渡辺明三冠、初の名人獲得へ先勝!激動の終盤から一気の寄せで豊島将之名人に勝利/将棋・名人戦七番勝負

渡辺明三冠、初の名人獲得へ先勝!激動の終盤から一気の寄せで豊島将之名人に勝利/将棋・名人戦七番勝負 | ABEMA TIMES

144手 3六飛打まで、△渡辺明三冠 の勝ち、1勝目


2020.06.11 20:59

将棋の名人戦七番勝負第1局が6月10、11日、三重県鳥羽市「戸田家」で行われ挑戦者の渡辺明三冠(36)が、豊島将之名人(竜王、30)に144手で勝利した。渡辺三冠は、名人初挑戦で、七番勝負初勝利。悲願の名人獲得に、後手番で大きな一歩を踏み出した。

これまでタイトル25期と現役では3位、歴代でも5位に入る実績を持つ渡辺三冠だが、名人挑戦は今回が初。昨期、順位戦A級で全勝という文句なしの挑戦で、初挑戦を決めていた。

豊島名人とは過去27回対戦し16勝11敗と勝ち越していたが、直近5局では1勝4敗と押し返されていた。本局も形勢互角の時間が長く続き、終盤には一時リードを奪われる場面もあったが、最終盤にチャンスを掴むとここから一気の寄せ。即詰みに討ち取り、大熱戦を貴重な白星を手にした。

今回の七番勝負は、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の影響もあり、日程が大幅に後ろ倒しに。例年4月に開幕していたが、今回は2カ月遅れで開幕した。

対局後、渡辺三冠は「持ち時間は初めてだったし、2日目の夕休も初めてでした。1回やってみて、それを活かして来週に臨みたいと思います」と語ると、2日前にもヒューリック杯棋聖戦五番勝負があり、ハードスケジュールだったことには「それまでがしばらく空いてたんで、体力的には問題なかった。これから詰まってきた時に、気をつけないといけないと思う」とコメントした。

第2局は1週間後の18、19日。山形県天童市の「天童ホテル」で行われる。先手は渡辺三冠。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

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豊島将之名人に渡辺明三冠が挑戦する第78期名人戦七番勝負は、第1局が6月10・11日(水・木)に三重県鳥羽市の「戸田家」で行われ、渡辺三冠が豊島名人144手で破り、開幕戦を制しました。

第2局は6月18・19日(木・金)に山形県天童市の「天童ホテル」で行われます。

名人戦戦七番勝負の模様は、名人戦棋譜速報ABEMA、及び日本将棋連盟ライブ中継で中継をいたします。

情報源:渡辺明三冠が豊島将之名人を破り、開幕戦を制する 第78期名人戦七番勝負第1局|将棋ニュース|日本将棋連盟


2020年6月11日 22時43分

第1局を制し、感想戦を前に対局を振り返る渡辺明三冠=2020年6月11日午後9時1分、三重県鳥羽市の戸田家、河合真人撮影
第1局を制し、感想戦を前に対局を振り返る渡辺明三冠=2020年6月11日午後9時1分、三重県鳥羽市の戸田家、河合真人撮影

第78期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第1局は11日、挑戦者の渡辺明三冠(36)が豊島将之名人(30)=竜王とあわせ二冠=に144手で勝ち、1勝目を挙げた。

1日目の10日に豊島名人が要所に角を据え、これに対して渡辺挑戦者が56手目を封じた。再開後は、午後0時30分から1時間の昼食休憩、午後6時から30分の休憩をはさんで午後8時55分に終局した。(村上耕司)


