(大志 藤井聡太のいる時代)飛躍編:9 異様な興奮と静寂、そして29連勝:朝日新聞デジタル

ほぉ・・・


2019年2月3日05時00分

対局開始を待つ藤井聡太四段(手前)と増田康宏四段。多くの報道陣が取り囲んだ(段位は当時)=2017年6月、東京都渋谷区
対局開始を待つ藤井聡太四段(手前)と増田康宏四段。多くの報道陣が取り囲んだ(段位は当時)=2017年6月、東京都渋谷区

 

静かな住宅街に、朝から異様な光景が広がっていた。

2017年6月26日。当時四段の藤井聡太七段(16)は、この日の対局に公式戦29連勝の新記録がかかる。将棋会館(東京都渋谷区)の前には、対局者の「入り待ち」をする報道陣やファンが詰めかけ、トラブルを警戒する警察官の姿もあった。

大勝負の相手、当時四段の増田康宏六段(21)が現れた時、1人の男性がスマートフォンを手に、増田に歩み寄った。

「写真、いいですか」

増田が断りきれないうちに、男性は1階のエレベーター前でツーショットの「自撮り」に成功。普段の対局前では考えられないハプニングだった。

午前10時、藤井が初手の▲2六歩を指すと、対局室にシャッター音が繰り返し響いた。だが、記者らが退出すると室内には静寂が戻った。増田は「対局が始まってからは、緊張することなく指せた」と言う。

最年少棋士と若手有望株の対決。序盤は増田がペースを握ったが、藤井の反撃が厳しかった。午後9時24分、藤井が勝利を決めると、18畳の和室は報道陣でごった返した。

その後の記者会見で藤井は、「自分でも29連勝は本当に想像もできなかった。喜びとともに非常に驚いております」。言葉とは裏腹に、落ち着いた口調で語った。

藤井の横で会見に臨んだ、日本将棋連盟の佐藤康光会長(49)は、こう振り返る。「あの日は棋士も記者も職員も、みんな興奮していた。これだけ将棋界に注目してもらえたことに、戸惑いと共に感謝の念を感じた」

この年の12月、「ユーキャン新語・流行語大賞」の選考委員特別賞に「29連勝」が選ばれた。14歳の棋士が成し遂げた偉業は、2017年を象徴する出来事の一つになった。=敬称略(村瀬信也)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)飛躍編:9 異様な興奮と静寂、そして29連勝(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)飛躍編:9 異様な興奮と静寂、そして29連勝:朝日新聞デジタル



ふむ・・・