王将戦挑戦者決定リーグで糸谷哲郎八段(右)と対局する藤井聡太七段

藤井聡太七段 16手連続の“王手ラッシュ”が物語る魅力― スポニチ Sponichi Annex 芸能

凄いよな・・・


2019年10月31日 09:30

王将戦挑戦者決定リーグで糸谷哲郎八段(右)と対局する藤井聡太七段
王将戦挑戦者決定リーグで糸谷哲郎八段(右)と対局する藤井聡太七段

将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が史上最年少でのタイトル挑戦をかけて今秋、第69期大阪王将杯王将戦の挑戦者決定リーグに参戦している。21日には無敗だった永世7冠の羽生善治九段(49)に土を付け、単独最多の3勝目(1敗)を挙げた。順位戦トップのA級に在籍する棋士6人(自身は4番手のC級1組)を相手に、堂々たる戦いを続けている。

中でも藤井の持ち味が遺憾なく発揮されたのが、18日の糸谷哲郎八段(31)戦だった。終盤戦の入り口で勝ちを読み切った藤井は、詰まされる寸前の自身の王を放置したまま、実に16手連続で王手を繰り出した。必死に逃げる糸谷の王を盤上左側の7筋から右端の1筋まで追い詰め、投了に追い込んだ。

将棋の対局で、王手ラッシュをかけるのは最後の最後。最後まで詰まし切らないと、取られた駒を使われてすぐに負けとなるため、最後の総攻撃は全ての変化を読み切ってから行う。投了図からは糸谷の王がどう逃げても、最大4回の王手で詰み。連続王手で王を詰ませる将棋パズル、詰将棋に換算すれば、39手詰という長手数となった。

この「39」という手数は、藤井の非凡な能力を象徴する数字でもある。藤井は今年の3月、プロやアマが腕を競う詰将棋解答選手権チャンピオン戦に出場し、100点中98・5点を挙げて小学6年生から続く連覇を5に伸ばした。藤井が真価を発揮した最終の第10問は、攻守の駒が独特な動きを見せる超難問で、大会規定上限の39手詰。参加した98人のうち正解者は、プロ屈指の実力者で詰将棋愛好家として知られる斎藤慎太郎七段(26)、そして藤井の2人だけだった。

同大会の優秀作品に選出され、藤井に「解きづらかった」と言わしめた名作を生んだ山梨県のアマチュア詰将棋作家、柴田三津雄さん(64)も、藤井の棋譜に関心を寄せる一人だ。「相手の手を殺し合うプロ棋士の対局では、詰みがきれいに決まる場面はそう多くない。でも藤井七段の対局には、鮮やかな詰みが出てくることが珍しくありません。詰将棋で培われた終盤力が強さの源泉であり、最大の魅力と思います」と語る。

同大会の優勝インタビューで、藤井は「今年もいい作品と真剣に向き合うことができ、充実感があった」と喜びを口にしていた。「藤井七段の言葉は、創作の大きな励みになります。今後も詰将棋を通じて、藤井七段と対話できれば幸いです」と柴田さん。厳しいタイトル争いがひと段落する来春、盤上での再会を待ち望んでいる。(記者コラム・矢吹 大祐)

情報源:藤井聡太七段 16手連続の“王手ラッシュ”が物語る魅力(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

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