番勝負第6局が行われ、渡辺明二冠(36)が豊島将之名人(竜王、30)を下し、シリーズ成績4勝2敗で新名人となった。2000年4月に史上4人目の中学生棋士としてプロデビューを果たしてから20年あまり。順位戦A級への昇級から10年以上かけての初挑戦・初獲得に「縁がないと思っていた」と赤裸々な思いを会見で明かした。また、藤井聡太棋聖(18)を筆頭に、これからさらに激化する世代闘争については「40歳の時にどれだけ持ちこたえられるか」とも述べた。会見の主な質疑応答は以下のとおり。

【中継】渡辺明“新名人”誕生!

-名人獲得の心境を

やっぱりちょっとまだ実感はないです。これから何日か経って、時間が出てくる気がしています。

-改めて名人戦の印象は

名人戦はずっと出てみたいタイトル戦でしたが、なかなかチャンスがなくて。近年は縁がないかなと思っていたところもあったので、あと1勝というところまで来ても、あまりイメージがなかったです。

-喜びの思いは

これから新聞とか見たり、明日お祝いの言葉とかかけてもらって、少しずつ実感してくるのかなと思います。

-他のタイトル獲得と名人獲得との違いについて

初出場ということで、他のタイトル戦に比べると、出るのがだいぶ遅くなりました。A級に上がったのが20代半ばだったと思いますが、そこから10年ぐらい出られなかったので、ちょっとダメかなと思っていた部分がある。名人というタイトルを意識する機会は、今までなかったですね。

-今回の相手は年齢が下でもある豊島名人だった

対戦相手の年齢、先輩、後輩は意識してなかったですが、名人戦にあと何回出られるかと考えたら、そんなに多くないだろうと。取れるなら今回なんとかしたいという気持ちはありました。

-新しい勢力も出てきて、タイトル保持者の顔ぶれも変わった。タイトル獲得の意味合いと今後の時代について

この年齢になってくると、次があると考えなくなる。20代は次があると思っていたが、タイトル戦に出られる棋士のキャリアとしては後半戦に来ているので、いつまでやれるかも含めて、チャンスはあとどれくらいあるのかということは、今回も考えました。

-(新型コロナウイルスの影響で)変則日程になり、他のタイトル戦も並行して戦うことになった

日程的にはどうしてもきつい部分があった。ただ、みんな同じ条件でもありますし、タイトル戦で活躍している人はみんな大変な日程でやっている。体調面と研究のバランスは、ちょっと大変だったと思います。なかなかこういった状況でタイトル戦をやるのは、これから先何度もあることでもないと思うので仕方ないです。

-棋聖戦で藤井棋聖に敗れてからの立て直しは

6月に棋聖戦と名人戦、両方始まって、しばらくはその2つが並行して続いていました。2つ終わって一区切りと思っていたので、棋聖戦負けて、それで落ち込むようなことはなかったんですが、すぐに名人戦があったので、棋聖戦からの立て直しという意識はあまりなかったです。2つやって結果が出たところで、この先の目標を考えようという意識でした。6月に再開してからバタバタとやってきたので、棋聖戦が終わっても対局がありましたし、そのあたりの振り返りとかは、これからしたいなと思っています。

-今シリーズの勝因は

先週の将棋も苦しかったんですけど、それもなんとか耐えて勝てたので、今日はいい流れで来られたのかなと。その流れを継続して、今日なんとか勝ちたいなとは思っていました。

-名人になり、順位戦から解放される。来年からの防衛に向けて、どう受けて立つか。

タイトル戦の結果次第で、9月以降の過ごし方もだいぶ変わるだろうと思っていました。開幕が遅かった分、来年がすぐ来てしまうという部分もある。他のタイトル戦が始まると、またバタバタと次が来てしまう。6月からでもタイトル戦が続いてきたので、次のことはしばらく考えたくないというところです。

-今後の世代闘争について

何歳ぐらいまでタイトル戦に出られるかは意識するところだし、年々厳しくなるとは思う。タイトル戦に出る機会がずっと続くというわけではないですから。目の前の対局と目の前の相手に向かっていくだけで精いっぱい。40歳になった時に、どれくらい持ちこたえられるか。長期的なことも考えながら取り組んではいます。

