永瀬拓矢叡王が先勝 千日手の末、斎藤慎太郎王座下す/将棋・王座戦五番勝負

永瀬拓矢叡王が先勝 千日手の末、斎藤慎太郎王座下す/将棋・王座戦五番勝負 | AbemaTIMES

90手 5七銀まで、△永瀬叡王 の勝ち


将棋の王座戦五番勝負第1局が9月2日、神奈川県秦野市「陣屋」で行われ、永瀬拓矢叡王(26)が斎藤慎太郎王座(26)を90手で下した。

永瀬叡王の先手で始まった第1局は、両者譲らず千日手に。30分の休憩を挟んだ後、先手・後手入れ替えての指し直し局となると、後手番の永瀬叡王がペースを握る展開になった。先に持ち時間を使い切った斎藤王座の反撃にあうものの、持ち時間をいかしながら確実にリードを広げて勝ち切った。

情報源:永瀬拓矢叡王が先勝 千日手の末、斎藤慎太郎王座下す/将棋・王座戦五番勝負(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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2日朝から神奈川県秦野市の陣屋で指されていた第67期将棋王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第1局は千日手指し直しの末、午後9時2分、90手で挑戦者の永瀬拓矢叡王(26)が斎藤慎太郎王座(26)を破り、タイトル奪取に向けて好スタートを切った。

千日手指し直しの末、王座戦第1局を制した永瀬叡王。右は斎藤王座(2日夜、神奈川県秦野市の陣屋)
千日手指し直しの末、王座戦第1局を制した永瀬叡王。右は斎藤王座(2日夜、神奈川県秦野市の陣屋)

持ち時間各5時間のうち、残りは斎藤王座0分、永瀬叡王7分。第2局は18日、大阪市のウェスティンホテル大阪で指される。

午前9時に始まった将棋は挑戦者先手で「角換わり相早繰り銀」に進んだが、午後3時8分に千日手が成立。「作戦か指し方がよくなかった」(永瀬叡王)。30分後に指し直し局が始まった。

(投了図は△5七銀まで)
(投了図は△5七銀まで)

先後を入れ替えての指し直し局では、永瀬叡王が積極的に銀を繰り出して先攻。銀1枚と桂香の2枚を交換する戦果を得た。最後は斎藤王座の反撃をかわし、先手玉を仕留めた。斎藤王座は終局後、「序盤が不用意だった」と反省を語った。

解説の佐々木大地五段は「7四銀(43手目)など、王座が粘りにいった手がうまくいかなかった印象」と話す。「先手の方が面白いのでは、と思う局面もあった。王座が形勢を悲観していた影響が出たのかもしれない」と分析した。

〈千日手局指し手〉

▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀△2二銀▲4八銀△6二銀▲3六歩△7四歩▲7八金△3三銀▲3七銀△7三銀▲4六銀△6四銀▲5八玉△9四歩▲3五歩△同歩▲同銀△8六歩▲同歩△8五歩▲2四歩△同歩▲3四歩△2二銀▲2四飛△8六歩▲8八歩△9五歩▲2六飛△2三歩▲6六歩△5四角▲4六銀△7五歩▲6五歩△同角▲4五銀△7二金▲3七桂△7三桂▲5六銀△5四角▲4五銀△6五角▲5六銀△5四角▲4五銀△6五角▲5六銀△5四角▲4五銀△6五角まで62手で千日手

〈指し直し局指し手〉

▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀△6二銀▲2六歩△7四歩▲2五歩△3二金▲7八金△8五歩▲5六歩△7三銀▲7九角△4一玉▲4八銀△4二銀▲2四歩△同歩▲同角△2三歩▲6八角△5四歩▲6六歩△6四銀▲5七銀△7五歩▲同歩△7二飛▲6七金△7五銀▲7六歩△8六歩▲同歩△8八歩▲7五歩△8九歩成▲7六銀△9九と▲4六銀△4四香▲7四銀△8二飛▲8五歩△7二金▲8四歩△同飛▲8五銀上△8二飛▲8四歩△3一玉▲8六角△3三角▲8三歩成△同金▲同銀成△同飛▲8四歩△8二飛▲7四歩△2二玉▲2五金△5五歩▲3四金△5六歩▲同金△6四桂▲5七金△5六歩▲6七金△5二飛▲3三金△同銀▲2四歩△同歩▲4一角△5一飛▲2三歩△同金▲6三角成△4六香▲同歩△5七歩成▲5二歩△6一飛▲7二馬△6七と▲6一馬△5七銀まで90手で永瀬叡王の勝ち

情報源:永瀬叡王、千日手指し直しの初戦制す 将棋王座戦  :日本経済新聞


図の局面で斎藤王座が投了しました。終局時刻は21時2分。消費時間は、▲斎藤慎5時間0分、△永瀬4時間53分。永瀬叡王が千日手指し直し局を制し、白星スタートを決めました。第2局は大阪府大阪市「ウェスティンホテル大阪」で行われます。

情報源:王座戦中継Blog: 永瀬叡王が第1局を制す


(終局直後、主催紙のインタビューに答える)

(指し直しの末、先勝した永瀬叡王)

―― 千日手局と指し直し局、それぞれ一局を振り返っていただけますか。

永瀬 そうですね。千日手局は、指してみたい作戦ではあったのですが、指し方がおかしかったのか、千日手が妥当に思えてしまって。作戦がよくなかったか、指し方がよくなかったかなと思います。指し直し局は、その場でいう感じでした。
―― 指し直し局で2枚換えになったあたりは。

永瀬 後手番としては……という言葉が正しいかどうか、わかりませんが。後手番としては仕方がない展開かと思いました。

―― これで、まず1勝ということになりました。次局以降について。

永瀬 千日手局は何か失敗してしまったので、そういった失敗を減らして、棋力向上ができればいいなと思います。

(淡々とインタビューに応じる斎藤王座)

―― 千日手局と指し直し局、それぞれご感想をお願いします。

斎藤 千日手局は、途中、まとめにくいかなと思っていましたが、ギリギリでバランスが取れているんじゃないかと。指し直し局は、ちょっと不用意な将棋になってしまったかなと。序盤でちょっと思うような展開でなかったので、終始、指しにくかったなというところです。粘れる順を探したのですが、なかなか厳しかったです。

―― 序盤の誤算というのは。

斎藤 ▲6六歩を手拍子でやってしまったのが、いちばん反省点だと思います。

―― 第2局以降について。

斎藤 ちょっと指し直し局のような序盤は危険だと思いますので、また研究して、次局以降は修正していきたいと思います。

情報源:王座戦中継Blog: 終局直後


斎藤慎太郎王座に永瀬拓矢叡王が挑戦する第67期王座戦五番勝負の第1局が9月2日(月)に神奈川県秦野市「陣屋」で行われ、62手目で千日手が成立。同日指し直し局が行われ、永瀬叡王が斎藤王座を90手で破り1勝目をあげました。

永瀬叡王はこの王座戦を制すると、初の王座獲得となります。

第2局は9月18日(水)に大阪府大阪市「ウェスティンホテル」で行われます。

王座戦五番勝負の模様は、Paravi(パラビ)ニコニコ生放送AbemaTV王座戦中継サイト日本将棋連盟ライブ中継で中継をいたします。

情報源:永瀬拓矢叡王が斎藤慎太郎王座を破り1勝目、第67期王座戦五番勝負第1局|将棋ニュース|日本将棋連盟


斎藤慎太郎王座 vs △永瀬拓矢叡王(棋譜を見る

90手 5七銀まで、△永瀬叡王 の勝ち




永瀬が先勝か。