カープ緒方監督 辞任表明

カープ緒方監督 辞任表明

任期満了


2019年10月01日 19時51分

プロ野球・カープの緒方孝市 監督が1日、リーグ4連覇とクライマックスシリーズ進出を逃した責任を取り、辞任することを明らかにしました。

これは緒方監督が1日に広島市のマツダスタジアムで会見し、明らかにしました。
緒方監督は、この中で「今シーズン4連覇、そして悲願の日本一を目標にやってきたが、期待に応えることができず、監督の責任なので申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と球団に辞任を申し入れた理由を述べました。
球団は緒方監督の申し入れを了承しました。
緒方監督は就任5年目の今シーズン、主力の丸佳浩 選手の移籍に加え、ショートの田中広輔 選手や抑えの中崎翔太 投手などリーグ3連覇を支えた選手たちが不振に陥るなか、序盤から苦しい戦いを強いられました。
そして、負ければ優勝の可能性が完全に消える9月19日のDeNAとの試合で、7点リードを守れず敗れると完全に流れを失い、リーグ4連覇に加え、クライマックスシリーズ進出まで逃しました。
緒方監督は「自分の中では全力でやりきった。ここから先のことは決まってないが、いちOBとして、選手、カープを見守り、応援していこうと思っている。長い間、皆さんありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。
球団によりますと、後任は未定で今後、OBなどを中心に人選を進めることにしています。

緒方監督が辞任することを明らかにしたことについて、鈴木清明 球団本部長は「9月中旬にかけて辞任の申し入れがあり、球団としては慰留をしていた。ただ5年を1つの区切りと本人が決めていたふしがあり、体もしんどいということだった。主力が故障などで抜けていくなかで、しんどさもあったと思うが、この5年間に感謝したい。こちらとしては5年で3回優勝しているので、この1年で責任どうこうということはない」と話していました。
そして後任は未定だとしたうえで「これまで伝統を作ってきたチームなので統一感もいるし、カープをよく知る人ということになる。新しい血を入れるというのはないだろう。次の世代を考えながらチームを作っていければ」と話していました。

広島市中区の本通商店街ではさまざまな声が聞かれました。
リーグ3連覇を達成した緒方監督の、これまでの成績をたたえる声が多く聞かれ、79歳の男性は「緒方監督は、やり抜いたとと思います。お疲れさまという気持ちです」と話していました。
小学6年生の男子児童は「3連覇を達成して、すごい成績を残したので胸を張って辞めていいと思います」と話していました。
一方で、リーグ4連覇とクライマックスシリーズ進出を逃したことについて厳しい声も聞かれました。
78歳の男性は「成績が振るわないので辞めてほしいと思っていました。監督も新陳代謝をして、強いチームにしないといけないと思います」と話していました。
また、新しい監督のもとで日本一を目指してほしいという声も相次ぎました。
30歳の女性は「次の監督は若い選手を育成して日本一になってくれればうれしいです」と話していました。
78歳の女性は「なかなか日本一になれずにきましたが、活躍する選手がたくさん出てきたので、今度こそ日本一になってほしいです」と話していました。

情報源:カープ緒方監督 辞任表明|NHK 広島のニュース


2019/10/1

3連覇を達成し、マツダスタジアムで胴上げされる緒方監督(2018年9月26日)
3連覇を達成し、マツダスタジアムで胴上げされる緒方監督(2018年9月26日)

緒方監督が率いた広島は、2016年に四半世紀ぶりのリーグ優勝を遂げ、18年まで球団史上初の3連覇を果たした。セでは巨人の5度に続き、2球団目の偉業。負け慣れていたカープとそのファンに、勝つことの喜びと誇りを与えた。

球史に刻まれる3連覇は、けが人の減少を抜きには語れない。石井トレーナー部長は言う。「選手のコンディション管理にひときわ理解がある監督だった。われわれと同じ目線で的確な判断ができる人だった」。指揮官はナインのけが予防に心を砕き、戦力を最大限に生かした。

