悲願達成!木村一基九段が史上最年長46歳3カ月で初タイトル ファンに愛されし“中年の星”/将棋・王位戦七番勝負

悲願達成!木村一基九段が史上最年長46歳3カ月で初タイトル ファンに愛されし“中年の星”/将棋・王位戦七番勝負 | AbemaTIMES

110手 2二飛まで、△木村九段 の勝ち
初タイトル獲得、△木村王位 誕生


将棋の王位戦七番勝負第7局が9月25・26日に東京都千代田区の「都市センターホテル」で行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(名人、29)に110手で勝利し、シリーズ成績4勝3敗で王位のタイトルを獲得した。46歳3カ月での初タイトルは、従来の記録を9歳近く更新する、史上最年長記録。多くのファンから愛される“中年の星”が、悲願達成で大きく輝いた。

ようやくたどりついた。タイトル戦7回目の挑戦。相手は名人位も持つ豊島王位。ベテラン代表として、木村九段が現役最強の大きな壁を乗り越えた。同シリーズは第1、2局と連取され、ファンの間でも「やはり豊島強し」といった雰囲気が流れていた。それでも第3、4局と連取して逆襲すると、周囲の評価も一変。互角以上に渡り合う様子と、最年長タイトル獲得への期待から、局を重ねるごとに大きな声が寄せられた。

運命の最終局、序盤は角換わりから進行。どんどんと指し進める豊島王位に、一時は持ち時間で3時間以上話されたが、中盤以降に盛り返すと、持ち時間でも追いつき、熱戦に持ち込んだ。同シリーズでは手痛い逆転負けもあった中、悲願のタイトルに一歩ずつ近づくように、慎重に指し進めると、豊島王位の投了によって、ついにその時が訪れた。

9度目の正直だった。1997年に四段昇段、プロデビューを果たして以来、プロ歴22年余りでタイトルに挑戦すること6回。さらにタイトルにあと1勝と迫ってから8局指したものの、あと一歩及ばなかった。竜王戦1組、順位戦A級。40代後半に入ってもなお「千駄ヶ谷の受け師」と異名を取る巧みな受けと粘りで、若手に負けない将棋を指してきた。

今回の王位戦七番勝負は、同時期に行われた竜王戦挑戦者決定三番勝負でも豊島王位と戦い、2つ合わせて「十番勝負」とファン・関係者から注目を集めた。これで8つあるタイトルのうち、木村“新王位”が唯一の40代タイトルホルダーに。現役最強ともいえる名人・王位を倒しての初戴冠は、衰えぬどころか日々の研究でさらに進化する木村九段の力を実証するものにもなった。

◆高齢での初タイトル記録 従来の記録は、有吉道夫九段(84)が記録した、第21期棋聖戦での37歳6カ月。木村九段は46歳3カ月で、9歳近く更新した。また、四段昇段から初獲得までは22年5カ月、タイトル初挑戦から初獲得までは、13年11カ月と、どれも最も日時をかけての初獲得となった。

◆木村一基(きむら・かずき)1973年6月23日、千葉県四街道市出身。師匠は故・佐瀬勇次名誉九段。1997年4月に四段昇段しプロ入り。棋戦優勝は新人王戦、朝日杯将棋オープン戦の2回。将棋大賞では2001年度に勝率一位賞、最多勝利賞、最多対局賞の3部門を独占したことがある。解説やイベントでの軽快なトークも人気で、ファンからは「かじゅき」「おじおじ」の愛称で親しまれている。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)

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将棋の王位戦七番勝負第7局が9月25・26日に東京都千代田区の「都市センターホテル」で行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(名人、29)に110手で勝利し、シリーズ成績4勝3敗で王位のタイトルを獲得した。46歳3カ月での初タイトルは、従来の記録を9歳近く更新する、史上最年長記録。多くのファンから愛される木村九段が、座右の銘である「百折不撓(ひゃくせつふとう)」の精神で、ついに悲願を達成。対局後のインタビューでは「まあ、うれしいです」と喜びを噛み締めた。

