和牛受精卵持ち出し 大阪の焼き肉店経営者ら逮捕

和牛受精卵持ち出し 大阪の焼き肉店経営者ら逮捕

焼き肉店やってて、なんで持ち出し禁止な事を知らないんだよ。


2019年3月9日 11時15分

輸出が認められていない和牛の受精卵などを中国に不正に持ち出そうとしたとして、警察は、大阪の焼き肉店の経営者らを家畜伝染病予防法違反の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは大阪八尾市で焼き肉店を経営する前田裕介容疑者(51)と、知人の小倉利紀容疑者(64)です。

警察によりますと、小倉容疑者は去年7月、凍結保存されストロー状の容器で数百本分の和牛の受精卵と精液を、フェリーで中国の上海に持ち込もうとしましたが、現地の税関を通過できず、帰国したあと没収されました。

農林水産省の告発を受けて警察が捜査したところ、前田容疑者が持ち出しを依頼していたことが分かったということで、警察は、検疫を受けずに輸出しようとした家畜伝染病予防法違反などの疑いで2人を逮捕しました。

受精卵などは徳島県の畜産農家から入手したとみられ、この農家はNHKの取材に対し、「去年2月、受精卵などがほしいと電話があり、その後、見知らぬ男性が訪ねて来て代金を受け取った」と話しました。

肉質に優れた和牛は海外でも人気が高く、中国では受精卵などを欲しがる業者もいるということで、警察は、誰に引き渡そうとしていたかなど解明を進めることにしています。

容疑者「和牛とは知らなかった」
前田容疑者は、以前、中国で焼き肉店の経営に関わっていたということです。

逮捕前、NHKの取材に対し「知り合いの中国人から受精卵を運んでくれと頼まれた。和牛のものとは知らなかったし、受精卵を持っていくことが悪いことだとは思っていなかった。何のために使うかも全く聞いていなかった」と話していました。

さらに、「自分がいないときに、知らない人が、大阪の焼き肉店に容器が入ったバッグを届けに来た。友人が中国まで運んだが、現地の税関で持ち込みを拒否され、こちらの税関で放棄する手続きを取った」と話していました。

和牛 品種改良に100年以上…

和牛は、日本で品種改良された「黒毛和種」、「褐毛和種」、「無角和種」、「日本短角種」の4つの品種と、これらの間で交配された肉牛を指します。

柔らかくて霜降りの度合いが高く、「神戸ビーフ」や「松阪牛」など産地ごとにブランド化されています。

兵庫県立農林水産技術総合センターは、「神戸ビーフ」のブランド名で販売されている但馬牛の品種改良を100年以上にわたって研究しています。

優れた種牛の精液で人工授精し、品質の高い受精卵を生産しています。受精卵はストロー状の容器で凍結保存され、厳重に管理されています。

家畜部の篠倉和己主任研究員は「受精卵の活力が下がらない凍結方法なども、長い期間、重ねられてきて今の技術があります。長年の努力が、海外の何もしていない人に渡るのは、和牛を作ってきた人たちにとっては悔しいことだと思います」と話しています。

情報源:和牛受精卵持ち出し 大阪の焼き肉店経営者ら逮捕 | NHKニュース


2019年3月9日 10時49分(最終更新 3月9日 11時15分)

和牛の受精卵と精液の運搬に使われた物と類似の容器=農水省動物検疫所提供
和牛の受精卵と精液の運搬に使われた物と類似の容器=農水省動物検疫所提供

輸出が認められていない和牛の受精卵と精液が一時中国へ持ち出された事件で、大阪府警は9日、受精卵などを運んだ大阪府内の男(64)と運搬を指示した飲食店経営者(51)を家畜伝染病予防法違反の疑いで逮捕した。受精卵などは徳島県内の畜産農家が売却したものだったことが既に判明しており、府警は流出の詳しい経緯を調べる。

和牛の受精卵と精液の運搬に使われた物と類似の容器=農水省動物検疫所提供
和牛の受精卵と精液の運搬に使われた物と類似の容器=農水省動物検疫所提供

捜査関係者によると、男らは共謀して昨年7月、農林水産省動物検疫所の輸出検査を受けずに、和牛の受精卵と精液を大阪府内の港から中国・上海へフェリーで持ち出した疑いが持たれている。

同法は動物などを輸出する際に検査を義務付けており、違反すれば3年以下の懲役か100万円以下の罰金。輸出の詳しい条件は2国間で決めており、和牛の受精卵や精液は検査を受けても輸出できない。