緒方監督は俊足強打の外野手として、広島で23年間プレー。年間100試合以上に出場したのは10シーズンしかない。度重なるけがに泣いており、リハビリやトレーニングに精通。主力の離脱が戦力ダウンを招いてきた低迷期をよく知る。

ナインの体調維持に関しては、トレーナーやコーチの進言を積極的に取り入れた。試合のない月曜日は完全オフとし、夏場は疲労を考慮して練習時間を短縮した。技術練習よりも筋力強化を重視するなど、環境を整えた。

その結果として、16、17年は5人、18年は6人の野手が主力として試合に出続けて規定打席に到達。センターラインを固めた田中、菊池、丸(現巨人)の上位トリオに象徴される「不動のオーダー」を具現化し、独走Vを続けた。

選手、コーチ、監督としてカープ一筋の計33年。指揮官として発する乏しい言葉の端々に「広島愛」がのぞいた。「10人対9人で戦っている感覚」と言い続けてきた大入りのマツダスタジアムではとりわけ勝利にこだわった。

大敗し、「いまや、この球場の入場券はプラチナチケット。楽しみにしてくれたお客さんに申し訳ない」と声を荒らげたこともある。監督を務めた5年間、マツダスタジアムでは215勝125敗6分け。6割3分2厘の高勝率で本拠地のスタンドを埋めるファンの声援に応え、3連覇の18年は27年ぶりの地元胴上げで宙を舞った。

勝つための努力と工夫を惜しまず、諦めない姿勢や全力疾走を貫く「カープらしさ」にこだわった熱血漢。その一本気な性格と不器用なほどの寡黙さは、時に周囲との摩擦を招いた。(山本修)

情報源:【緒方監督辞任 5年間の光と影】<上>けが予防に心砕き3連覇 自身の離脱経験生かす | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル


2019/10/1

広島の4年ぶりBクラスが決まった翌日の1日、緒方監督が辞意を表明した。午前10時25分にスーツ姿で球場入り。松田オーナーと面談後、午後1時半から会見に臨んだ。リーグ4連覇を逃し「申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪するなど自らの心境を語った。ただ報道陣の質問は受け付けず、会見場を去った。

選手や首脳陣は、緒方監督の辞任を神妙な面持ちで受け止めた。選手会長の会沢は「びっくりした。監督には試合で使ってもらって感謝している」と驚きを隠せなかった。

緒方監督は才能ある若手は積極的に抜てきした。西川は「昨季は(三塁で)あれだけ失策を犯し、(今季は)外野は素人にもかかわらず、自分を我慢して起用してくれた」と感謝した。後半戦、遊撃に定着した小園は「春季キャンプからずっと1軍でプレーさせてもらった。各球場の特徴を教えてもらったこともあった。すごくいい経験をさせてもらった」と話した。

4年ぶりのBクラスに責任を感じる選手も。大瀬良は「今季は開幕投手に指名してもらいながら、期待された成績を残せず申し訳なく思う。監督にはプロとして戦う姿勢やメンタリティーを強く学ばせてもらった。そのことが今の僕にとって大きな財産になっている」と力を込めた。

松山は「今季の成績は(不振だった)僕の責任でもある。冗談を言って声を掛けてくれたり、調子が悪いときに助言をしてくれたりした。熱い監督だった」と残念がった。

首脳陣は9月30日の練習後、緒方監督から辞意を告げられたという。植田バッテリーコーチは「5年間サポートしてくれてありがとうと言われた。素晴らしい監督をしっかりサポートできなかった。みんな申し訳ない気持ちがあると思う」と話した。(上木崇達)

情報源:松山「熱い監督だった」 選手受け止め | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル


2019/10/1

辞任会見で唇をかむ緒方監督(1日午後1時31分、撮影・高橋洋史)
辞任会見で唇をかむ緒方監督(1日午後1時31分、撮影・高橋洋史)

緒方監督の辞任会見のコメントは次の通り。

お忙しい中、急きょお集まりいただきありがとうございます。今シーズンをもってユニホームを脱ぐことになりました。

先ほど松田オーナーにシーズンの結果を報告、そして自分の意思を伝えて了承された。選手、コーチとして最後は監督として33年間ユニホームを着させていただいたカープ球団、松田オーナーに心から感謝しています。そして監督としての5年間はコーチ、スタッフに本当に支えてもらった。そして何より厳しく接しながらも、選手はよくついてきてくれた。最後まで頑張ってくれた。そして何といっても、ファンの方。大きな力をいただいてこの5年間、監督としてやってこられた。