-最終局を振り返っての感想をお願いします。

ちょっと抑え込まれそうになったので、失敗したかと思いました。封じ手のところは不本意でした。(中盤以降は)難しくてよくわかりませんでした。

-4勝3敗のシリーズを振り返っていかがですか。

うまく指せました。

-46歳でタイトルという最年長記録になりました。

まあ、うれしいです。

◆木村一基(きむら・かずき)1973年6月23日、千葉県四街道市出身。師匠は故・佐瀬勇次名誉九段。1997年4月に四段昇段しプロ入り。棋戦優勝は新人王戦、朝日杯将棋オープン戦の2回。将棋大賞では2001年度に勝率一位賞、最多勝利賞、最多対局賞の3部門を独占したことがある。解説やイベントでの軽快なトークも人気で、ファンからは「かじゅき」「おじおじ」の愛称で親しまれている。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)

情報源:まさに百折不撓 木村一基九段46歳、タイトル挑戦7度目でついに初獲得「まあ、うれしいです」としみじみ/将棋・王位戦(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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将棋の王位戦七番勝負第7局が9月25・26日に東京都千代田区の「都市センターホテル」で行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(名人、29)に110手で勝利し、シリーズ4勝3敗で、悲願の初タイトルを獲得した。46歳3カ月でのタイトル獲得は史上最年長。感想戦後、報道陣の取材に応じた木村新王位は、家族への思いを聞かれ涙。「家に帰ってから伝えたいと思います」と、万感の思いを口にした。

木村九段は1997年4月に四段昇段。以降、6度のタイトル挑戦、さらにあと1勝でタイトル奪取という状況から8局敗れるなど、タイトルにどうしても手が届かなかった。ただ、同シリーズでは現在の将棋界でも最高峰に位置する豊島王位と互角以上の戦いを繰り広げ、最終第7局では多くの棋士から、木村九段の対局の中でも歴史に残る名局だったと高く評価された。

対局内容について聞かれた木村九段は「結果が出せたことは大変うれしいことです。年齢は取ってしまったんでしょうがない。(歳を取って)くたびれるとか、いいイメージは何もありません。3年ぶりの2日制(対局)だったんですが、疲れも出ますし、そういったところでは、ちょっと戸惑いつつやっていたとこもありました」と、笑みも浮かべなたら答えていた。

ただ、質問が愛する家族について聞かれると、即座に沈黙。メガネを外して目頭を押さえると「はぁ…」とため息。さらに「家に帰ってから(思いを)伝えたいと思います」と、こみ上げる思いと言葉を絞り出していた。

◆木村一基(きむら・かずき)1973年6月23日、千葉県四街道市出身。師匠は故・佐瀬勇次名誉九段。1997年4月に四段昇段しプロ入り。棋戦優勝は新人王戦、朝日杯将棋オープン戦の2回。将棋大賞では2001年度に勝率一位賞、最多勝利賞、最多対局賞の3部門を独占したことがある。解説やイベントでの軽快なトークも人気で、ファンからは「かじゅき」「おじおじ」の愛称で親しまれている。

情報源:木村一基新王位、家族への思い聞かれ涙…感謝は「家に帰ってから伝えます」46歳で悲願の初タイトル(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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2019年9月26日 18:53

自身初タイトル奪取に目を潤ませる木村新王位(撮影・我満 晴朗)
自身初タイトル奪取に目を潤ませる木村新王位(撮影・我満 晴朗)

将棋の第60期王位戦7番勝負最終第7局は26日、東京都内で第2日を行い、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(29)=名人=を下し、4勝3敗で自身初のタイトルを獲得した。46歳3カ月での初戴冠は有吉道夫・現九段(84)=引退=が1973年の棋聖戦で初タイトルに輝いた際の37歳6カ月を大きく更新する最年長記録。敗れた豊島は名人の一冠に後退した。
2005年の竜王戦で初の挑戦者となった木村は過去6回のタイトル戦で全て敗退。7度目の正直で悲願の冠保持者となった木村は「うれしい…です」と感慨深げだった。

