藤井七段タイトルへ接近 羽生九段無冠から「前へ」 – 社会 : 日刊スポーツ

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2月、朝日杯準決勝で羽生善治2冠(左)に勝利した藤井聡太五段は感想戦でインタビューに答える
2月、朝日杯準決勝で羽生善治2冠(左)に勝利した藤井聡太五段は感想戦でインタビューに答える

<今年のニュース掘り起こし2018>

将棋界は昨年同様、羽生善治九段(48)と藤井聡太七段(16)が今年も話題の中心だった。羽生は国民栄誉賞に輝いた一方、保持するタイトルを失って27年ぶりの無冠となった。藤井は2月に朝日杯で、15歳6カ月と史上最年少での公式戦初制覇。四段から七段へ、とんとん拍子に昇段も果たした。平成最後の年に、新旧交代の流れがはっきり出てきた。

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18年の将棋界は年初から祝福ムードに包まれた。棋士の仕事始めとなる「指し初め式」当日の1月5日、羽生と囲碁の井山裕太7冠(当時=29)の国民栄誉賞同時受賞が発表された。ただ、羽生は自分の置かれた状況も冷静に分析していた。「最近は若くて強い棋士との対戦が増え、厳しい状況。トップ集団につけて最先端の技術を取り入れながら、前に進むことを心掛ける」。

今年は、タイトル獲得通算100期という大目標があった。壁は厚かった。

羽生と藤井のこの1年
羽生と藤井のこの1年

佐藤天彦名人(30)への挑戦権を争うA級順位戦で、6人によるプレーオフを勝ち抜き、名人戦に出たが、奪還は成らなかった。続く棋聖戦では挑戦者の豊島将之(28)、竜王戦でも広瀬章人(31)に屈し、続けて防衛に失敗。1989年の初タイトルとなる竜王獲得から築き上げたものを、手放す形になった。

「羽生さんからタイトルを取らないと、一人前と認めてもらえない」。広瀬竜王の言葉が象徴的だった。対する羽生は、「実力が足りなかった」。年齢も過去の栄光も関係ない。勝負の世界の厳しい現実だった。

今月25日、羽生の肩書が九段となることが発表された。「自分自身、前に進まないといけない」と決意も新たにした。来年以降、大目標に再挑戦する。

一方、藤井フィーバーは今年も続いた。朝日杯で佐藤名人、羽生、広瀬を倒し、史上最年少の公式戦初優勝。10月には新人王戦も制した。12月には早くも通算100勝と、確実に実力をつけている。

羽生は、「そのスピードに驚愕(きょうがく)しています」とコメントした。もっとも、藤井は羽生の数々の大記録に対し、「改めてすごいと感じる。(タイトル獲得という)大きな結果を残したい」と、頂点を目指す姿勢を崩さない。

加藤一二三・九段
加藤一二三・九段

2人に代表される状況を踏まえ、「ひふみん」こと加藤一二三・九段(78=引退)は、こう先を読んでいる。「大きく動いた今年の将棋界で、無冠になった羽生さんがこのまま終わるとは思えない。巻き返しに期待します。藤井さんをはじめ、若き俊英もそろっており、世代闘争も含めたタイトル争いが面白くなりますよ」。【赤塚辰浩】(おわり)

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