【大瀬良×横山氏新春対談2】菅野に勝つ!丸には「内角にきっちり投げないと」/カープ/野球/デイリースポーツ online

大瀬良×横山氏新春対談2


本紙評論家・横山氏(右)からの激励を受け、今季のさらなる躍進を誓う大瀬良(撮影・飯室逸平)
本紙評論家・横山氏(右)からの激励を受け、今季のさらなる躍進を誓う大瀬良(撮影・飯室逸平)

2019.01.04

広島の大瀬良大地投手(27)と本紙評論家の横山竜士氏(42)が、デイリースポーツの新春特別対談に臨んだ。今季、真のエースとして期待される大瀬良は、自身初となる200投球回達成へ意欲を示した。また、横山氏は国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人へ移籍した丸と対戦する際の心構えをアドバイスするなど野球談議に花が咲いた。以下は対談その2。

◇  ◇

横山「昨季は特に真っすぐが良くなった。そこはどう感じているのかな」

大瀬良「春季キャンプでたくさんの方から、真っすぐが良くなったねって言ってもらいました。でも最初の方はフォームが固まってなくて違和感を感じながら投げていました。徐々に固めていければという考えだったんですが、思いの外、周りの人の反応が良すぎて、逆に不安になってしまいました(苦笑)。でも練習を重ねる中で、フリー打撃とかで投げたときに差し込んだり空振りを取ったりできるようになってきたんです。そのあたりから、みんなが言うくらいの真っすぐになっているのかなという感じでした」

横山「回転が良くなったよね。みんな高めの球は力を入れたら良い球がいくんだけど、低めの球はそうじゃない。しっかり下半身が使えて、良いポイントでリリースできていないと生きた球にはならない。スピードも上がって、それが低めに来ても高めと変わらない球だったよね」

大瀬良「そうですね。これまで低めは見送られる感じでしたが、去年はそれがポップフライとか手を出してアウトになる確率が多くなりました」

横山「それまでなら交代していた場面でも続投したことが多くあった。勝負の分かれ道を大地に託そうという、緒方監督の采配があった。良い経験ができて最多賞と最高勝率のタイトルも取った。充実した1年だったと思う。でも防御率も取ってほしかった」

大瀬良「防御率、ほしかったなぁ。でも菅野さんがいましたからね…」

横山「今季は菅野投手と勝負をしていかないといけない。彼の投球を見て感じ取ったことは何かある?」

大瀬良「菅野さんがマツダで先発した時は早くに降板したんですけど(6月28日・5回4失点)、次の東京ドームでの試合では、ぴしゃぴしゃに抑えられたんです(7月6日・8回無失点)。ピンチになるにつれてギアが上がっていく姿がすごかった」

横山「同じ失敗をしないんだよね。最初は制球がアバウトなんだけど、ここぞというときに投げミスがなくなっていく感じ。そこがすごい。それに球種を1つ隠している。序盤は落ちる球種を1つ使わず、相手打線が3巡目に入ったあたりからその球を使い始める。だからイニング数も伸ばしていけるんだろうね。大地にもそうなってほしいし、今の菅野に一番、近い存在だと思う。張り合いながら、日本を代表する投手になってほしい」

-長いシーズンを戦い抜くためには疲労回復が重要な要素になる。何をしているか。

大瀬良「交代浴ですね。時間があったらやっていました」

横山「僕も経験があるんだけど、疲労回復しようと思って有酸素運動をしまくると、体重がどんどん減っていく。プールトレもやったけど、どんどん減っていった。疲労回復の仕方も大切な技術の一つだよね」

大瀬良「僕は体重の増減が激しいんです。去年はきっちりと体重を計測するようにしたら7キロくらい増えたかな。去年は増えるシーズンでしたね」

横山「えっ、シーズン中に7キロも増えたの?」

大瀬良「はい、シーズン前は92キロで、一番多いときは99キロくらい。食事をしっかりと取るようにしていました。体重を意識しなかったら、たぶんやせていたと思います。ただ、さすがに3桁はまずいと思いました」

横山「投球には影響があった?」

大瀬良「長距離とかを走るわけではないので、体の重さについては特に何も感じませんでしたね。基本的にベースカバーとか短い距離を走るじゃないですか。10メートルのタイムを計ったら100キロ近い方が逆に速くなっていたんです(笑)」

横山「シーズン中に、これだけ体重が増えてもパフォーマンスが落ちないのは、新しい発見ではないかな。体作りの面でも、もう一つ上に行けそうな感じはするよね」

大瀬良「今は95キロくらい。もう1、2キロくらい落としてキャンプに入っていきたいと思っています」

-今季から丸が巨人でプレーすることになった。

横山「僕もFAで巨人に行った江藤さん、阪神へ行った金本さん、新井と対戦した。絶対に打たれないぞ、という気持ちでね。でも、江藤さんに打席の中でニコッてされるわけよ。そうすると、僕も人の子だから、なかなか厳しい攻めができなかった(笑)。金本さんには広島時代に食事に連れて行ってもらったときに、『困ったらアウトローっていう言葉がありますけど、僕はインコースだと思うんです』って話をしたら、『そうか、そうか』と聞いてくれた。ところが、いざ対戦したらインコースをしっかりと打たれた。実は金本さんには通算400号と450号を打たれている。丸に対しても抑えてやろうっていう気持ちを、よほど強く持って臨まないといけないね」

大瀬良「これまで丸さんとは対戦経験がないんです。キャンプとかでも1打席あるかないか。記憶にないんです」

横山「僕は新井にはシングルヒット2本しか打たれてないんだよ。だから、大瀬良にも丸には打たれてほしくない。『内角をえぐってやる!』っていうくらいの強い気持ちで行ってほしい。でも打席でニコッてされたら、ふにゃってなっちゃうかな。丸はそんなことをする選手じゃないと思うけど」

大瀬良「どちらかというと、配球とかを読んで打つタイプだと思うんです。まずは内角にきっちり投げないといけないですよね。それと外角に入ってくる球を待つようなタイプだから、そこに投げないことも大事かなと思っています」

横山「まだ丸がどういう役割になるか分からないし、前後の打者によって多少打撃が変わってくる。開幕カードだけど、シーズン通して対策を練りながら後半戦で抑えられたら良いと思う。大事な試合で抑えるためにいろんなことを試していってね。では最後に、今季への思いを聞かせてほしい」

大瀬良「チームの目標はリーグ4連覇と、去年できなかった日本一しかないです。まずはチームが勝つことが大事。そのために自分も頑張っていきたいと思います」

情報源:【大瀬良×横山氏新春対談2】菅野に勝つ!丸には「内角にきっちり投げないと」(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

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