情報源:木村一基九段、史上最年長46歳3カ月で初タイトル 王位戦最終局で豊島王位下す(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:木村一基九段、史上最年長46歳3カ月で初タイトル 王位戦最終局で豊島王位下す― スポニチ Sponichi Annex 芸能


2019年9月26日 18時46分

将棋の第60期王位戦7番勝負第7局が26日、東京都千代田区の都市センターホテルで前日に続いて指し継がれ、後手の挑戦者・木村一基九段(46)が豊島将之王位(29)=名人=に勝ち、史上最年長となる46歳3か月での初タイトルを獲得した。

振り駒で先手を握った豊島が得意の角換わりに誘導した一局。序中盤から互いに長考を重ねるなど緊張感に満ちた展開になったが、最後は木村の勇気あふれる指し回しが勝利をたぐり寄せた。

木村は1973年の第21期棋聖戦5番勝負で当時37歳6か月の有吉道夫九段(84)=引退=が棋聖を獲得した時の最年長記録を46年ぶりに一気に9歳分も更新した。7度目のタイトル挑戦での初戴冠も史上最多となった。

両者は今夏、王位戦7番勝負と平行して竜王戦挑戦者決定3番勝負(2勝1敗で豊島が勝利)でも激突し「真夏の10番勝負」とも呼ばれた戦いを続けてきた。多くのファンを持つ2人による最終局だけに、熱い視線が注がれた。

豊島は昨期から棋聖、王位、名人を連続奪取して3冠となったが、今期に入って棋聖、王位を連続失冠。またしても自身初防衛を実現できなかったが、10月11日に開幕する第32期竜王戦7番勝負で広瀬章人竜王(32)に挑戦し、2冠復帰を目指す。

情報源:46歳木村九段、史上最年長で初タイトル 将棋王位戦最終局で豊島王位を破る(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:46歳木村九段、史上最年長で初タイトル 将棋王位戦最終局で豊島王位を破る : スポーツ報知


2019年9月26日 19時13分

豊島将之王位(左)を破り、史上最年長46歳で初タイトルを獲得した木村一基新王位
豊島将之王位(左)を破り、史上最年長46歳で初タイトルを獲得した木村一基新王位

将棋の第60期王位戦7番勝負第7局が26日、東京都千代田区の都市センターホテルで前日に続いて指し継がれ、後手の挑戦者・木村一基九段(46)が豊島将之王位(29)=名人=に勝ち、史上最年長となる46歳3か月での初タイトルを獲得した。

振り駒で先手を握った豊島が得意の角換わりに誘導した一局。序中盤から互いに長考を重ねるなど緊張感に満ちた展開になったが、最後は木村の勇気あふれる指し回しが勝利をたぐり寄せた。

木村は1973年の第21期棋聖戦5番勝負で当時37歳6か月の有吉道夫九段(84)=引退=が棋聖を獲得した時の最年長記録を46年ぶりに一気に9歳分も更新した。7度目のタイトル挑戦での初戴冠も史上最多となった。

局後は、瞳を潤ませながら「(7番勝負は)うまく指せたと思います。(初タイトルは)うれしいです」と静かに語った。

両者は今夏、王位戦7番勝負と平行して竜王戦挑戦者決定3番勝負(2勝1敗で豊島が勝利)でも激突し「真夏の10番勝負」とも呼ばれた戦いを続けてきた。多くのファンを持つ2人による最終局だけに、熱い視線が注がれた。

豊島は昨期から棋聖、王位、名人を連続奪取して3冠となったが、今期に入って棋聖、王位を連続失冠。またしても自身初防衛を実現できなかったが、10月11日に開幕する第32期竜王戦7番勝負で広瀬章人竜王(32)に挑戦し、2冠復帰を目指す。

情報源:46歳木村九段が史上最年長初タイトル 瞳を潤ませ「うれしいです」 将棋王位戦で豊島王位を破る(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:46歳木村九段が史上最年長初タイトル 瞳を潤ませ「うれしいです」 将棋王位戦で豊島王位を破る : スポーツ報知


