人では避けられないのか…藤井聡太七段がひねり出した大逆転への巧妙な罠 将棋史に残る一手が誕生

人では避けられないのか…藤井聡太七段がひねり出した大逆転への巧妙な罠 将棋史に残る一手が誕生 | AbemaTIMES

ほぉ・・・


3月27日に、今年度の最終対局となる竜王戦4組ランキング戦を勝利で終えた将棋の藤井聡太七段(16)。年度の成績を53局で45勝8敗(未放映のテレビ対局を含む)とし、勝率は歴代3位となる.849で、2年連続での勝率1位に輝いた。この日の藤井七段は、終盤まで大劣勢。持ち時間を使いきり、1手60秒以内で指し続けていたが、ここで対戦相手の中田宏樹八段(54)を惑わす一手を放った。これにより藤井七段は大逆転勝利。後々まで語り継がれそうな一手に、午後10時15分ごろから棋士や関係者、ファンがネット上で騒然となった。

「人間対AI」という勝負に、ある程度の“決着”がついた将棋界において、藤井七段の指す一手が、時として「AI超え」と称されることがある。ただ、この夜に指した一手は、おそらく対人間用とも言うべきか、残り時間が少なくなった中で読み切るのが困難な、非常に巧妙な罠、といったものだった。対局を見守っていた棋士やファンが、藤井七段の敗戦を覚悟していた中、ふいに藤井陣に置かれていた銀が、まるで想定外の方向へと進んでいった。

この銀、駒損などを無視して相手に渡す「ただ捨て」に見える。苦しんでいるのは藤井玉の方。初級者~中級者ぐらいであれば、意味がわからないだろう。ただ、実力上位の人になるほど、この手の恐ろしさが分かってくる。この銀を取った途端、中田八段の攻撃が逸れ、逆に藤井七段が一気に中田玉を即詰みに討ち取るというものだった。ネット上では、この手を境に、驚きの声が激増。「恐ろしすぎる」「マジック炸裂!」「めまいがする」という声とともに、食べる(取る)と危険なことから「毒まんじゅう」と例える者も多かった。

結果、この銀を取ってしまったことで、中田八段からすれば大逆転負けを喫することになるわけだが、ただで捨ててきた銀を取るべきか、取らないべきか。残された時間は、わずか3分しかなかった。ドラマなどでよくある、赤と青、どちらかのコードを切ればセーフ、間違えればアウトといった爆弾処理のシーンを想像させる、そんな状況だった。時間さえあれば、これは取ってはいけない銀だったことは分かったはず。ただ今はとにかく時間がない。自分が優勢、さらには勝勢であることも間違いない。この状況下で、別の一手を探し出せる棋士がどれだけいるのかと、対局を見ていた人々はそう思った。

大逆転勝利した藤井七段、さらにはタイトル通算99期を誇る第一人者・羽生善治九段(48)も、過去にAIに関して問われた際、より人間同士の戦いに価値を作ることの意義を答えたことがある。人と人とのぶつかり合いだからこそ起こるもの。午前中から長時間に渡り戦い続けた結果、ほんの数分で起きたことで、すべてがひっくり返る。これぞ将棋という勝負、一手が16歳と54歳の2人によって生み出された。

情報源:人では避けられないのか…藤井聡太七段がひねり出した大逆転への巧妙な罠 将棋史に残る一手が誕生(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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3名無し名人2019/03/28(木) 17:50:29.28ID:FDM9Gzxl(2) follower(10)

すごいものを見た
第32期竜王戦ランキング戦4組準々決勝、藤井聡太七段対中田宏樹八段

先手の中田八段リードで終盤に入って藤井七段の残り時間はなし(60秒以内に指さなければ時間切れで負け)

そしてこの局面



ここで藤井七段の指し手はなんと▽6二銀!!!



当たり前だがこれは中田八段が▲同竜とタダで取ることができる
中田八段は▲同竜とした

しかしこれは罠
なんと7筋の竜の守りがなくなったことで中田八段の玉に▽6八竜からの難解な17手詰めが発生していたのだ!!!
どのように逃げても17手後までに詰む
藤井七段は秒読みの中で全ての手順を完全に読み切っており見事▽6八竜から詰ませて大逆転勝ちとなった

この一局に勝ち藤井七段は年間勝率.849という歴代3位の記録を達成した

ここで将棋素人は「いや、そんな藤井レベルがタダ捨てしてくるなんて明らかに罠やん!取らなきゃいいだろ!」と思うかもしれない

しかし実はこれそんな簡単な話ではない
中田八段は「銀タダやんwwwやったぜ!」とウキウキで飛び付いたわけではなく「ヒエッいかにも罠っぽいけどこの銀取らなきゃ負けやん……」と思って泣く泣く取ったのだ
4名無し名人2019/03/28(木) 17:50:56.39ID:FDM9Gzxl(2) follower(7)

どういうことか
銀が▽6二に動いたことで竜の横利きが遮られており▽5二玉という逃げ道ができていたのだ!
終盤に来てこの僅かな差がめちゃくちゃ強い

例えば将棋の強い人なら▲2四金と打って挟み撃ちにする手を指したくなる(ほとんどのプロ棋士の第一感もそれ)
しかしそれだと▽4五銀とかわせば▽5二玉と▽4四玉と上下にそれぞれ逃げ道が確保できることになるので中田八段は藤井玉を捕まえる手段がない
後は際どい戦いになるがなんと藤井七段が僅差で勝ちになるのだ!
この変化は解説の棋士たちも全く読み切れておらず▲2四金で中田八段の勝ちではないかと解説していたが局後に有志がソフトで長時間検討したところギリギリの攻防で藤井勝ちになることが判明した

同じようにほとんどの手は逃げ道を広げた藤井玉が広くて寄らない
▽6二銀はただの罠に見えて実は取らなければ逃げ道を広げて勝つぞという強烈なメッセージを含んでいたのだ
そこで中田八段は泣く泣く▲同竜と取って逃げ道を塞ぐしかなかった
それが罠だと分かっていても取らずに勝つ方法が発見できなかったのだ

実は中田八段の指すべきだった手は▲3四桂
これ以外の手は藤井七段が勝ちとなる
しかし▲3四桂を指しても藤井七段は次に▽3五角の返し技を用意していた
6二、5三、4四の重要地点を守る一手であると同時に邪魔になっていた相手の桂馬が動いたことを利用して6八の地点をも狙う強烈な攻めにもなっているいわゆる「攻防の角」だ
この後の展開は極めて難しいが複雑な攻防の末に中田八段の勝ちとなる
しかし秒読みに追われつつ中田八段がこれを読み切るのは不可能だった
人知を超えている
そしてその遥か高みに藤井七段がいた
かくして中田八段は罠だと知りつつ▲同竜と指した
そして藤井七段に頭を垂れた

秒読みの中で放った▽6二銀の勝負手
17手詰めを読み切っただけではない
罠だと分かっていても取るしかないと相手に思わせる究極の一手
これは100年後も語り継がれる「伝説」だ

情報源:藤井聡太の「▽6二銀」が凄すぎると各所で話題に




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中田宏樹八段 vs △藤井聡太七段(棋譜を見る

110手 4五金打ちまで、7藤井七段の勝ち。



すげぇ・・・