-対局前と対局後の心境の変化は

(あと1勝となった)先週からはあまり時間がなかったので、その間が長ければ余計なことを考えたと思うんですが、時間がなかったので余計なことを考えなくてよかった。ただ、普段どおりに決断できなかったり、一手一手の重みは感じました。そのあたり力みみたいなものは、やっぱりあったと思います。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源:渡辺明・新名人、36歳での初戴冠に「縁がないと思っていた」激化する世代闘争に「40歳の時どれだけ持ちこたえられるか」(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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2020年8月15日 20時37分

第78期将棋名人戦七番勝負で名人位を獲得した渡辺明二冠(36)が15日夜、記者会見を開いた。一問一答は次の通り。

――終局から時間がたった。名人獲得の心境は。

そうですね……。ちょっとまだ実感はないというか。これから何日か経って実感が出てくるのかなという感じがしている。

――名人というタイトル、最も歴史が長い。渡辺名人にとってはどんなタイトルか。

もちろんずっと出てみたいタイトル戦ではあったが、なかなかチャンスがなくて。近年は「ちょっと縁がないかな」と思っていたところもあった。だからあと一勝というところまできても、あまりイメージがなかった。

――終局から少し経ち、タイトル獲得の実感は。

これから新聞とかみて、明日お祝いの言葉をもらって、そういうので少しずつ実感していくのかなと思う。やっぱりちょっとピンとこないところはある。

――これまでに獲得した他のタイトルと、実感や意味合いを比べると。

今回は初出場ということで、他のタイトル戦に比べるとずいぶん出るのが遅くなったというところがあった。A級に上がったのが20代半ばぐらいだったと思うんですけど、そこから10年くらいの間に出られなかったので、「もうちょっとだめかな」と思っていた部分はあった。名人というタイトルを意識する機会が今までなかった。

――年下相手の挑戦、感じる部分は。

対戦相手の年齢や、先輩か後輩かということはあまり意識していなかった。初めて名人戦に出て、あと何回出られるかと考えたときに「そんなにチャンスは多くないだろう」と。「取れるのであれば、今回何とかしたい」という気持ちはありましたね。

――七番勝負を戦って、豊島名人への印象は。

この1、2年はタイトル戦などいろんなところで当たるので、お互い手の内はある程度わかっていると思う。今回は2日制で、序盤からプレッシャーをかけられることも多かった。作戦面の準備も必要とされる相手で、大変なところが多かったという印象。

――初タイトル獲得から年月が経ち、タイトル戦やタイトル保持の意味合いが変わったのではないか。

この年齢になってくると、また次がある、また次があるとは考えない。20代のときは「次があるかな」とやっていた部分があるんですけど。棋士のキャリアとしては後半戦に来ているので、いつまでやれるかというところも含めて、チャンスはあとどれくらいあるのかと考えた。

――変則的な日程で、他のタイトル戦とも並行した。大変さや備えは。

日程的にはどうしてもきつい部分はあった。でもそれはみんな同じ条件なので。いまタイトル戦に出て活躍している人はみんな大変な日程でやっているところがある。そのなかで、体調面と研究のバランスをとるのは少し大変だった。

こういった状況でタイトル戦をやるというのは、これから先何度もあることではない。仕方ないという感じ。

――棋聖戦での負けからの気持ちの立て直し方は。

立て直す……。6月に棋聖戦と名人戦が両方始まって、しばらくはその二つが並行して続いていった。それが終わって一区切りと考えていた。

棋聖戦に負けて落ち込むようなことはなかった。すぐに名人戦もあったので。棋聖戦からの立て直し、という意識はあまりなかった。二つ(のタイトル戦)がつづくという延長のなかで戦って。両方負けたら立て直しというような意識も出てくると思ってましたけど。二つやって結果が出たところで、この先の目標とかを考えようと。

――棋聖戦の結果うんぬんというより、目の前の名人戦に集中したのか。

そうといえばそう。6月に再開してから、ばたばたっといろんな対局をやってきた。あまり一区切りという場面がなかった。棋聖戦が終わっても対局があったので。振り返りは、タイトル戦が一区切りついた、これからしたい。

――シリーズ内容、苦しい場面が多かったと言っていた。結果を残せた勝因は。

スコア的にも内容的にもシーソーゲームがつづいていた。

先週の将棋も苦しかったんですけど、それをなんとか耐えて勝つことができたので、今日に向かっていい流れでこられているかなと。その流れを継続して、今日何とか勝ちたいなとは思っていた。