農水省によると、受精卵などは液体窒素で凍結され、ストローと呼ばれる筒数百本分が金属製容器に詰められていた。男は中国で輸入を認められずに帰国。日本の検疫所に申告し、「知人に頼まれた。違法とは知らなかった」と説明していた。

同省の告発を受け、府警が捜査。男は調べに対し、知人の飲食店経営者から運搬を指示されたと話している。

一方、受精卵などは徳島県の畜産農家から流出。農家を営む70代男性によると、昨年2月、見知らぬ人物から「和牛の受精卵と精液を売ってほしい」と電話で頼まれ、同年6月に容器に詰めて売却した。男性は取材に対し、「中国に持って行くとは知らなかった」と話している。

和牛は海外でも人気が高く、受精卵などの流出による国内の畜産業への影響が懸念されている。【宮川佐知子】

情報源:和牛受精卵持ち出し 男2人逮捕 大阪府警(毎日新聞) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:和牛受精卵持ち出し 男2人逮捕 大阪府警 – 毎日新聞


2019年03月09日12時37分

輸出が認められていない和牛の受精卵と精液が中国に持ち出された事件で、大阪府警生活環境課は9日、家畜伝染病予防法違反容疑で、運搬役を務めた府内の男(64)と、運搬を指示した飲食店経営の男(51)を逮捕した。

捜査関係者によると、受精卵などは徳島県内の畜産農家が売却し、入手した中国人の男が飲食店経営者に中国まで運ぶよう依頼したとみられる。府警は世界で高まる和牛人気を背景に、中国に遺伝子情報を転売しようとしたとみて、全容解明を進める。

2人は昨年7月、凍結した和牛の受精卵やストロー数百本分の精液を金属製容器に入れ、検疫など必要な手続きを取らずに、大阪から中国・上海にフェリーで持ち出した疑いが持たれている。

中国の税関が発見して、持ち込みを拒否。帰国後に申告して発覚した。受精卵などを提供した畜産農家の男性は「訪ねてきた面識のない日本人に数百万円で売却した」と説明。そこから中国人の男に渡り、同6月ごろ、経営者に運搬話が持ち込まれたという。府警は受精卵を入手した人物や、依頼者の中国人などの背後関係を調べる。(2019/03/09-12:37)

情報源:和牛受精卵持ち出し、2人逮捕=中国へ違法輸出画策か-大阪府警(時事通信) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:和牛受精卵持ち出し、2人逮捕=中国へ違法輸出画策か-大阪府警:時事ドットコム


2019年3月9日 12:09

輸出が認められていない和牛の受精卵と精液が中国に持ち出されそうになった事件で、大阪府警は9日、受精卵などを運んだ大阪府内の男(64)と、焼き肉店経営の前田裕介容疑者(51)を家畜伝染病予防法違反容疑で逮捕した。和牛の遺伝資源の国外持ち出しが、刑事事件となるのは異例という。

捜査関係者によると、2人は共謀し、昨年7月、動物などの輸出時に必要な検疫を受けずに、金属製容器に詰められ、凍結された和牛の受精卵と精液(ストロー計数百本分)を大阪から中国・上海へフェリーで持ち出そうとした疑い。

上海への運搬は、前田容疑者が昨年6月頃、男に指示。男は上海で検疫証明書がないことを指摘されて帰国し、受精卵などを大阪税関に引き渡していた。

これまでの調べに対し、前田容疑者は「知人の中国人から中国への運搬を依頼され、容器ごと渡された。受精卵や精液の輸出で、検疫が必要とは知らなかった」と説明。男は「(前田容疑者から)持ち出しても大丈夫と言われた。違法とは知らなかった」と話しているという。

受精卵などの出元は、容器の販売ルートの捜査から、徳島県内の畜産農家と判明。畜産農家は「面識のない人物に数百万円で売った」と府警に説明している。

畜産農家は売却時に、家畜改良増殖法で義務づけられた証明書の交付を怠っており、府警が経緯を調べている。

農林水産省によると、和牛の遺伝資源を知的財産として保護する法律はなく、国は2000年以降、運用上、和牛の受精卵と精液の輸出を認めていない。農水省は今年1月、検疫を義務づけた家畜伝染病予防法でしか刑事責任を問えないとして、同法違反容疑で府警に告発していた。

情報源:和牛受精卵を運搬、男2人逮捕…事件化は異例 : 国内 : 読売新聞オンライン


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