1日2局で計439手・8時間18分 永瀬拓矢叡王「全く疲れは感じていません」と深夜の“将棋ハイ”状態に/将棋・叡王戦七番勝負

1日2局で計439手・8時間18分 永瀬拓矢叡王「全く疲れは感じていません」と深夜の“将棋ハイ”状態に/将棋・叡王戦七番勝負 | ABEMA TIMES

ランナーズハイとかいう状態かな・・・


2020.07.20 07:00

将棋の叡王戦七番勝負第4局が7月19日、愛知県名古屋市「亀岳林万松寺」で行われ、永瀬拓矢叡王(王座、27)が豊島将之竜王・名人(30)に232手で勝利、今シリーズ初勝利をあげた。同日行われた第3局では、207手で持将棋・引き分けに。1日で2局、合計439手という超ハードな一日に「本当に長い一日だったなと思います」と振り返った。シリーズ成績は1勝1敗2持将棋という、将棋史にも例のない状態で、第5局を迎えることになった。

タイトル戦としては変則の持ち時間各1時間、1日2局という第3局・第4局。午後2時から始まった第3局が、対局していた2人もまさかの第2局に続く持将棋に。3時間49分かかったことで、第4局も予定されていた開始時間を30分繰り下げ、午後7時30分から行われた。

第1局は千日手指し直し、第2局・第3局が持将棋という、異様なペースで進行するこのシリーズ。第4局も普通では終わらなかった。豊島竜王・名人の先手番で、横歩取りから始まったが、1分将棋になってからも終盤では形勢が二転三転、さらには200手を超えてから互角になるといった死闘に。最後は永瀬叡王がなんとか勝利したが、終局時間はなんと午後11時59分。持ち時間各1時間にも関わらず、4時間29分という長時間となった。

2局合わせて439手、時間にして8時間18分という死闘。そもそも持ち時間の長い長時間対局であれば、自分の時間を使って休憩するなどできるが、今回のケースは対局時間の約半分以上が1分将棋。ミスが許されない中で、延々と1分未満で指し続けるという、尋常ではない戦いだった。

第4局を終えた後も、しっかり40分近く感想戦をした永瀬叡王は「(叡王として)初勝利ができて安心しました」と笑顔を見せると、2局連続持将棋については「なかなかすごい偶然が起こったのではないかなと思います」とにっこり。ファンからは体調を心配する声も多く寄せられたが「山場は越えて、今はハイなので疲れは全く感じていません。明日が恐ろしい気はします。まだ指せる?今の状態ならできるかもしれません」と、また笑っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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感想戦&勝利者インタビュー

・永瀬拓矢叡王インタビュー

―いまの率直な気持ち?

永瀬 率直な気持ちとしては、今日はとても長い一日だったと思います。

―叡王としての叡王戦初勝利。そのあたりは?

永瀬 まずは安心しました。内容は、第4局はかなり形勢を損ねてしまったと思いますが、まずは初勝利を挙げられてよかったなと思います。

―第4局の内容を振り返って?

永瀬 横歩取りの将棋でしたが、序盤で少し注文つけてこられた手(27手目▲1六歩)に対してこちらが△7六飛としたのですが、それが形勢を損ねてしまったのかもしれないので、問題になる指し方をしてしまったような気がします。

―優勢を意識し始めた局面?

永瀬 最後のあたりは優勢かなと思ったのですが、(204手目)△1七馬に▲2八金とされた局面で△4四馬では、形勢が逆転して悪くなっていてもおかしくないのかなと思って指していました。ただ、長く秒読みだったので、即座に判断が難しいところでもありました。

―放送を見ているとシーソーゲームのようだったが、対局している本人にとっては?

永瀬 見ていただく方の楽しみというか、対局者はかなり大変な思いをしながら指しているのですが、その中でプロですので、精度が求められても仕方ないと思っています。

―1日を振り返って?

永瀬 持将棋を2局連続という形になったんですね。今日の持将棋局は、最善の手を指すのは難しかったと思いますが、形勢がよかったのであれば何とかしたかったと思います。

―持将棋の2局連続は意外だったか、可能性として考えていたか?

永瀬 いや、可能性としてないのではないかと思っていたんです。持将棋の確率はかなり低いので、2局連続はすごい偶然が起こったのではないかと思います。

―現在の体力的には?

永瀬 いまは問題ないのですが、山場を越えるまではしんどいのかなと思います。比較的ハイになっているので、疲れはまったく感じていないのですが、その分、明日は恐ろしいことになるのではないかなと。今日、早く寝ないといけないなと思っています。(もう1局あれば)指せるのでしょうが、それは負担がありそうな気がします。ただ、いまの状態ならできるかも、しれません。

(両者の激戦は、まだまだ終わらない)

インタビュー書き起こし=飛龍記者
写真撮影=武蔵


以上で叡王戦七番勝負第4局の中継を終了します。
第5局は7月23日(木・祝)東京都渋谷区「東京・将棋会館」で行われます。
ご観戦、誠にありがとうございました。

情報源:叡王戦中継ブログ : 感想戦&勝利者インタビュー



豊島将之竜王・名人 vs △永瀬拓矢叡王(棋譜中継

初手は、▲豊島竜王・名人 2六歩、△永瀬叡王 8四歩

232手 5七角打まで、△永瀬叡王 の勝ち


 



ようやく、2つ目の決着。