監督に就任してから、1年目から1年勝負でやっていくという決意は変わらず、今季もその思いでやってきた。4連覇、そして悲願の日本一という目標の中で戦ってきたが、目標に達することなく、期待に応えることができず、これは監督としての責任。申し訳ない気持ちでいっぱい。

カープの監督というのは若い選手をいかに育てながら戦っていくか、試合に勝っていくか。そういう思いの中でずっと戦ってきた。このポジションに立たせてもらって、最初はわからないことばかりだが、いろいろな経験を積ませてもらって、こういう言い方は適切かどうかわからないが、本当に貴重な時間を過ごさせてもらった。今、自分の中で目いっぱい全力でやり切ったなという思いでいる。

先のことは全く考えていないし、決めていないのが現状だが、OBとして選手をカープを見守り、そして全力で応援していこうと思っています。本当に皆さん、長い間お世話になりました。ありがとうございました。

情報源:カープ緒方監督辞任 コメント | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル


2019/10/1

今季限りでの辞任が決まり、会見場に入る緒方監督(撮影・山本誉)
今季限りでの辞任が決まり、会見場に入る緒方監督(撮影・山本誉)

広島東洋カープを初の3連覇に導いた指揮官が、ユニホームを脱ぐ。1日、緒方孝市監督(50)が広島市南区のマツダスタジアムで辞任会見に臨んだ。「1年勝負の中でやっていく決意で今季もやってきた。目いっぱい全力で最後までやりきったなという思いでいます」。選手時代と同じように全力を貫いた在任5年間を、安堵(あんど)の表情で振り返った。

会見では、監督の意向で質疑応答は受け付けず、約3分20秒、自分の胸の内を語った。5年間、育成と勝利の両立の難しさと向き合ってきた。「いかに若い選手を育てながら試合に勝っていくか。最初は分からないことばかりで、いろんな経験を積ませてもらって貴重な時間を過ごさせていただいた」

就任1年目は4位。選手に競争を促し、コーチ陣に指導を任せた2年目の16年から3連覇を果たした。「コーチ、スタッフに本当に支えてもらった。厳しく接しながらも、選手はよくついてきてくれた。そして何といってもファンの方。大きな力をいただいた」と感謝の言葉を並べた。

辞意は固かった。慰留に努めた鈴木清明球団本部長は「いろんなことがあって、(チームの成績も)乱高下があったので気持ちも分かる。体もしんどそうだった」と思いやった。松田元オーナーは「逃げずに全力で(野球と)向き合っていた。安心感があって、いい5年間だった」とねぎらった。

今後は未定。しばらくは球界から離れる意向だ。「OBとして、カープを見守り、全力で応援していこうと思っています」。力いっぱいで駆け抜けたカープ一筋33年の野球人生に区切りをつけた。(川手寿志)

情報源:「最後までやりきった」 緒方監督会見 | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル


2019/10/1

辞任会見で、5年間の感謝を口にする緒方監督(撮影・山本誉)
辞任会見で、5年間の感謝を口にする緒方監督(撮影・山本誉)

 

広島東洋カープの緒方孝市監督(50)は1日、広島市南区のマツダスタジアムで記者会見し、今季限りでの辞任を表明した。緒方監督は同日、広島市南区の球団事務所で松田元オーナーに辞意を伝え、了承された。球団はOBから後任監督の人選を進める。

緒方監督は就任5年目の今季、4年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。「1年目から1年勝負の思いでやってきた。4連覇、悲願の日本一という期待に応えられず、これは監督としての責任。申し訳ない気持ちでいっぱい」と辞任に至った心境を説明。「自分の中で目いっぱいやったなという思いでいる」と語った。