2019年9月26日19時05分

豊島将之王位を破った木村一基九段(右)=2019年9月26日午後6時49分、東京都千代田区、伊藤進之介撮影
豊島将之王位を破った木村一基九段(右)=2019年9月26日午後6時49分、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

豊島将之王位(29)に木村一基九段(46)が挑戦する将棋の第60期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第7局は26日、東京都千代田区で2日目が行われ、木村九段が110手で勝って4勝3敗とし、タイトルを奪取した。46歳3カ月での初タイトル獲得は、有吉道夫九段(84)の37歳6カ月を上回る最年長記録。

午後6時44分、豊島王位が投了を告げると、報道陣が対局室になだれ込んだ。木村九段は「(七番勝負を通して)うまく指すことができた。うれしい」と、顔を震わせながら絞り出すような声で語った。

感想戦の後、改めてインタビューが行われた。「結果が出せて大変うれしい。一生懸命やった結果で、(勝てたのが)なぜかはわからない」と笑みを浮かべながら話した。家族への思いを問われると、眼鏡を外して手ぬぐいで涙をぬぐい、「家に帰って伝えたいと思います」と答えた。

木村九段は名人挑戦権を争うA級順位戦に所属し、全棋士が参加する朝日杯将棋オープン戦の優勝経験もあるトップ棋士。だが、タイトル戦は2005年の初挑戦から6度経験しながら、獲得には至っていなかった。「千駄ケ谷の受け師」「将棋の強いおじさん」などの愛称で知られ、ファンの人気も高い。

3年ぶりのタイトル戦となる今回の王位戦は、第1局から2連敗する苦しい展開だったが、第6局を制して3勝3敗のタイに持ち込んだ。第7局は、豊島王位が得意とする角換わりになったが、木村九段が大勝負を制した。

豊島王位は5月に名人を獲得したが、7月に棋聖を失っている。タイトル初防衛を狙ったが、果たせなかった。

情報源:木村一基九段が王位を奪取 46歳、初獲得の最年長記録(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:木村一基九段が王位を奪取 46歳、初獲得の最年長記録:朝日新聞デジタル


2019年9月26日23時54分

豊島将之王位を破った後、記者から家族への思いを聞かれ、声を詰まらせる木村一基九段=2019年9月26日午後8時38分、東京都千代田区、伊藤進之介撮影
豊島将之王位を破った後、記者から家族への思いを聞かれ、声を詰まらせる木村一基九段=2019年9月26日午後8時38分、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

「3年前に挑戦した時、『あと1勝』となってから、1日目の夜に寝られなくなったんですよ。メンタルが弱いんだな、と感じました」

6月、将棋の王位戦七番勝負で挑戦を決めた木村一基九段(46)は、過去の挫折をそう振り返った。決戦の舞台に向かう私は、その言葉を思い出していた。

豊島将之王位(29)と木村が共に3勝を挙げ、迎えた第7局。26日はその2日目だ。泣いても笑っても、今日、全てが決まる。

3年前の2016年。木村は、…

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情報源:眼鏡外した将棋の強いおじさん 涙ぬぐい沈黙した20秒:朝日新聞デジタル


2019年9月26日 21時32分(最終更新 9月26日 21時32分)

豊島将之王位(手前左)を破って初タイトルの王位を奪取し、報道陣の取材に応じる木村一基新王位(右端)=東京都千代田区の都市センターホテルで2019年9月26日午後6時48分、丸山進撮影
豊島将之王位(手前左)を破って初タイトルの王位を奪取し、報道陣の取材に応じる木村一基新王位(右端)=東京都千代田区の都市センターホテルで2019年9月26日午後6時48分、丸山進撮影

将棋の第60期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第7局は25、26日、東京都千代田区で行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(29)に110手で勝って通算4勝3敗で初めて王位を獲得した。木村は7回目のタイトル挑戦(うち王位4回)で初のタイトル獲得。46歳3カ月での初タイトル獲得は、1973年に棋聖を獲得した有吉道夫九段(84)の37歳6カ月を大幅に更新する最年長記録となった。

