谷口由紀女流二段、室田伊緒女流二段との激闘制し準決勝へ/女流AbemaTVトーナメント

谷口由紀女流二段、室田伊緒女流二段との激闘制し準決勝へ/女流AbemaTVトーナメント | AbemaTIMES

谷口由紀女流二段が2勝1敗で勝ち進む。


女流AbemaTVトーナメントの1回戦、室田伊緒女流二段(29)と谷口由紀女流二段(25)の対戦(三番勝負)が12月16日に放送され、谷口女流二段が激闘の末、2-1で勝利し、準決勝進出を決めた。次戦では優勝候補の筆頭、里見香奈女流四冠(26)と対戦する。

仲のいい女流棋士の先輩・後輩が、極限状態の超早指し棋戦で、息が詰まる接戦を3局も繰り広げた。第1局、長い中盤を経て終盤に突入すると、谷口女流二段が視野の広さをいかして入玉に成功。室田女流二段の勝機を完全につぶしきって先勝した。続く第2局も、谷口女流二段が押し切るかと思われたところに、今度は室田女流二段から一瞬のカウンター。解説を務めた三枚堂達也六段からも「すごい将棋でした。中盤がいきなり終盤になって、目が回りました」と驚くほどの激しい将棋となった。

1-1で迎えた最終局。最後に勝敗を分けたのは、粘りだった。ペースを握ったのは室田女流二段。一時は勝勢にも近いかと思われたが、ここから谷口女流二段がとにかく粘った。大駒を奪われ、持ち時間にも大差をつけられる中、正解だけを瞬時に見つけ、そして指し続けた。結果は159手で谷口女流二段の勝利。「勝因は諦めずに粘ったことですかね。序盤で大きな誤算と言いますかミスをしてしまって、ずっと苦しい展開が続いていました」と、ホッとした表情を浮かべた。

これで次戦は女流棋界の第一人者・里見香奈女流四冠との対戦が決定。「非常に強敵ですし、早指しも強い方ですので、私は精一杯自分の力を出し切るのみだと思っています」と、勝利の余韻に浸るのもそこそこに、すぐに準決勝へと気持ちを切り替えた。攻守のバランスに、劣勢に立たされても諦めない粘り。持てる全てを使って、大きな壁へと挑む。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。

情報源:谷口由紀女流二段、室田伊緒女流二段との激闘制し準決勝へ/女流AbemaTVトーナメント(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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第1局 153手まで 谷口女流二段の勝ち

第2局 79手まで 室田女流二段の勝ち

第3局 159手まで 谷口女流二段の勝ち



2局目の初手、▲7八飛車、△3二飛車は驚いた。