将棋棋士・鈴木大介九段、最強位獲得で考えるAIとデジタル麻雀の10年後 “流れ派”復活の予感

将棋棋士・鈴木大介九段、最強位獲得で考えるAIとデジタル麻雀の10年後 “流れ派”復活の予感 | AbemaTIMES

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囲碁、将棋、そして麻雀。そのゲームを作り出した人間が、長きに渡り戦略を考案してきたが、近年一気にAI(ソフト)によって未知の領域が切り開かれている。人間には想像もつかない手が見出され、「人間対AI」の対決が注目された時期は既に終わり、今後は「AIによって強くなった人間同士の戦い」が、ファンを魅了するようになってきた。将棋棋士ながら、国内最大級の麻雀大会「麻雀最強戦」で優勝した鈴木大介九段は、デジタル麻雀全盛の現在について「10年後くらいには、流れ派が戻ってくるかもしれませんね」と予感するという。麻雀も将棋のような道を歩んでいくのか。

将棋は全ての情報が開示されている「完全情報ゲーム」。対戦者2人も先手・後手以外は同じ状況でスタートすることから、運の要素がない、という考え方が一般的だ。ところが鈴木九段からすれば「1日戦っていると、運気の上がり下がりみたいなものがあって、誰しもがそこは気にしているんですよ」と、棋士の心境を明かした。対局後、勝利した棋士が「指運がありました」と語ることも多い。残り時間が少ない中、まさに指に宿った運を頼りに、最善手と信じて指す。そんな状況がある。この「指運」があるかないか、正しい判断ができるか。これこそ人間同士による戦いの醍醐味とも言える部分だ。

一方、麻雀は「不完全情報ゲーム」。自分の手牌と捨て牌が並ぶ河以外、情報がない。また、最初に手元にくる配牌の時点で、状況も4人それぞれ違う。そのために運の要素が多いのも事実だが、近年では牌効率に代表される確率論(デジタル)が主な考え方になっている。囲碁・将棋に遅れながらも、AIの研究も進んだ。ただ、ここに鈴木九段はいろいろな思いがある。

たとえば今、人間が必死に考えた「デジタル麻雀」がAIの台頭で、どう変化していくのか。「麻雀のAIも強くなったら、その打牌は人間が理解できるものではないと思います」。将棋のAIが考えた新手を人間がなかなか受け入れられなかったように、麻雀でも同じことが起こるという。今の麻雀AIはまだ、手牌から見た効率を考えただけの「幼稚な確率論」とした上で、「たとえば1打目に北ではなく、1索から切る、そんなことも増えてきます」と、進化の過程を口にした。「配牌がバラバラで、18巡のツモ筋だけじゃアガる確率が10%以下だったら、1打目から降りることもあると思いますよ」と、一直線にアガリを目指すだけでなく、攻守の可能性を全て計算し、最善手を導き出す。将棋AIと同じく、成長していく麻雀AIによってこれまでの常識が、次々と崩壊することすらある。

膨大なパターンをAIが学び、これまで以上に「デジタル麻雀」が追求された先にどうなるか。ここで鈴木九段が言った「流れ派が戻ってくるかもしれません」という言葉につながってくる。確率を考えれば最善の選択ではないかもしれないが、あえて非効率な選択をすることが、勝利につながることもある。また、そんな自分の振る舞いが、対戦相手の3人に影響を与えれば、確率がゆがむ。それが「流れ」。今後、さらに研究が進んで麻雀そのものが成熟した際、「完全デジタル」どおりに打つか、流れに身を任せて打つか。10年後の麻雀界を想像した鈴木九段は、実に楽しそうだった。

情報源:将棋棋士・鈴木大介九段、最強位獲得で考えるAIとデジタル麻雀の10年後 “流れ派”復活の予感(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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