木村は千葉県出身。佐瀬勇次名誉九段門下で、23歳で四段になり、2017年に九段に昇段した。今期から名人戦A級順位戦に復帰した。木村は終局後、シリーズ全体を振り返って「うまく指すことができました」と話し、最年長記録更新については「うれしいです、はい」と答えた。

豊島は昨年、初タイトルとなる棋聖を獲得。次いで王位を奪取した後、今年5月の名人戦で佐藤天彦(あまひこ)九段(31)を破って3冠となった。しかし、渡辺明王将(35)に棋聖を奪取され、王位の防衛にも失敗して名人の1冠となった。豊島は「最後の2局は長考して悪い手を指してしまった。実力不足で仕方がない」と語った。【山村英樹】

タイトル初獲得年長者
①木村一基九段★46歳3カ月 2019年王位戦

②有吉道夫九段 37歳6カ月 1973年棋聖戦

③桐山清澄九段★37歳5カ月  85年棋王戦

④森 雞二九段 36歳3カ月  82年棋聖戦

⑤深浦康市九段★35歳7カ月  07年王位戦

(注)★は現役

情報源:木村一基九段が王位獲得 46歳3カ月で初タイトルは最年長記録更新 – 毎日新聞


2019年9月26日 22時16分(最終更新 9月26日 22時16分)

王位戦七番勝負を4勝3敗で制し、報道陣の質問に笑顔で答える木村一基新王位=東京都千代田区で2019年9月26日午後8時39分、丸山進撮影
王位戦七番勝負を4勝3敗で制し、報道陣の質問に笑顔で答える木村一基新王位=東京都千代田区で2019年9月26日午後8時39分、丸山進撮影

将棋の第60期王位戦七番勝負で初タイトルを獲得した木村一基新王位が、感想戦を終えて報道陣の取材に応じた。木村は7回目のタイトル挑戦(うち王位4回)。46歳3カ月での初タイトル獲得は、1973年に棋聖を獲得した有吉道夫九段(84)の37歳6カ月を大幅に更新する最年長記録となった。主な質疑は次の通り。

--シリーズ前と途中ではどんな感じを持っていたか。

木村 (豊島王位は)充実されている方なので、挑戦できたのはよかったが、いい勝負になればと思っていた…

情報源:「タイトルの重み、これから意識することに」木村一基新王位の一問一答 – 毎日新聞


2019年09月26日19時36分

将棋の木村一基九段(46)が26日、東京都内で指された第60期王位戦7番勝負最終局で先手の豊島将之2冠(29)=名人、王位=に110手で勝ち、4勝3敗で王位を奪取、初の8大タイトル獲得を決めた。

46歳3カ月での初タイトルは、有吉道夫九段(84)が1973年に棋聖位を獲得した37歳6カ月を大幅に更新する史上最年長記録。

対局後、木村新王位は「うまく指せた気がした。うれしいです」と笑顔を見せた。

豊島は5月に名人戦を制して3冠となったが、7月の棋聖位に続く失冠となった。

木村新王位は千葉県四街道市出身。97年にプロ入りし、2002年の新人王戦で優勝。粘り強い受けの棋風で知られ、05年の竜王戦など過去6回、8大タイトルの挑戦者となったが、いずれも獲得はならなかった。

昨年度後半から今年度にかけては名人戦順位戦でのA級復帰、竜王戦挑戦者決定3番勝負への進出など好調を維持。同決定戦で敗れた相手である豊島2冠を制し、「7度目の正直」で悲願の初タイトルを手にした。

情報源:46歳木村九段が初タイトル=史上最年長記録、豊島2冠下す-将棋・王位戦(時事通信) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:46歳木村九段が初タイトル=史上最年長記録、豊島2冠下す-将棋・王位戦:時事ドットコム


