連勝ストップも広島強し 長野が元本拠で復調の兆し – プロ野球 : 日刊スポーツ

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2019年5月26日23時49分

巨人対広島 7回表広島1死満塁、中前適時打を放つ長野(撮影・垰建太)
巨人対広島 7回表広島1死満塁、中前適時打を放つ長野(撮影・垰建太)

<巨人5-4広島>◇26日◇東京ドーム

首位広島が、負けても強しを印象づけた。巨人に1点差で敗れ、連勝は11で止まったが、7回に3点差を追いついた。その一時同点打は代打長野久義外野手(34)だ。1点返した後の1死満塁で、田原の直球を中前に弾ませた。「みんなでつないでくれたチャンスだったんでね」。4月27日ヤクルト戦以来、自身1カ月ぶりのタイムリーだった。

昨年までの本拠地東京ドームで存在感を見せつけた。3連戦初戦の24日、試合前の打撃練習中、巨人側スタッフの計らいで昨年の登場曲が流された。9回に代打で登場すると、巨人ファンからも声援が飛んできた。中前打で応え「ありがたかった」と話した。この日の同点打を含め東京ドームは2打数2安打。水を得た魚のように活躍している。

巨人対広島 7回表広島1死満塁、中前適時打を放ち山田コーチ(左)と笑顔でタッチを交わす長野(撮影・垰建太)
巨人対広島 7回表広島1死満塁、中前適時打を放ち山田コーチ(左)と笑顔でタッチを交わす長野(撮影・垰建太)

5月から上位打線がほぼ固定され、快進撃が始まる中、出番が激減した。代打要員となり、ベンチを温める試合も増えた。一時は打率が2割を切った。11年に首位打者、12年に最多安打のタイトルを獲得した実績からすれば、不本意というしかない。それでも周囲に感情の揺れを見せず、毎試合準備を進めてきた。

巨人対広島 7回表、同点の2点適時打を放った代打長野は西川と笑顔を見せる(撮影・たえ見朱実)
巨人対広島 7回表、同点の2点適時打を放った代打長野は西川と笑顔を見せる(撮影・たえ見朱実)

代打というスペシャルカードで1度は同点に追いつき、ベンチ裏に敗戦ムードはなかった。84年の球団記録に並ぶ12連勝は逃したが、緒方監督は「いつも通り一丸となってしっかりと戦えた。勝てなかったことは悔しいけど、週明けからまた6連戦。1戦1戦戦うだけ」と前を向いた。猛反撃の勢いをそのままに、赤ヘル軍団は4連覇へ突き進む。【村野森】

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