(香川愛生の駒音だより)将棋のしきたり、伝えなきゃ:朝日新聞デジタル

ほぉ・・・


2017年12月26日 5時00分

香川愛生女流三段
香川愛生女流三段

一足はやく女流棋戦の対局に区切りがつき、トーナメントの本戦が始まる春を待つばかりである。本年は、藤井聡太四段の連勝記録や、加藤一二三(ひふみ)九段の活躍、羽生善治竜王の「永世七冠」達成など、将棋界にとってすばらしい一年だった。私自身も、テレビ番組やイベントの出演の機会に恵まれた。

テレビなどで将棋を取り上げていただく際、一般の視聴者に関心を持ってもらえるように「演出」が加えられることがあるが、「将棋ファンの方々が見たら快く思わないのでは」と、時々心配になる。先日、とあるバラエティー番組での出演の機会で将棋が取り上げられたのだが、その際、将棋盤が雑に扱われていると気になるシーンがあった。

将棋盤は棋士にとって神聖なものである。恐る恐るスタッフの方に指摘すると、「今後は大切に扱います」との返事。思わず拍子抜けした。対応していただいたのはありがたかったが、こちらの意図がどこまで伝わっているのか、不安が残った。

長年将棋を指してきて積み重ねから生まれた価値観を、短い時間で端的に伝えることは難しい。こちらが当たり前と思っていることが、他の世界の人にとっても同じだとは限らない。女流棋士である自分には、将棋界の慣習やマナーなどを外部の方にわかりやすく説明する役目もあるのだ、と改めて気を引き締めている。

(将棋女流棋士)

情報源:(香川愛生の駒音だより)将棋のしきたり、伝えなきゃ:朝日新聞デジタル



へぇ・・・