ピアノより男性社会の将棋を選んだ少女時代 伊藤沙恵女流二段 女子1人の奨励会で「お昼は1人で食べていた」

ピアノより男性社会の将棋を選んだ少女時代 伊藤沙恵女流二段 女子1人の奨励会で「お昼は1人で食べていた」 | AbemaTIMES

ふむ・・・


今でこそ女流棋士が増え、さらには天才・藤井聡太七段(16)の活躍や漫画・アニメ・映画のヒットもあり、女性ファンが増えた将棋の世界だが、ほんの数年前までは従来のイメージどおり、男性がほとんどを占めていた。今から20年ほど前に5歳上の兄に将棋を教わった伊藤沙恵女流二段(25)は「お姉ちゃんがピアノをやっていたので、将棋とピアノ、どっちをやるか、という話になって将棋にしました」と、奏でるよりも戦う方を選んだ。ただ、その道の先には男性ばかりに女性1人という、孤独な戦いが待っていた。

なぜピアノではなく、将棋を選んだのか。「ピアノは練習が大変だよ、みたいな話を聞いちゃったんですよね。将棋も大変なんですけど(笑)」。当時、そこまで深く“読んで”いなかったのか、将棋を選ぶと、持てる才能を早くから発揮。女性としては最年少となる10歳で奨励会に入会した。当時戦っていた相手といえば「佐々木勇気くん(七段)とか、三枚堂くん(六段)とか、高見くん(叡王)とか。本当に強い子がたくさんいたんですよ」と、今や若手のホープとして将棋界を盛り上げている名前が次々と出てきた。その後、サラリと「勝ったり負けたりだったので、自分が特別強いという思いは全くないですね」と話したが、少年少女の時代であったとしても、“勝ったり負けたり”している時点で、相当なものだ。「今は全然相手にならないので、その時に勝っておいてよかったと思いますね」とほほ笑んだ。

将棋の勉強、対局自体は充実していたが、寂しい思いをしたのは昼食休憩時だ。「奨励会では午前と午後、1日3局指すんですけど、午前に1局やって、その後に昼食なんです。男の子は集まって食べてて、自分は1人で食べているみたいな…。私が入った時に、関東奨励会では女の子は1人だったので」。仲間外れというわけではないが、その年頃の男の子であれば、女の子とご飯を食べるということに、恥ずかしさや照れくささを覚えるのも無理はない。また伊藤女流二段が「人見知りしちゃうんです」とそもそも落ち着いた性格ということもあり、他愛もない会話を楽しむランチタイムとはかけ離れていたようだ。

そんな環境下でも着実に地力をつけ、女流棋士の中ではトップクラスに数えられるようになった。奨励会出身の女流棋士が次々とタイトルを取る中で、まだ無冠の実力派としては「タイトルが何よりほしいですね」と言葉に力を込めた。今回出場する女流AbemaTVトーナメントは、非公式戦ながら里見香奈女流四冠をはじめ、女流棋界のトップがずらりと顔をそろえた。ここで優勝するようなことがあれば、改めて伊藤女流二段の存在をはっきりと示せる。超早指し棋戦の独特なルールは「慣れない持ち時間ですが、恥ずかしい将棋を指さないように頑張ります」と誓った。その名がさらに世間に知れ渡れば、奨励会時代の元少年たちは、一緒にお昼を食べなかったことを、きっと後悔する。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。

情報源:ピアノより男性社会の将棋を選んだ少女時代 伊藤沙恵女流二段 女子1人の奨励会で「お昼は1人で食べていた」(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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どちらが勝つかな・・・