大橋貴洸六段=日本将棋連盟提供

(大志 藤井聡太のいる時代)番外編 「藤井キラー?」好敵手・大橋、クールな返答:朝日新聞デジタル

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2020年7月19日 5時00分

大橋貴洸六段=日本将棋連盟提供
大橋貴洸六段=日本将棋連盟提供

7月19日、藤井聡太棋聖は18歳の誕生日を迎えた。3日前に獲得した初タイトルの棋聖は、まるで自分への誕生日プレゼントのようだった。勢いを増す藤井の好敵手の一人が大橋貴洸(たかひろ)六段(27)だ。

2人は2016年10月1日付で同時にプロ四段になったが、最初は藤井が目立った。史上最年少でプロ入りを果たした中学生に世間の注目は集まった。藤井はプロデビューから負け無しの29連勝という新記録を達成。そのうち8勝目と10勝目(いずれも17年3月)を大橋が献上している。8勝目では、大苦戦に陥った藤井が、タダのところに角を逃がす△8四角という鬼手を放ち、逆転勝ちした。

その後、大橋は17年11月と18年1月の公式戦で藤井に連勝する。戦型は2局とも横歩取り。後者の対局後、藤井は「序盤で失敗し、完敗だった」。対藤井の戦績を五分に戻し、大橋の評価は急上昇した。

両者の公式戦5局目は20年6月10日、王座戦の二次予選の決勝。勝者が挑戦者決定トーナメントに進出する重要対局だった。戦型は三度、横歩取り。相手の得意戦法を避けない藤井らしい戦型選択だったが、大橋の勝ち。藤井に3連勝を飾った後の記者会見で「これで藤井キラー?」と問われた大橋は「この後、どうなるか私にも分かりません」。実直な人柄を映し、クールな受け答えだった。大橋は藤井について「深く読み、最善を追求していく姿勢が強さを形成している」と分析し、「お互い刺激して向上していく関係になれたら」と話す。

時に赤、時にブルー。色鮮やかなスーツ姿も大橋の魅力だ。「気合を入れる意味が一番大きい」というが、動画中継で観戦するファンが増えたのを受け、話題になって将棋界に貢献できたら、という思いもこもる。「新時代の将棋を指していきたい」。大橋は静かに闘志を燃やす。=敬称略(佐藤圭司)

◆次週は「名人戦ニュース」で、8月2日から「奮闘編」の予定です。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)番外編 「藤井キラー?」好敵手・大橋、クールな返答:朝日新聞デジタル



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