2019/09/27 07:2

対局後、涙を見せる木村一基新王位(26日夜、東京都千代田区で)=西孝高撮影
対局後、涙を見せる木村一基新王位(26日夜、東京都千代田区で)=西孝高撮影

将棋の王位戦(新聞三社連合主催)七番勝負第7局が25、26日に東京都千代田区の都市センターホテルで行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之二冠(29)に110手で勝ち、シリーズ4勝3敗で王位を奪取した。46歳3か月での初タイトルは、史上最年長。対局後、木村新王位は「精いっぱいやって、たまたまいい結果になった。(家族への感謝は)帰ってから言います」と涙をぬぐいながら話した。

王位戦で、史上最年長で初タイトルを獲得した木村一基新王位(26日、東京都千代田区で)=西孝高撮影
対局は角換わりの戦型になり、豊島二冠の攻めをしのいだ木村新王位が反撃して着実に寄せた。日本将棋連盟によると、これまでの初タイトル最年長記録は有吉道夫九段の37歳6か月。木村新王位は過去6回、タイトルに挑戦してきたが、2009年の王位戦で深浦康市王位(当時)相手に将棋史上2人目の3連勝4連敗を喫するなど、全て敗退。「タイトルには縁がないと思っていた。(初獲得は)うれしいが、今回はタイトルを意識していなかった」と明かす。プロ入りして22年5か月、7回目の挑戦での悲願達成だった。

王位戦で、史上最年長で初タイトルを獲得した木村一基新王位(26日、東京都千代田区で)=西孝高撮影
王位戦で、史上最年長で初タイトルを獲得した木村一基新王位(26日、東京都千代田区で)=西孝高撮影

木村新王位は千葉県四街道市出身で、佐瀬勇次名誉九段門下。少年時代から棋才を評価されていたが、プロ入りへの最後の関門「奨励会三段リーグ」で6年半足踏みし、プロ入りしたのは23歳という晩成型だ。

力強い受けが持ち味で、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ一方で、タイトル戦の解説などで見せるひょうひょうとした語り口も人気があり、将棋ファンの間では「(将棋の強い)おじさん」と呼ばれ親しまれている。今期は竜王戦でも挑戦者決定三番勝負に進出するなど活躍しており、「中年の星」として声援を受けていた。

情報源:プロ入り22年5か月、挑戦7回…46歳涙の初王位(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:プロ入り22年5か月、挑戦7回…46歳涙の初王位 : 囲碁・将棋 : ニュース : 読売新聞オンライン


第60期七番勝負第7局は木村九段が勝ち、シリーズ4勝3敗で王位奪取。悲願の初タイトルを獲得しました。同時に、有吉九段の持つ最年長初タイトル獲得の記録を37歳6カ月から46歳3カ月に塗り替えました。

情報源:王位戦中継Blog : 木村九段が悲願の初タイトルを獲得


(終局直後の対局室)

(木村新王位。王位挑戦4回目で、ついに奪取に成功。初タイトルを手にした)

(豊島前王位。初防衛は果たせなかった)

◆木村新王位の談話

――本局を振り返って、いかがですか?

木村 ちょっと押さえ込まれそうになって、失敗したと思いました。だから、封じ手のところとかは不本意でした。

――攻め合いになりましたが、中盤以降の展開はいかがでしたか?

木村 いや、難しくてよく分かりませんでしたが、△4五桂(102手目)と跳ねたところは感触がよかったので、ちょっとペースは握れたかなとは思いました。

――勝ちを意識されたときのお気持ちはいかがでしたか?

木村 いえ、あまり変わりませんでした。

――4勝3敗で王位を獲得されました。シリーズを振り返って、いかがですか?

木村 うまく指すことができました。

――46歳3ヶ月での初タイトル獲得は最年長記録です。いまのお気持ちを聞かせてください。

木村 うれしいです。

◆豊島前王位の談話

――本局を振り返って、いかがですか?

豊島 ちょっと封じ手の辺りで間違えてしまったかな、と。よくできそうな気はしたんですが、結局、自信がない感じになってしまったので。▲7四桂(71手目)か▲6八玉(73手目)かがおかしかったですかね。

――今シリーズは残念ながら敗れてしまいましたが、シリーズを振り返って、いかがですか?

