はやぶさ2がつくった世界初の人工クレーター確認 JAXA

はやぶさ2がつくった世界初の人工クレーター確認 JAXA | NHKニュース

へぇ・・・


2019年4月25日 17時10分

小惑星「リュウグウ」の表面に金属の塊を衝突させる実験に成功した「はやぶさ2」についてJAXA=宇宙航空研究開発機構は25日、実験後初めて衝突地点を上空から撮影した結果、「はやぶさ2」がつくった世界初の人工クレーターを確認したと発表しました。

「はやぶさ2」は今月5日、小惑星「リュウグウ」に金属の塊を衝突させる実験に成功したあと、およそ2週間かけて小惑星の上空に戻り25日、高度1700メートルまで降下して衝突地点の撮影を行いました。

そして、実験前に撮影した画像と25日の画像を比較したところ、実験前の画像にはなかった、くぼんだ部分が確認されたことから、JAXAは「はやぶさ2」がつくった世界初となる人工クレーターを確認したと発表しました。

会見でJAXAの津田雄一プロジェクトマネージャは「非常に挑戦的なミッションで世界初の試みだったが、今回の画像から明らかにクレーターができていて大変うれしい。われわれとしては大成功だ。今後、クレーターをさらに詳しく調べたうえで、今後、着陸をして岩石採取をするかどうかなどの方針を決めたい」と話しました。

今後の予定は

人工クレーターの確認を受けてJAXAは、今後、小惑星内部をどのような方法で調べるかを決めます。

「はやぶさ2」は改めて小惑星に接近して、より詳細に人工クレーターとその周辺の状況を調べる計画です。
そのうえで、クレーターの形や深さ、周辺にある岩の大きさなどを確認し、詳細な地形図を作ります。
そして、人工クレーターの中に安全に着陸ができると判断されれば着陸して岩石採取を試みます。

もしクレーターが小さすぎるなどして、着陸が難しいと判断されればクレーターの中ではなく、クレーターの周辺に着陸して、内部から飛び散ったとみられる岩石の採取を目指します。

さらにクレーター周辺にも大きな岩などがあって安全に着陸ができないことがわかった場合は、岩石採取は諦め、上空からカメラで撮影したり、赤外線を観測したりして内部の様子や岩石の組成を調べることになります。

JAXAによりますと、リュウグウへの着陸が可能な期間は、ことし7月までということで、できるだけ早く方針を決めたいとしています。

今後の宇宙探査や宇宙開発に期待

小惑星の内部を調べるため表面に人工的にクレーターをつくるミッションに成功した「はやぶさ2」。

新しく開発された技術も多く、今後の日本の宇宙探査や宇宙開発につながると期待されています。
その1つは、連続して複雑な動きを行うことが求められた探査機の制御です。

小惑星に近づいてクレーターをつくる衝突装置やカメラを分離し、その後、退避する一連の飛行では、複数の「スラスター」と呼ばれるガスを噴射する装置で姿勢とスピードを正しくコントロールしながら、同時にカメラなどの切り離しのタイミングも正確に行う必要がありました。
この複雑な制御に成功したことは、今後、JAXAが計画している月面着陸を目指す着陸機「SLIM」や火星の衛星に着陸してサンプルリターンを目指す「MMX」の運用につながります。

また、「DCAM3」と呼ばれる分離カメラ。
4月5日、「はやぶさ2」から切り離されたあと、およそ1キロ離れた場所から金属の塊の発射と小惑星への衝突の撮影に成功し、Vの字を描くように噴出物が宇宙空間に向かって飛び出している様子を確認しました。
探査機本体から離れて別の場所から撮影をする技術は宇宙での重要な観測手段の1つとして、世界から注目されていて、ヨーロッパの宇宙機関から技術について問い合わせがあるということです。

さらに人工クレーターの形成で内部の構造が明らかになることは意外な分野でも生かされると言います。

それは小惑星の衝突から地球を守る「スペースガード」と呼ばれる分野です。
万一、地球に向かって飛んでくる小惑星が見つかった場合、小惑星の軌道を変えるためロケットや人工衛星をぶつけるなどさまざまな方法が現在、研究されています。
こうした研究をさらに進めるためには、小惑星の内部の構造や岩石の組成がわかっていることがより効果的に小惑星の軌道を変えるための技術開発につながるからです。

情報源:はやぶさ2がつくった世界初の人工クレーター確認 JAXA | NHKニュース



ほぉ・・・


記事の有効期限: 2020年4月25日 Saturday 8:57pm