多くの名言を残した米長邦雄永世棋聖

【勝負師たちの系譜】米長邦雄永世棋聖「相手の大事な将棋ほど、力を出して負かせ」 将棋界に八百長がない原点 (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト

ほぉ・・・


2019.12.8

多くの名言を残した米長邦雄永世棋聖
多くの名言を残した米長邦雄永世棋聖

米長邦雄永世棋聖は、将棋界ナンバーワンのパフォーマーだった。

各界との交際は広く、スポンサーも大和証券はじめ、多くを獲得し、小学生の団体戦には、文部大臣杯を持ってくるなど、棋士としてだけでなく会長としても、将棋連盟の運営に関わった。

一流棋士でネットを通じ、あれだけ将棋界や自分のことを宣伝した棋士は他にいないかと思う。

また後輩に対しても、いろいろな言葉を残している。私が最初に影響を受けた言葉は「常に貸し方であれ」だった。いつまでも借り方、つまり人の世話になってばかりでは、いざというときに力になってくれる人はいなくなるという意味で、これは今でも実践しているつもりだ。

盤上に関しての「相手の大事な将棋ほど、力を出して負かせ」というのは有名な言葉だ。たとえ恩のある先輩の昇級の一番でも、無気力な将棋を指すとか緩めたりすると、その人は一生運が回ってこないという教えで、これは将棋界に八百長がない原点ともなっている。

とはいえ、A級順位戦最終局の打ち上げで、米長に敗れて名人挑戦者を逃した棋士が、酔いが回って悔しさが込み上げたか、コップを砕いた光景を見たことがある。本人にすれば、相手は関係ない(挑戦か降級に)将棋だから、そっと緩めてくれてもいいのに、と思ったようだった。

もっともこれに関して私自身は、米長語録よりも山田道美九段の「僕たちは将棋が強いということしか誇るものがないのだから」を生涯の座右の銘にしている。だから私たちは、食べていけるのだということだ。

ゆえにいかなる将棋でも全力を尽くすのは当然のこと。他のスポーツでも八百長や無気力試合を行う選手を、私はプロとは認めたくはない。

もう一つ「将棋は人生経験の豊かな方が強い」は、我々世代はダマされた気がする。先輩には勝てないものと教え込まれたのだが、私より10歳ほど違う島朗九段の世代は「将棋は盤上の技術が優れている方が勝つ。先輩は弱くなる一方だから、自分は後輩の羽生(善治)さん達と研究会をやる」という信念で、先輩からタイトルを奪っていった。

■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

情報源:米長邦雄永世棋聖「相手の大事な将棋ほど、力を出して負かせ」 将棋界に八百長がない原点(夕刊フジ) – Yahoo!ニュースコメント

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