豊島 第2局から第4局は、序盤がさえなかった感じで。最後の2局は、出だしはそんなに悪いことにはならなかったんですけど、多分、長考して悪い手をやっていると思うので、実力不足というか、仕方のない結果だと思います。

情報源:王位戦中継Blog : 終局直後


感想戦に先立ち、両対局者は現地大盤解説会場に車で移動。熱戦を見守ったファンに一局の感想を語りました。

◆木村新王位のコメント

「初日のところはちょっと押さえ込まれそうになりまして、不本意な感じになっちゃったかなと思っておりました。ごちゃごちゃした戦いのいい勝負になって、最後△4五桂(102手目)と跳ねる展開になって、ちょっと面白いのかなと感じました。いい内容の一局が指せてよかったです」

◆豊島前王位のコメント

「封じ手の辺りで指し手が難しくて、そこでミスが出てしまったような気がします」

情報源:王位戦中継Blog : 大盤解説会場に


感想戦終了後、木村新王位は報道各社のインタビューに応じました。

――どのような気持ちでシリーズを戦われていましたか?

木村 (相手の豊島前王位は)とても充実されている方だったので、挑戦できたのはよかったですけど、いい勝負になればというか、ストレート負けをしないようにということをまず考えました。ただ、第1局はちょっと早く負かされる展開になってしまったので、悪い流れを早く変えなきゃいけないなとは思っていました。札幌(第2局)でもちょっと、逆転負けになっちゃって。第3局で勝ったときには、ほっとしました。

――シリーズの終盤はいかがでしたか?

木村 徳島の第5局が、もうちょっと頑張んなきゃいけないな、と。ちょっと淡白だったので。そういうことがないようにと思って、臨みました。豊島さんが、研究していてテンポが速いので、そういうところも落ち着いて対処できるようにということは考えました。

――今シリーズは竜王戦の挑戦者決定三番勝負もあわせると十番勝負ともいえましたが、戦われての印象はいかがでしたか。

木村 やっぱり、作戦の立て方がとってもうまいと思います。

――世代が違うということで、感覚の違いもありますか?

木村 そうですね。ついていくのがやっとといいますか。そういう意味では、作戦のところで随分、苦しみました。

――これまではタイトルにあと1勝が遠かったですが、今シリーズは第6局でタイに戻されて、最終局を迎えるに当たってはどのような心境でしたか?

木村 あんまり意識しませんでした。悔いの残らぬようにとか、一生懸命やろうとか考えましたけど、いつも通りだったと思います。
――これまでなかなかつかめなかった最後の1勝を勝ち取れた要因は何だったと思われますか?

木村 いや、ちょっと分からないですね。たまたまだと思います。

――タイトルを取れた実感は?

木村 いや、あんまり、ありません。これだけ撮られてっから(カメラを構えている報道陣を手で示す)……それくらい……です。

――大盤解説会場に入られたとき、ファンの方々から大きな拍手が沸いていました。その瞬間はいかがでしたか?

木村 うれしかったですね。多くの方に支えていただきました。

――タイトルを獲得されたいまのお気持ちを改めて教えてください。

木村 結果を出せたということは大変うれしいことです。年齢は、取ってしまったんでしょうがないところで、精一杯やったということしかいえませんけどね。

――年齢を意識されることは何かありましたか?

木村 くたびれるとか、あんまりいいイメージのものは一つもありません。3年ぶりの二日制だったんですけど、やっぱり疲れてますし。そういったところでは、ちょっと戸惑いつつやっていたところもありました。

――そのような中で、今シリーズをどのように乗り越えられたのでしょうか?

木村 うーん、一生懸命やった結果ですので、「なぜ」ということはまだちょっと分かりません。ただただ無我夢中でやったというところです。

(家族への思いについて聞かれ、目頭を押さえる場面もあった)

――誰よりも喜んでらっしゃるのはご家族であると思います。奥様、娘さんの存在。その辺りについて、お言葉をいただけますでしょうか?

木村 ……………………家に帰ってから、いいます(笑)………………。

――この3ヶ月、竜王戦挑戦者決定三番勝負を含めた十番勝負を熱い思いで見守っていたファンの皆さんの声援は感じられていましたか?

