超早指しは経験が命！糸谷哲郎八段「経験不足による間違いはない」過去出場者3人でチーム結成／将棋・AbemaTVトーナメント
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超早指しは経験が命！糸谷哲郎八段「経験不足による間違いはない」過去出場者3人でチーム結成／将棋・AbemaTVトーナメント | AbemaTIMES

ふむ・・・

2020.04.05 11:00

早指しを知り、かつ早指しで強い男だからこそ、この超早指し戦においては「経験」を最優先とした。今回から3人1組の団体戦となったAbemaTVトーナメントのドラフト会議の模様が4月4日に放送され、早指し巧者で知られる糸谷哲郎八段（31）は高見泰地七段（26）、都成竜馬六段（30）と、過去の出場者2人を指名した。第2回大会で準優勝した自身も含めて3人が持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算という独特なルールの経験者。「経験不足による間違いはない」と、トップ棋士でも時間に追われて凡ミスを出すこの戦いにおいて、経験こそ最大の武器とした。

指名が多数、重複すると見られたドラフト会議。ただ蓋を開ければ、第1回・第2回と連覇した藤井聡太七段（17）を1巡目で指名したのは2人しかいなかった。ドラフト後、取材に応じた糸谷八段は「みなさん、戦略を練られてきた方が多かったという印象ですね。競合をなくそうと考えた方の指名が多くて、棋士は考えることが同じなんだなと思いました」とニヤリとした。

そんな糸谷八段が指名したのが高見七段と都成六段。まず高見七段は、過去の大会で藤井七段と激闘を繰り広げるなど、この超早指し棋戦での適正は十分だと見られている。指名について、事前に「高見さんには何も言っていないです。ただ普段からイベントなどでも交流があるので。非常に粘り強くて、チームのエースになれる存在」と高く評価した。

もう一人の仲間、都成六段は本人からアプローチがあったことを明かした。「普通に会って話をした時ですね。『出たいんやけどな…』ってプレッシャーをかけてきました。最後には『指名してくれると信じてる』みたいな（笑）本人が覚えているかどうかわからないですけど」というやりとりも、普段からの仲の良さがにじみ出る。前回、第2回大会では直接戦ったものの、練習も一緒にしたという間柄。チームワークという意味では、全く不安がない。

糸谷八段には1つ、楽しみにしていることがある。師弟対決だ。今回、12人のチームリーダー、さらに指名された24人の棋士、計36人の中で、師弟関係にあるのが木村一基王位（46）と高野智史五段（26）、そしてもう1組は谷川浩司九段（57）と都成六段だ。「師弟対決、これがですね、いろいろ深いらしいんですよ。私は当たれなかったのでその分、他の方には思う存分師弟対決してもらいたいですね」と、谷川－都成戦の実現を期待している。佐藤康光九段（50）、森内俊之九段（49）、谷川九段の3人による通称「レジェンドチーム」は、実績であれば断トツ。「戦ってみたいですよね。そうなったあかつきには、師弟対決が見たいっていう思いを、相手のリーダーに飛ばしていきたい所存です」と茶目っ気も見せた。

早指しに限らず、通常の対局でも高い棋力を見せる糸谷八段、高見七段、都成六段の3人。果たしてどんな化学反応を見せ、プロ将棋界初の団体戦で活躍するか。

稲葉陽八段「うまくハマれば優勝も」と手応え感じる3人組に他棋士は「何が出てくるかわからないびっくり箱」／将棋・AbemaTVトーナメント
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◆第3回AbemaTVトーナメント

第1回、第2回は個人戦として開催。羽生善治九段の着想から生まれた持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算されるフィッシャールールは、チェスなどで用いられるもの。1回の対戦は三番勝負。過去2度の大会は、いずれも藤井聡太七段が優勝した。第3回からはドラフトを経て構成される3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を－1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝チームには賞金1000万円が贈られる。

◆出場チーム＆リーダー

豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム（羽生善治九段）

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都成六段は大橋六段よりも自己PR差で選ばれた模様