全然「まったり」じゃない!居飛車・振り飛車OK“ハイブリッド”阿部光瑠六段、初の超早指しで大活躍/将棋・AbemaTVトーナメント

全然「まったり」じゃない!居飛車・振り飛車OK“ハイブリッド”阿部光瑠六段、初の超早指しで大活躍/将棋・AbemaTVトーナメント | ABEMA TIMES

阿部光瑠六段 vs 佐々木大地五段
阿部光六段の2連勝でチーム天彦に+2ポイント(2)


2020.05.03 08:57

将棋の超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Bリーグ、チーム天彦VSチーム稲葉が5月2日に放送され、先鋒戦で阿部光瑠六段(25)が、佐々木大地五段(24)との三番勝負で2連勝、+2ポイントを獲得した。

チーム天彦のサブネームは「まったり」。ただその戦いぶりは、まったりどころか落ち着きの中に凄みすら感じされる、実に強い内容だった。阿部六段と佐々木五段は、練習対局将棋だけでも100局以上はこなしたであろう間柄。互いの手の内も知り尽くしているだろうが、今回の戦いで輝きを放ったのは阿部六段だった。

居飛車、振り飛車どちらもつかいこなす“ハイブリッド”な阿部六段は、対局前の作戦会議で、超早指し戦への適性が高いと言われている振り飛車を選択。宣言通り、1局目から三間飛車とし、居飛車の佐々木五段との対抗型の将棋となると、相手の大駒を攻め立てリードを奪い、そのまま押し切る完勝。佐々木五段の師匠で、解説を務めていた深浦康市九段(48)も「阿部六段の指し回しが本当に完璧」と絶賛した。

対局後「1局勝てたこと自体が奇跡的」と話していたが、その強さは再び勝利を運んできた。もう一度、三間飛車を用いて戦いに挑むと、1局目以上に鋭い指し手を連発。深浦九段からも「これは強い。全然まったりしていない」と声が飛ぶほど、充実した内容で見事に2連勝を飾った。

本人は「初めて出場して2連勝することができたので、非常にうれしく思うんですけど、ちょっと運がよかった」と謙遜したが、出迎えたチームメイトの佐藤天彦九段(32)、斎藤慎太郎八段(27)からは「さすがでした。強すぎる」「終始ペースを握って、素晴らしい」と大絶賛。耳を赤くした阿部六段の快進撃は、これからさらに続いていく。

◆第3回AbemaTVトーナメント

持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。

◆出場チーム&リーダー

豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネル)

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先鋒戦 第1局 ▲佐々木大地五段 vs △阿部光瑠六段

阿部光六段の振り歩先、と金が3枚で佐々木大五段の先手

初手は、▲佐々木大五段 2六歩、△阿部光六段 3四歩

120手 8九角打まで、△阿部光六段 の勝ち


先鋒戦 第2局 ▲阿部光瑠六段 vs △佐々木大地五段

阿部光六段の先手

初手は、▲阿部光六段 7六歩、△佐々木大五段 3四歩

81手 2七香打まで、▲阿部光六段 の勝ち


対局結果


チーム天彦

佐藤天彦九段、斎藤慎太郎八段、阿部光瑠六段


 


チーム稲葉

稲葉陽八段、山崎隆之八段、佐々木大地五段


 



強いやん。