20:55

渡辺三冠が勝利

渡辺挑戦者が豊島名人に144手で勝ち、1勝目を挙げた。

持ち時間各9時間のうち残り時間は豊島名人が1分、渡辺挑戦者が24分。第2局は18、19の両日、山形県天童市の天童ホテルで指される。

終了図以降は…

眠っていた角が働く

終了図から▲4八玉は△5八金▲4七玉△5六角まで、▲4七玉は△3七金▲5七玉△5六飛までで、最後に眠っていた7四の角が働いて詰む。


両対局者の一問一答

経験を生かして来週も

――まずは渡辺三冠に。1日目の進行についてどう感じていましたか。

渡辺 予定の進行ではあったんですけど、焦点が難しい将棋になるので、2日目の進行はまたその場で考えようかなと思っていました。

――2日目に入ったあたりでは。

渡辺 千日手にはすぐになりやすい形ではあるんですけれど、打開できるなら打開しようかなという感じで、△4五銀と取っていったあたりではそんなに成算があったわけじゃない。打開するならそれしかなくなった。あとは進んでみて考えようかなという感じでした。

――△7四角を打ったあたりの手応えは。

渡辺 角打ち自体は感触はいいかなと思ったんですけど、と金を作られる格好なので、局面がかなり複雑。形勢はちょっと分からないという感じでやっていました。

――夕方の休憩、△3五桂と打ったあたりは。

渡辺 ▲3四桂と打たれた時に△3三玉が予定だった。△1二玉では、ちょっとどうだったかと思ってやっていた。△3三玉の変化が成算持てなくて△1二玉は予定変更だった。しばらく手を入れなくてはいけない展開になったので、もう分からないと思ってやっていました。

――最後、▲1四歩と取り込んでかなり迫られていた。そのあたりは。

渡辺 ちょっともう分からなかった。手としては▲4三金に△4六歩と打っていくしかないなと思った。こっちが詰む詰まないの変化になるので、分からなかったけど、それしかないので、やってみようという感じでした。

――勝利を意識したのはどのあたりでしょうか。

渡辺 △6三金合して、▲5五桂が打てないなら残しているんじゃないかと、そういう気がした。

――1勝挙げた感想を。

渡辺 持ち時間とか初めてだったので、2日目の夕休も初めての経験だった。そのあたり1回やってみて、またそれを生かして来週臨みたいなと思います。

――月曜日も戦って大変だったのでは。

渡辺 それまではしばらく開いていたので、開いていた分、体力的には問題なかった。これから詰まってきたときにそのへんはより気をつけなきゃいけないかなと思います。

――次に豊島名人に。序盤の手応えはいかがだったでしょうか。

豊島 △9二香と上がられて、その後の構想がよくなかったかもしれない。△9二香はあまり考えてなかったので、その後、封じ手のあたりは失敗したかなと思った。ちょっと工夫しなければいけなかった。

第1局で渡辺明三冠(手前)に敗れ、感想戦で対局を振り返る豊島将之名人=2020年6月11日午後9時50分、三重県鳥羽市の戸田家、河合真人撮影
第1局で渡辺明三冠(手前)に敗れ、感想戦で対局を振り返る豊島将之名人=2020年6月11日午後9時50分、三重県鳥羽市の戸田家、河合真人撮影

――封じ手あたりで攻めていくような手はなかったか。

豊島 △3五歩とか△7七桂をやると、かえって悪くなるかなと思った。ちょっと失敗したので千日手は受け入れようかなと。

――△7四角を打たれたあたりの手応えは。

豊島 ▲5五歩と取ったところはいろんな攻め方があるので、ちょっとまずいだろうという気はしていました。でも基本的にずっと苦しい感じで、夕休明けてちょっと進むくらいまではまずいかなと。最後の方は何かあったかもしれませんが、時間がなくて分からなかった。端を成り捨てずに同じようにやれば、王様が広かったので。そういう手とか。ほかにもあったかもしれません。

――開幕戦黒星については。

豊島 久しぶりに対局をしたので、少しずつ調子を上げていけたらと思います。(村上耕司)

情報源:【詳報】渡辺三冠が勝利 終盤、激しく揺れた形勢の針:朝日新聞デジタル


https://twitter.com/TeamYasumitsu/status/1271050833602347013


豊島将之名人 vs △渡辺明三冠(棋譜DB

144手 3六飛打まで、△渡辺明三冠 の勝ち、1勝目




 



渡辺明三冠が先勝。