球団には9月中旬までに今季限りでの辞意を伝えていた。9月30日にCS進出を断たれ、全日程が終了したことから、1日に松田オーナーと会談し、正式に辞任が決まった。

2015年に1軍野手総合コーチから昇格し、監督に就任。「守り勝つ野球」を掲げ、翌16年に25年ぶりのセ・リーグ制覇を果たすと、17、18年と3連覇を達成した。しかし、今季は4位に終わった。5年間の通算成績は398勝303敗14分けだった。(川手寿志)

おがた・こういち 1968年12月25日生まれ、佐賀県鳥栖市出身。1987年ドラフト3位で鳥栖高から広島に入団。95~97年に盗塁王に輝くなど、走攻守の三拍子がそろった選手として活躍した。2008年からコーチ兼任となり、09年に現役を引退。10年から1軍の野手総合、守備・走塁、打撃の各コーチを歴任した。14年オフに野村謙二郎前監督の辞任に伴い、監督に就任した。

【解説】背負った常勝の重荷

一つの時代を築いた緒方監督が、5年の重荷を下ろした。三村敏之、山本浩二、野村謙二郎ら歴代監督も5年で辞めており、本人にも今季まで、という一つの覚悟があった。9月中旬、球団幹部に辞意を伝え、30日の練習後にコーチ陣を集め、気持ちを明かした。Bクラス確定から一夜明けた10月1日、松田元オーナーに了承された。

真面目な性格であり、いつも自らを追い込んだ。勝敗の波があった今季は敗戦後、「監督の責任」という言葉が増えた。6月、選手に手を上げるという行き過ぎた指導で球団から厳重注意。8月、バティスタがドーピング違反をした時もひどく落ち込んでいたという。責任は全て背負った。

球団は、3連覇という常勝チームをつくった手腕を評価し、慰留を続けた。方針変更の決断は松田オーナーが下した。テレビで表情を見て「ベンチですごく疲れているように感じた。手を抜けない男だから」と心配し、続投を諦めた。

日本シリーズで勝てず、勝負強さに物足りなさもある。ただ松田オーナーは「(短気決戦向けの)奇抜なことはせず、地道に戦う。うちの球団経営とも重なる」とかばう。巨大補強が難しい球団事情を熟知し、与えられた戦力で戦う愚直さは広島一筋だったからこそ生まれたのだろう。

球団は9日の練習再開までに後任を決める意向。チーム再浮上の道は険しいが、カープの特色をよく知る存在に、バトンは託される。(五反田康彦)

情報源:緒方監督が辞任 指揮5年、セ3連覇 | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル


カープ緒方監督辞任で「街の声」
カープ緒方監督辞任で「街の声」

2019/10/1(火) 19:50

レギュラーシーズンを4位で終えクライマックスシリーズ進出を逃したカープの緒方孝市監督が、監督を辞任する意向を松田オーナーに伝え正式に了承されました。リーグ3連覇を成し遂げた名将の突然の辞任。広島市内で街の人に聞きました。

【広島市民インタビュー】
「ちょっと成績が最近よくなかったからどうかなと思ったけど、辞めるとは思わなかったね」
「びっくりしました。もう残念です。もうちょっと続けて、まだ若いでしょ」
「ちょっとびっくりですね。そうなんですね。もうちょっと続けてほしかったですね」
「3連覇して実績もあげているので、まだ辞めるべきではないと思いますね。率直に残念という気持ちでいっぱいです。5年間お疲れ様でしたと言いたいですね」
「すごい夢をみせてもらってありがたかったですね」
「楽しい5年間のうちの3年間は特に最高でしたよね」

情報源:カープ緒方監督辞任で「街の声」(テレビ新広島) – Yahoo!ニュースコメント
情報源:カープ緒方監督辞任で「街の声」 | 広島ニュースTSS | TSSテレビ新広島


カープ 緒方孝市監督が辞任を表明
カープ 緒方孝市監督が辞任を表明

2019.10.1 18:47

広島カープ 緒方孝市監督が辞任を表明 1日午後1時半 マツダスタジアム

「きょうは本当にお忙しい中、急きょお集まりいただき、ありがとうございます。今シーズンをもってユニフォームを脱ぐこととなりました。先ほど松田オーナーの方にシーズンの結果報告と、そして自分の意思を伝え、了承していただきました。

