一夜明けて鎮火 ノートルダム大聖堂火災 屋根裏付近から出火か

一夜明けて鎮火 ノートルダム大聖堂火災 屋根裏付近から出火か | NHKニュース

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2019年4月16日 18時31分

フランスを代表する歴史的な建築物でユネスコの世界文化遺産にも登録されているノートルダム大聖堂で起きた大規模な火災は一夜明けて消し止められました。火災で大聖堂の中央部分が焼け落ちるなど大きな被害が出ていて、地元の検察は大聖堂で行われていた修復工事の作業員から話を聞くなどして出火の原因を慎重に調べています。

フランスのパリ中心部にあるノートルダム大聖堂で15日夜、日本時間の16日未明大規模な火災が発生し、中央にある高さ90メートル余りのせん塔が焼け落ちたほか、屋根の3分の2が崩れ落ちました。

現場からの映像ではせん塔は跡形もなくなっていて、去年から行われているせん塔や屋根の修復工事の足場だけが残っている様子が伺えます。

一夜明けた16日、地元の消防は現場で記者会見を行って基本的に火が消えたことを明らかにし、今後、建物の安全性を確認する作業を進めるとしています。

この火災で、消火活動にあたっていた隊員1人が大けがをしました。

消防によりますと、火は屋根裏付近から出たとみられるということで地元の検察は過失による出火の疑いがあるとみて捜査を始めています。

また検察はNHKの取材に対し、修復工事の作業員からすでに話を聞いたことを明らかにしました。

ただ内務省の高官は「修復工事が行われていただけに関連は疑われるが何もコメントできない。出火の原因は現段階ではわからない」と話すなど修復工事と出火の関連ははっきりしておらず、検察は出火の原因を慎重に調べています。

多くの文化財は無事

ノートルダム大聖堂にはキリスト教の歴史にまつわる貴重な美術品や文化財が、数多く保管されていました。

パリのイダルゴ市長は自身のツイッターに、「消防や警察などのおかげで大聖堂から多くの美術品を救うことができた」というコメントとともに、運び出されたとみられるしょく台やイスなどの写真を投稿しました。

またイエス・キリストがゴルゴタの丘で十字架にかけられたときにかぶらされたと伝えられる「茨の冠」や、13世紀にこの冠をパリに持ち込んだフランスの国王ルイ9世が着ていたとされる衣服など、多くの貴重な文化財が無事だったとしています。

市民「とてもショック」

大規模な火災から一夜が明けたノートルダム大聖堂では、中心部にあった尖塔が崩れ落ちてなくなり、周辺一帯には依然として焦げ臭いにおいが立ちこめています。

大聖堂の近くにある教会で働いているという修道女はNHKの取材に対し、「昨夜は火災の発生直後から市民と一緒に祈りをささげ、大勢の人々が泣いていました。ノートルダムはパリの中心であり、パリの歴史の始まりとも言える場所です。フランス革命や2度の世界大戦も耐え抜いたパリとフランスのシンボルが被害を受け、とてもショックです」と話していました。

またパリに住む53歳の女性は「昨夜は大聖堂が燃えていると聞いてすぐに駆けつけ、衝撃を受けました。せん塔が崩れ落ちた時は涙が止まらず、一夜が明けた大聖堂の姿を見てあぜんとしています。とてもショックですが、誰も犠牲にならなくてよかったです。数十年かかっても、私たちは大聖堂を再建できると信じていますし、必ず再建すべきです」と話していました。

また大聖堂に定期的に通っているという53歳の男性は「昨夜からずっと悲しみが消えません。マクロン大統領が再建すると約束してくれたので速やかに実現してくれると信じています。大聖堂はパリの心臓であり、パリ市民の心が燃やされたのと同じ気持ちです。大聖堂はことばで語り尽くせないほどの力を感じる特別な場所なのです」と話していました。

仏大使館に多くのメッセージ

ノートルダム大聖堂の火災を受けて、東京 港区のフランス大使館ではSNSを通じて悲しみを共有したり、連帯を伝えたりするメッセージが多く寄せられているということです。

この中では「胸が引き裂かれるような感覚でした。大聖堂のためにできることをさせてください」ということばや「家族で訪れた思い出の場所です。1日も早く再建されますことを祈っています」ということばがつづられているということです。

これを受けて大使館は新たにツイッターやフェイスブックで大聖堂の写真とともに、ローラン・ピック駐日大使の名前で感謝の気持ちとともに再建に向けたメッセージを発信しています。

この中でピック駐日大使は「火に包まれたパリのノートルダム大聖堂の映像を見て、フランス人は皆心が打ち砕かれる思いです。この教会はわれわれ自身の一部です。もちろん世界中で、とりわけ日本で称賛された記念建築物でもあります。このあまりにも悲しい日に、われわれに寄せられた連帯のしるしに深い感銘を受けています。日本の友人の皆さん、われわれがこの悲しみを乗り越えられるよう支えてください。大統領が明らかにしたように、われわれの大聖堂は再建されます!」と記しています。

専門家「天井裏は燃えやすい構造」

火災のメカニズムに詳しく、過去にノートルダム大聖堂の防火体制を視察したこともある東京理科大学の関澤愛教授によりますと大聖堂は石造りのゴシック建築で「ヴォールト」と呼ばれるアーチ型の天井で有名ですが、その天井裏には、屋根を支えるために多くの木材が使われていたということです。

関澤教授が2008年の視察で天井裏に入った際、現地の担当者からは「多くの木材を組み合わせた燃えやすい構造のため、煙探知機や放水設備、消火器の設置などの対策を講じている」という説明を受けたということです。

今回の火災について関澤教授は初期消火できずに燃え広がった理由を詳しく調べる必要があるとしたうえで、「日本の文化財の建物にも多くの木材が使われているが、初期消火に効果があるスプリンクラーの導入は一部にとどまっているのが現状で積極的に導入を検討してほしい」と話しています。

また消火活動と文化財保護のバランスについて「大きな建築物を消火するためには屋根を壊して上から放水する必要があるが、貴重な文化財の価値を損なうこともあり、ちゅうちょしている間に火災が拡大することもある。文化財の消火については事前に管理者と消火担当者が取り決めをしておく必要がある」と指摘しています。

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親愛なるエマニュエルへ

パリの象徴であり、ユネスコの世界遺産として世界中に愛されているノートルダム大聖堂が炎に包まれるのを見て、大変な衝撃を受け、深く心を痛めています。

ここに、日本国政府及び日本国民を代表して、フランス国民の皆様に心からお見舞い申し上げます。この大いなる喪失に際し、全ての日本国民はフランスと共にあります。

日本国内閣総理大臣
安倍 晋三

情報源:平成31年4月16日 フランス・パリのノートルダム大聖堂の火災を受けた安倍総理大臣のお見舞いメッセージ | 平成31年 | 総理の指示・談話など | ニュース | 首相官邸ホームページ


鎮火したか・・・


記事の有効期限: 2020年4月16日 Thursday 8:21pm