――来年からの防衛。若手が台頭する中、受けて立つ立場としてどのように思う。

このタイトル戦の結果次第で、9月以降の過ごし方がだいぶ変わると思っていた。今年は開幕が遅かった分、来年がまたすぐ来てしまう。

他のタイトル戦や対局が始まると、ばたばたっと次が来てしまうというところもある。6月からタイトル戦がつづいてきたので、次のことはしばらく考えたくないという感じですかね。

――若手の台頭や世代交代について所感は。

何歳ぐらいまでタイトル戦に出られるかというところは意識するところ。やはり年々厳しくなると思うので。この年齢になってくると、タイトル戦に出る機会がずっとつづくというわけではない。

目の前の対局と目の前の相手に向かっていくだけで精いっぱいというところはあるんですけど、40歳になったときにどれぐらい持ちこたえられるようにするかみたいな、長期的なことも考えながら取り組んでいます。

――本局に臨むにあたって、「どういう心境になるかはやってみないとわからない」と言っていた。実際のところはどうだったか。

先週からはあまり時間がなかったので、その間がもうちょっと長ければいろいろ余計なことを考えたと思うんですけど。時間がなかったので余計なことを考えずに済んだのは良かったなと思う。

いざ始まってみると、普段通りには決断できなかったりとか、一手一手の重みを昨日から感じましたし。力みみたいのは当然あったと思う。

――(ABEMAテレビで中継を見ている)ファンに一言。

なんだろう……。次あれあるんで。(ABEMAトーナメントの)決勝あるんで。そこでなんかしゃべります。ありがとうございました。(尾崎希海)

情報源:渡辺新名人が会見「もうだめかな、と思っていた部分も…」(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺新名人が会見「取れるなら今回、何とかしたかった」:朝日新聞デジタル


2020年8月15日 20時38分

将棋の第78期名人戦7番勝負第6局が15日、大阪市福島区の関西将棋会館で14日に続き指し継がれ、先手の挑戦者・渡辺明2冠(36)=棋王、王将=が99手で豊島将之名人(30)=竜王=に勝ち、対戦成績4勝2敗とし、初挑戦で名人を奪取した。

以下、会見の質疑応答。

―名人を獲得しました。

「まだちょっと実感はないです。何日か経ってから実感が出てくるのかなと思います」

―名人位とはどんな存在か。

「名人戦はずっと出てみたいタイトル戦ではありましたけど、なかなかチャンスがなくて、近年はちょっと縁がないかなと思っていたところもあったので、あと1勝というところまで来てもあんまりそういう(自分が名人になるという)イメージはなかったというところはありますね。今もそうですけど」

―今、これまでとは異なる感情も…。

「これから新聞を見たり、お祝いの言葉をかけてもらったりして少しずつ実感してくると思いますけど、(今はまだ)ピンとこないところはありますね」

―意味合いの違うタイトルに。

「今回が初出場ということで、他のタイトル戦と比べると出るのが遅くなったところがあって。A級(名人挑戦権を懸ける10人が在籍する)には20代半ばくらいで上がったんですけど、それから10年、出られなかったので。ダメかなと思っていたところはあったので、名人というタイトルを意識する機会はなかったですね」

―年下の名人からの奪取に。

「先輩、後輩ということは意識してなかったんですけど、名人戦に初めて出て、(年齢的に)あと何回出られるかな、そんなにチャンス多くないだろうと。取れるなら、今回なんとかしたいという思いはありましたね」

―豊島前名人の印象は。

「ここ1、2年はタイトル戦や挑決(挑戦者決定戦)とかいろんなところで当たってるのでお互いに手の内は分かっていたのですが、2日制で序盤からプレッシャーを掛けられる展開が多かったし、作戦の準備が必要な相手なので、大変な印象でした」

―初タイトルは20歳。あれから時代は変わった。

「20代は次(のチャンス)があるかなと考えていましたけど、今は、次があるとは考えないようになりました。タイトル戦に出られる棋士のキャリアとしては後半戦に来ているので、いつまでやれるのかということも含めて、チャンスがどれくらいあるのか、ということは考えるようになりました」

