「ドカベン」シリーズ完結 作者、読者とも高齢化影響「選手との年齢差が開いていく難しさ感じたのでは」― スポニチ Sponichi Annex 社会

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「ドカベン」シリーズの単行本。左から「ドカベン」「大甲子園」「―プロ野球編」「―スーパースターズ編」「―ドリームトーナメント編」
「ドカベン」シリーズの単行本。左から「ドカベン」「大甲子園」「―プロ野球編」「―スーパースターズ編」「―ドリームトーナメント編」

【激動2018 政治社会(10)】水島新司氏(79)の野球漫画「ドカベン ドリームトーナメント編」が6月に最終回を迎え、1972年(昭47)に始まった「ドカベン」シリーズが完結した。

最終回を掲載した週刊少年チャンピオン(秋田書店)は品切れ店が続出。70~80年代に山田や岩鬼ら明訓ナインの戦いに夢中になり、長く漫画を離れていたオヤジ読者も同誌を手に取った。新聞やテレビも大きく取り上げ、NHKクローズアップ現代+は緊急のドカベン企画を放送。8月には最後の単行本が発売、シリーズ通算ながら累計巻数は日本漫画最多となる205巻に達した。

2012年からの「ドリームトーナメント編」は当初から「最終章」との触れ込みで、ファンは予感していた“Xデー”だった。

「グラゼニ」「プレイボール2」など野球漫画を数多く手掛けるコージィ城倉氏は、作風の変化を指摘する。「プロ野球編」(95~04年)以降のドカベンは「日本の野球史を記録したような漫画」。実在のプロ選手が登場し、毎年ペナントレースの結果を反映。「水島氏は大の野球好きで、選手はドカベン好き。兄貴分的な距離感で取材し、それがリアルに描かれているのが分かった」という。

だが「スーパースターズ編」(04~12年)以降、実在選手の登場が減少していく。その理由を城倉氏は「水島先生といえど、選手との年齢差が開いていく難しさを感じたのではないか」と推察する。明訓ナインを架空の球団スーパースターズに集結させ、球道や一球ら他作品を含む水島キャラの“オールスター戦”として締めくくった「ドリームトーナメント編」は、ドカベンの“終活”だったと読むこともできる。

44年続いた「浮浪雲」などに続く長寿漫画の終了は、作者と読者の高齢化が要因。出版関係者は「日本漫画は団塊世代が社会に出た60年代後半~70年代前半に大人向け市場が成熟し、当時から続く漫画が終わりを迎えている」と分析。この流れは始まったばかりで、今後は長寿漫画の“完結ドミノ”も予想されるという。

水島氏の盟友で「あしたのジョー」のちばてつや氏(79)は、ドカベンの最終回を「彼らしい良い終わり方。年齢や体力を考えての決断でしょう。漫画家は、読者の心に物語が美しく残るよう終わらせたいもの」と心中を察した。

一方で「いつでも再開できそうな終わり方」ともみる。年齢を重ねた漫画家は描線が弱く、話の勢いがなくなるのが普通だが「水島さんにその衰えはない」。作家として大きな区切りは付けたが「意外とドカベンの続きや、似た話を描くんじゃないかとも思える」と語る。ドカベン最後のコマには、スケッチブックを持った水島氏らしき人物が描かれ、これを画業継続への意欲とみる声もある。

水島氏は今後について語っていないが、チャンピオン編集部は「引退はない」としている。 (特別取材班)

≪肉体的負担大きい長期連載…終了後新たな世界描く作家も≫長寿漫画終了後のベテラン作家では、「こち亀」の秋本治氏が16年9月に40年間の連載を終え、直後に隔週誌などでの4作同時連載を発表。「週刊連載を持ちながら、別の作品を描くのは難しかった」と話すように、終了後に新たな世界を描く作家も多い。長期連載は肉体的負担が大きく、「三丁目の夕日」の西岸良平氏は13年以降、体調問題が理由で月1回連載に。ちば氏は網膜剥離などを患い「のたり松太郎」(73~98年)以降は短編中心に描いてきたが、16年から4ページの「ひねもすのたり日記」を月2回連載している。

≪盟友のちばてつや氏「人生そのもの」≫ちば氏は漫画史に残る「あしたのジョー」の最終回を「青春の終わりの時期に、自分がどう生きているのか?どう生きたいか?など、いろんな思いを重ねた」と回想。その上でドカベンを「水島氏にとっては人生そのもの」と指摘。ジョーと連載が重なる時期もあり「まだ続いてたのは本当に凄い」と称えた。長寿漫画の生まれる背景を「魅力あるキャラがたくさん作れて、日記を描くような感覚になると続くのではないか。もちろん人気がないとダメだけどね」と分析している。

情報源:「ドカベン」シリーズ完結 作者、読者とも高齢化影響「選手との年齢差が開いていく難しさ感じたのでは」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:「ドカベン」シリーズ完結 作者、読者とも高齢化影響「選手との年齢差が開いていく難しさ感じたのでは」― スポニチ Sponichi Annex 社会


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