カープに入団してから選手・コーチ・最後は監督として33年間、ユニフォームを着せていただきました。カープ球団、松田オーナーに対して本当に心から感謝しています。そして、監督としてのこの5年間、コーチの方がたに、そしてスタッフの方がたに本当に支えていただきました。そして、なにより厳しく接しながらも選手たちというのは本当によく付いてきてくれたし、最後まで本当にがんばってくれました。そして、なんと言ってもやっぱりファンの方です。ファンの方の本当に大きな力をいただいて、この5年間、監督としてやってこれたというふうに思っています。

監督に就任してから、1年目から『1年勝負の中でやっていく』と、その決意は変わらず、今シーズンもその思いでやってきました。今シーズン、4連覇、そして悲願の日本一と、そういう目標の中で戦ってきましたが、その目標を達することなく、期待に応えることができず、もう本当に、これは監督としての責任なので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

監督をやるうえで、やはりカープの監督というのは選手を、若い選手をいかに育てながら戦っていくか、試合に勝っていくか、そういう思いの中でずっと戦ってきたし、このポジションにも立たしてもらって、本当に最初はわからないことばかりで、いろんな経験を積ましてもらって、こういう言い方が適切かどうかわからないですけど、本当に貴重な時間を過ごさせていただきました。本当に今、自分の中では、もう目一杯、全力で最後までやり切ったなと、そういう思いでいます。 ここからカープ(のユニフォーム)を脱いで、先のことは本当に何もまったく考えていないし、決めてもいないのが現状ですが、本当にいちOBとして、これからまた選手たちを、カープを見守り、そして全力で応援していこうというふうに思っています。

本当にみなさん、長い間、お世話になりました。ありがとうございました。」(広島カープ 緒方孝市監督)[2019.10.1 18:47]

情報源:カープ 緒方孝市監督が辞任を表明|RCCニュース


2019.10.2 05:03

広島を2016年から球団初のリーグ3連覇に導いた緒方孝市監督(50)が1日、広島市のマツダスタジアムで会見を開き、就任5年目の今季限りでの退任を表明した。セ・リーグ4連覇と35年ぶりの日本一を目指した今季だったが、前日9月30日に阪神に抜かれ、4年ぶりのBクラスとなる4位に転落していた。後任候補には佐々岡真司投手コーチ(52)らが挙がるとみられる。

4年ぶりのBクラス転落から一夜明け、潔くユニホームを脱ぐ決断を下した。カープを球団初のセ・リーグ3連覇へ導いた緒方監督が、マツダスタジアムで緊急会見。今季限りで退任することを表明した。

「4連覇、悲願の日本一という目標の中で戦ってきたが、期待に応えることができなかった。監督の責任なので申し訳ない気持ちでいっぱい。入団して33年間ユニホームを着させていただいた。球団、松田オーナーに、心から感謝している」

この日、松田オーナーを訪ねてシーズンの戦いぶりを報告。退任の意志を伝え、了承されたという。少し目を赤らめながら、記者会見はわずか3分間。質疑応答を一切受けつけず会場を去った。いかにも寡黙で、不器用な指揮官らしかった。

今季は主砲の丸が巨人へFA移籍し、田中広や中崎が不調。7月には、6月の試合後に野間の顔を平手で叩いたことで、球団から厳重注意を受けた。8月はバティスタのドーピング違反が発覚。5月に球団新記録の月間20勝を挙げたが、交流戦最下位、20年ぶりの11連敗など、最後まで歯車が噛み合わなかった。

鈴木球団本部長によると、9月頭から中旬にかけて「相当、身体的にしんどい」と吐露されたという。球団は留意に努めたが、本人の意志は変わらなかった。

球団は早ければ9日から始まる秋季練習までに新監督を発表したい意向。後任候補には、佐々岡投手コーチらが挙がるとみられている。

色あせることない緒方監督の功績-。田中広、菊池涼、丸の「タナキクマル」で2016年から球団初のリーグ3連覇。足を生かした攻撃的野球でカープを球界屈指の人気球団まで押し上げた。