木村 そうですね。前夜祭とか、王位戦に関していえば第1局、第3局、第5局とありまして、いろんな方にお声掛けいただきました。あとはファンレターとかもいただきましたし、とてもこう、「頑張れよっ」ていってくださっているのを感じました。実際、力になったかといったら、やっぱりなったと思います。ありがたく感じています。

――昨晩、封じ手のあと、夜は眠れましたか?

木村 はい、眠れました。とてもよく。

――これまではあまり眠れないこともあったと伺いました。

木村 そうですね。意識して寝るようにはしていました。前局の2日目(の前の夜)だけちょっと「おや?」っていう感じだったんですけど、その点はコンディションとしてはいいほうだったと思います。

――今日の終盤戦はだんだん勝利が近づいてくるという状況だったと思いますが、勝利の意識、あるいは緊張感など、どのような心境でしたでしょうか?

木村 勝ちを意識した時間が短かったんですよね。あっという間だったんですよね。(感想戦での検討でも)実際、最後、難しかったところもあって、あまり楽観しているつもりもなかったので。本当に、気がついたら終わってたというか。

――豊島王位が投了を告げた瞬間は感慨がありましたか?

木村 いやー、いつも通りだったような気がします。

――最近は久しぶりに順位戦A級にも上がられて、強い木村先生が戻ってきたと思うのですが、何かやり方を変えて調子が戻ってきたということはあるのでしょうか?

木村 いや、私にも分かんないんで。気づけばずっと続けるんですけど。ちょっと分からない状況で。ただ、単純に、研究する時間が増えました。ですので、それがうまくいったということかな。

――タイトル獲得まで長い道のりだったと思いますが、タイトルの重みというのはどのように感じられていますか?

木村 そうですね、まあ…………縁がもうないもんだと思ってましたんで、あまり今回、意識することは正直いってありませんでした。ですので、これから意識することになるんでしょうか。

――今回、この年齢で結果を出されて、四段になられたのも23歳と決して早くはなかったと思いますし、将棋史においても極めて稀有な栄光だと思います。いままで誰もできなかったことをやれたということについてどのように思われていますか?

木村 今回はいい結果にはなりましたけれど、やっぱりこう、年齢が40代の半ばになって、現実的にはどんどんきつくなってるなということも感じます。タイトルを取れたということに関しては、よくできたなと思いますけど、これから先もどんどんきつくなってくんだろうなということも、実感してます。まあ、意識してもこればっかりは防ぎようがありませんので、自分なりに技術的な研究の時間を増やして頑張っていくしかないなと思っています。

――これまでタイトル挑戦は王位戦での挑戦が多く、今回の初タイトルも王位となりました。王位戦への思いを教えてください。

木村 挑戦者決定リーグから落ちないようにということをいつも意識してやっていましたので、5局やって3勝2敗だと、運が強くないと落ちるんですよね。いつも残留を目指してやって、残留が決まると、一つ勝てば挑戦者決定戦が目指せるという感じになるわけですね。いつもそこにしがみついてようと思ってたんですけど、たまたま今回はいい結果につながったということだと思います。

――今シリーズはニコニコ動画とAbemaTVでもずっと中継しておりまして、ファンの方から木村先生を応援するコメントがたくさんきています。最後にファンの方々に喜びのメッセージをいただけますでしょうか?

木村 皆様、どうもありがとうございます。いい結果にたまたまなりました。またこれからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

情報源:王位戦中継Blog : 木村新王位インタビュー


豊島将之王位に木村一基九段が挑戦する第60期王位戦七番勝負の第7局が9月25・26日(水・木)に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われ、木村九段が豊島王位を110手で破り4勝目を挙げ、七番勝負を制しました。

これで木村九段は、自身初のタイトルとなる王位獲得となりました。

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豊島将之王位 vs △木村一基九段(棋譜DB棋譜を見る

110手 2二飛まで、△木村九段 の勝ち

初タイトル獲得、△木村王位 誕生





木村王位誕生!