―厳しい日程が続いた。

「キツい部分はあったんですけど、それはみんな同じ条件というところはありますから。活躍している人はみんな大変な日程でやっています。体調面と研究のバランスが大変だったなとは思いますけど、こういった状況でタイトル戦をやることはこれから先、何度もあることではないので。日程面は仕方がないかなと思ってやってました」

―棋聖戦では藤井聡太棋聖にタイトルを奪われた。どう立て直したか。

「立て直しというか、6月に棋聖戦と名人戦が始まって、2つが並行して続いたので、2つ終わって一区切りと考えていました。棋聖戦に負けて落ち込む、ということはなかったです。すぐに名人戦があったので、立て直しという意識はなかったですね。両方負けたら立て直しという意識もあったかもしれないですけど。6月に対局が再開して以降バタバタとしていて、一区切りできる場面はなかったので、振り返りはこれからしたいかなと思っています」

―今シリーズを振り返って。

「スコア的にも内容的にもシーソーゲームが続いていましたけど、先週(第5局)勝つことができたので今日に良い流れで来ることが出来ました」

―来期は順位戦のない未経験のシーズンになる。

「タイトル戦の結果いかんで9月以降の過ごし方は変わると思っていましたけど、今回は遅れて始まったので、来年(防衛戦)もすぐに来てしまうところはありますね。6月からタイトル戦が続いてきたので、次のことはあんまり考えたくないです(笑)」

―若手も台頭している。

「何歳くらいまでタイトル戦に出られるかは意識します。年々厳しくなるとは思いますし、タイトル戦に出る機会が続くわけではないと思っていますので、目の前の相手に向かうので精一杯です。でも、長期的なものとしては、40歳の時にどれだけ持ちこたえられるかということは考えています」

―3勝で王手を懸けた時に「(第6局は)どういう気持ちになるか分からない」と。どんな気持ちで戦ったのか。

「時間があったら余計なこともいろいろ考えたのかもしれないですけど、時間がなくて余計なことを考えなかったということはあったかもしれません。でも、やはり普段通りではなくて、1手1手の重みは考えました。『力み』みたいなものは当然あったと思います」

情報源:渡辺明新名人「もうそんなにチャンスは多くないので、今回なんとかしたいと」悲願成就の会見全文(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺明新名人「もうそんなにチャンスは多くないので、今回なんとかしたいと」悲願成就の会見全文 : スポーツ報知


2020年8月15日20時3分

将棋の第78期名人戦7番勝負第6局(14~15日、大阪市「関西将棋会館」)で豊島将之名人(30)を下し、4勝2敗で新名人となった渡辺明3冠(36)が終局後、記者会見に応じた。

-対局を終えて、改めて今の心境は

渡辺 まだ実感はない。これから何日かたって、実感が出てくるのかなと思います。

-名人はどんなタイトル?

渡辺 名人戦はずっと出てみたいタイトル戦だった。なかなかチャンスがなくて、近年は「ちょっと縁がないかな」とも思っていた。あと1勝となってもイメージはなかった。

-ほかのタイトルはたくさん獲得しているが

渡辺 今回が初出場。ほかのタイトル戦に比べると遅くなった。名人というタイトルを意識する機会もなかった。

-年下の豊島名人を相手に制した意味合いは

渡辺 相手の年齢はあまり意識してなかった。初めて出て、「あと何回出られるか」と考えたとき、そんなにチャンスはないだろうし、今回何とかしたいという気持ちもあった。

-豊島名人の印象は

渡辺 この1~2年、いろいろな棋戦で当たっている。お互い手の内がある程度分かっていると思う。序盤からプレッシャーをかけられることが多かった。作戦面での準備が必要で大変なところが多かった。

-20歳で初タイトルを獲得後、新しい人も出てきたなかで、これからどう戦っていくか

渡辺 この年齢になると、「次がある」と考えない。タイトル戦に出られる棋士のキャリアとしては後半戦。いつまでやれるかも含め、今回は考えた。

-変則日程で、タイトル戦が棋聖戦と並行して行われたが

渡辺 日程的にきつい部分はあった。タイトル戦で活躍する人たちは皆、同じ条件。こういった状況でタイトル戦を行うのは何度もないと思う。日程的には仕方がないと思って戦った。体調面と研究のバランスが大変だった。