「ファンの方に大きな力を頂いた。自分の中では目いっぱい、全力で最後までやり切ったなという思いでいる」

今後は解説者にはならず球界を一度離れる可能性もあるという。カープひと筋33年。常に全力だった“赤ヘル人生”に、ひとまず幕を下ろす。(柏村翔)

広島・鈴木球団本部長「本人の中で5年区切りというのを決めていた節がある。5年間で3度優勝したので評価している」

広島・大瀬良「期待してもらった成績を残せなくて申し訳ない。プロとして戦う姿勢やメンタリティーを強く学ばせてもらった」

広島・西川「我慢して使ってもらって感謝している」

緒方 孝市(おがた・こういち)

1968(昭和43)年12月25日生まれ、50歳。佐賀県出身。鳥栖高から87年D3位で広島入団。盗塁王3度(95~97年)、ゴールデングラブ賞を5度(95年~99年)受賞。2009年に現役引退。外野手として通算1808試合に出場し、打率・282、241本塁打、725打点。コーチを経て15年から監督。16年から18年にかけて球団史上初のリーグ3連覇に導いた。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。

情報源:広島・緒方監督が退任 後任候補には佐々岡真司投手コーチら(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:広島・緒方監督が退任 後任候補には佐々岡真司投手コーチら (1/2ページ) – 野球 – SANSPO.COM(サンスポ)


2019年10月2日 6時0分

昨季まで球団初のリーグ3連覇に導いた広島の緒方孝市監督(50)が1日、今季限りでの辞任を発表し、マツダスタジアム内で会見を開いた。球団事務所で松田元(はじめ)オーナー(68)に意思を伝え、了承された。球団からは何らかのポストが用意されたが、態度を保留。後任は未定ながら、佐々岡真司投手コーチ(52)らが候補に挙がるとみられる。

9月中旬。緒方監督が背中を丸め、せきを止めようと苦闘する姿を幾度も見た。会見では決して選手を責めず「いい采配ができなかった」が決まり文句だったはずが、つい個別の選手を非難する発言が口をついた。ベンチでの青白い表情は穏やかと言うよりも、緊張の糸が切れているように見えた。日本一を逃した昨季終了後のオーナー報告でも「しんどいです」と漏らすなど、5年間のタクトで心身とも疲れ切っていた。

就任2年目の2016年から上位打線を“タナキクマル”で固定し、25年ぶりのリーグ制覇に導いた。鈴木も4番として育て「神ってる」の流行語を生んだ。ナイターでも午前9時頃から監督室にこもって資料をチェックした努力の人。それでも16、18年は日本シリーズで敗れ、17年はCS敗退。短期決戦に弱かったこともあり、SNSを中心にしたファンの評価は「3連覇は野村前監督の“遺産”のおかげ」と必ずしも高くなかった。無念の辞任だろう。(昌)

情報源:【広島】辞任の緒方監督、疲れ通り越し緊張の糸切れていた…記者の目(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:【広島】辞任の緒方監督、疲れ通り越し緊張の糸切れていた…記者の目 : スポーツ報知


2019年10月2日 6時0分

緒方監督の年度別成績
緒方監督の年度別成績

昨季まで球団初のリーグ3連覇に導いた広島の緒方孝市監督(50)が1日、今季限りでの辞任を発表し、マツダスタジアム内で会見を開いた。球団事務所で松田元(はじめ)オーナー(68)に意思を伝え、了承された。球団からは何らかのポストが用意されたが、態度を保留。後任は未定ながら、佐々岡真司投手コーチ(52)らが候補に挙がるとみられる。

苦悩から解き放たれた。「今季をもってユニホームを脱ぐことになりました。自分の中では目いっぱい全力で最後までやりきったなという思い」と緒方監督。ストロボを浴びた表情に、重い荷を下ろした安堵(あんど)が見え隠れした。

球団に辞意を伝えたのは9月中旬。同13日、首位・巨人との直接対決(東京D)で敗れて6ゲーム差をつけられ、4連覇が絶望的になった前後だ。昨季までの3連覇を評価する松田オーナーからは慰留されていた。4位が確定した同30日の夜、翌日に球団事務所を訪問すると連絡した。「本当に疲れ切っていた。無理を言うのは酷。いい5年間だった。任せていて安心感があった」と同オーナー。辞任の意思が固いと再確認され、引き留めは終わった。

就任5年目は4連覇と政権初の日本一を目標に掲げてシーズンに臨んだ。だが丸の巨人へのFA移籍、田中広、中崎ら主力の不調や故障、バティスタのドーピング検査陽性による離脱などで戦力ダウン。7月には自身の選手への暴力行為も発覚。前後して20年ぶりの11連敗を記録するなど、求心力に陰りが見えていた。「監督としての責任。申し訳ない気持ち」と謝罪した。

広島では1989年の山本浩二監督1次政権以降、任期の上限は5年。緒方監督自身も采配5年目の今季を節目ととらえていた。選手からカープ一筋33年。今後について、評論活動などを行わない“隠居生活”を希望した。松田オーナーからは球団内のポストを提案されたが、態度を保留した。

後任について同オーナーは「空白が続くわけにいかない」と練習再開の9日までに新監督就任の道筋を立てるつもり。在野のOBを招請する時間的余裕は少なく、佐々岡投手コーチら内部昇格を視野に人選することになりそうだ。

◆緒方 孝市(おがた・こういち)1968年12月25日、佐賀・鳥栖市生まれ。50歳。鳥栖高から86年ドラフト3位で広島入団。俊足強打の外野手として鳴らし、95年から3季連続盗塁王、同年から5年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いた。通算1808試合で打率2割8分2厘、241本塁打、725打点、268盗塁。09年限りで引退した後は野手総合、守備・走塁、打撃コーチを歴任し、15年から監督。181センチ、80キロ、右投右打。家族はかな子夫人と1男2女。

情報源:【広島】緒方監督が辞任「やりきった」…後任に佐々岡投手コーチ浮上(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:【広島】緒方監督が辞任「やりきった」…後任に佐々岡投手コーチ浮上 : スポーツ報知


2019年10月02日 08時20分

プロ野球・カープは、1日に辞任を表明した緒方孝市監督の後任について球団OBを中心に人選を進め、全体練習が再開される今月9日までに新監督の決定を目指すことにしています。

カープの緒方監督は、5年間でチームを3回のリーグ優勝に導きましたが今シーズンは4連覇に加えてクライマックスシリーズ進出も逃し、1日に辞任を申し入れ、球団もこれを了承しました。

緒方監督の後任は未定だということですが、球団はカープ伝統の厳しい練習などを理解し、若手の育成を進めることができる人材がふさわしいとして、球団OBを中心に人選を進めていく見通しで佐々岡真司1軍投手コーチなどが候補に挙がるものと見られます。

チームは今月9日から全体練習を再開する予定で、関係者によりますと、この日までに新監督の決定を目指し、来シーズンへ向けたチーム作りをスタートさせたいとしています。

鈴木清明球団本部長は今後のチーム作りについて、「リーグ3連覇はピークだったが、どん底に落ちるわけにはいかない。次の世代を考えながらチームを作ってほしい」と話しています。

情報源:カープ9日まで新監督決定目指す|NHK 広島のニュース


更新日:2019.10.01

緒方孝市監督 退団のお知らせ

緒方孝市監督が、球団側に辞任の意志を申し入れ、了承されましたのでお知らせいたします。

[緒方監督コメント]
今シーズンをもってユニフォームを脱ぐこととなりました。
ファンの方にも大きな力をいただいて、この5年間監督としてやってこれたと思っています。
監督に就任してから、1年勝負の中でやっていくと、その決意は変わらず今シーズンもその思いでやってきました。
4連覇、そして悲願の日本一と、そういう目標の中で戦ってきましたが、その目標を達することなく、期待に応えることが出来ず、これは監督としての責任なので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
みなさん長い間お世話になりました。ありがとうございました。

情報源:緒方孝市監督 退団のお知らせ|広島東洋カープ公式サイト



記者会見の模様は広島のローカル4社、それぞれの見逃し配信サイトで期間限定公開中(約4分)。