-1カ月前に棋聖戦で負けてからの立て直し方は

渡辺 名人戦と両方終わって、ひと区切りと思い、6月の対局再開後、バタバタと対局をこなしてきた。棋聖戦に負けて落ち込むようなところはなかった。結果が出たところで、次の目標を考えようと思っていた。(ここで)振り返りもしたい。次のことはしばらく考えたくない。

-シリーズの内容を振り返って

渡辺 スコアも内容もシーソーゲームが続いた。第5局に耐えて勝つことができて、いい流れを継続して勝ちたいと思っていた。先週(第5局)からあまり時間がなかったし、余計なことを考えずに済んだ。ただ、昨日からは1手1手の重みは感じた。

-若手との世代闘争が厳しくなるが

渡辺 何歳ぐらいまでタイトル戦に出られるか意識している。出る機会が続くわけではないし、年々厳しくなると思う。目の前の対局と、目の前の相手に向かっていくだけで精いっぱい。40歳になった時に、どれくらい持ちこたえられるか考えながら取り組んでいる。

情報源:渡辺新名人「年々厳しく」若手と世代闘争/一問一答(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺新名人「年々厳しく」若手と世代闘争/一問一答 – 社会 : 日刊スポーツ


2020年8月15日 18:08

豊島将之名人(30)=竜王と2冠=に渡辺明王将(36)=棋王と2冠=が挑む将棋の第78期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第6局は15日、大阪・関西将棋会館で2日目が指し継がれ、99手で渡辺が勝ち4勝2敗で初の名人に輝いた。渡辺は名人挑戦権を争うA級順位戦9期目での初挑戦を実らせると共に7月16日、藤井聡太七段(当時)に棋聖を奪われ、2冠に後退したが1カ月あまりで自己最多タイの3冠へ復帰した。

渡辺の得意戦法、矢倉へ進んだ第6局は2日目早々、互いの陣形を削り合う消耗戦へ突入した。73手目、敵陣中央へ置いた歩。豊島の金銀3枚が効く場所へ放った「焦点の歩」がと金に成った12手後、形勢の針が渡辺へ傾きだした。

不動駒だった飛車で相手銀と差し違え、その銀を敵陣に打ち込んで「詰めろ」。豊島が残り50分まで考えて投了を告げると新名人誕生が確定した。

「初めてのことも多かったけれどまずまず指せたのかなと思う。初挑戦だったので今まで意識することもなかった。実感はない」

36歳3カ月での新名人は歴代4位の高齢記録となる。49歳11カ月の故米長邦雄永世棋聖、42歳6カ月の加藤一二三九段、39歳3カ月の故升田幸三実力制第4代名人に次ぐ。中学生棋士の渡辺は19歳で王座戦挑戦者になり、竜王戦では獲得11期が歴代最多。竜王と棋王の永世称号をすでに獲得しただけに、名人戦での存在感の薄さが「棋界の七不思議」に数えられた。

名人戦につながる順位戦はA級からC級2組まで5クラスに分かれ、A級を構成する10人が総当たりで名人挑戦権を争う。通算9期在籍したA級では3位以内が実に5期あるが、挑戦権獲得は今回が初めて。第76期で陥落を経験し第77期、B級1組で12戦全勝し、A級復帰すると今期9戦全勝で名人戦の舞台に初登場した。

第5局の終局後、「こういう状況を迎えたことがないので、(第6局)当日ちょっとどういう気持ちで指すか分からないんですけど、乗り越えていければいい」と語った。これまでのタイトル獲得25期はすでに歴代5位の経験値を誇るが、胸の高鳴りを聞き手に感じさせるコメントだった。藤井に棋聖を奪われ、2冠へ後退したショックを振り払う勝利。年明けから王将戦、棋王戦のダブルタイトル戦を乗り越えてきただけに「タイトル戦は今年はもうないのでちょっと休んで次に備えたい」と早くも再出発を誓った。

情報源:渡辺明王将が初の名人位奪取「実感はない」 自己最多タイ3冠に復帰(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺明王将が初の名人位奪取「実感はない」 自己最多タイ3冠に復帰― スポニチ Sponichi Annex 芸能



渡辺明二冠 vs △豊島将之名人(棋譜DB

99手 6四馬まで

▲渡辺明二 の勝ち



 



渡辺二冠が名人奪取成功、4人目の中学生棋士名人誕生。