NHK「キリトリ報道ではなく会見全文(11日)を掲載します」←その前がないキリトリ報道 | netgeek

「次の質問をどうぞ」に至る、重要な部分が抜けてるわけだ。


河野太郎大臣の質問無視騒動についてNHKが「キリトリ報道ではなく会見全文を掲載します」と宣言した。しかし皮肉なことにそれ自体がキリトリ報道になってしまっている。

ツッコミ殺到中。

NHKは12日、「NHK政治マガジン」にて記者会見の全文を掲載し、Twitterで宣伝した。

念のためキャプチャ画像も載せておく。

記事を見ると12月11日にあった記者会見の全てのやりとりが文字に書き起こされている。

この中で河野大臣が「次の質問どうぞ」と言って記者を4連続で無視したのはすでに有名になった。だが、この会見の前にあったやりとりこそが重要なのだ。その部分を紹介しないNHKは完全にずれている。

重要な2つのポイント。

(1)河野大臣は国会にて、北方領土をめぐるロシアへの対応はノーコメントにすると宣言した。国益を守るためという理由は確かな説得力がある。

(2)12月4日、ノーコメントと知っている記者はそれでも質問をぶつけた。河野大臣はノーコメントの理由を丁寧に説明した。

参考:河野大臣、4日にノーコメントの理由を丁寧に説明したのに11日に記者がまた質問

それでも記者はしつこく質問を続けている。

この2つのやりとりがあってから11日の無視騒動が起きるのだ。また同じ読売新聞の梁田記者が登場している点に注目。「発言は控えるとおっしゃってますけれども…」と前置きしてからそれでも質問してくるところがしつこい。

NHKはキリトリ報道をしないというならなぜこの部分を紹介しないのか。4日の記者会見の記録は外務省のHPに掲載されており、いくらでも紹介できたはずだ。国会での宣言についても知らなかったとは言わせない。

偏向報道にも程がある。NHKが今回やったのは完全にキリトリ報道だ。

情報源:NHK「キリトリ報道ではなく会見全文(11日)を掲載します」←その前がないキリトリ報道 | netgeek


平成30年12月4日(火曜日)14時38分

日露首脳会談関連

【読売新聞 梁田記者】日露の交渉に関して伺います。今日午前中の,参議院の外交防衛委員会の方で,大臣のご答弁の中で,内外のメディアにコメント等引用されて,コメントの仕合になってしまうというのはよろしくないので,政府の方針を説明するのは差し控えるというのが,政府の方針だということだったのですが,改めて政府全体としても答えは一切差し控えるという方針なのかという確認と,改めてそのような方針を取った理由をご説明いただければと思います。

【河野外務大臣】これから日露で平和条約の交渉を加速化しようという首脳同士の合意がございましたので,これから交渉が始まるわけでございます。政府としては,政府の考え方は交渉の場できちんと相手に伝える,交渉の場以外で様々なことを申し上げれば,当然,相手側からそれに対する反応を引き出すことにもなり,交渉に資することにならないと考えておりますので,交渉の場以外で政府の考え方を申し上げるのは,差し控えるというのが政府の方針でございます。

【読売新聞 梁田記者】現時点でも,例えば外務省のホームページの方に「我らの北方領土」という,今までの経緯や方針を書いた説明資料などが掲載されていますけれども,そういったものは引き続き残していくということでしょうか,政府の方針あるいは認識として,そういった既に公開されているものは残していくというお考えなのでしょうか。

【河野外務大臣】政府の法的立場に変わりはございません。

【共同通信 斎藤記者】今の質問にもありましたけれども,外務省のホームページを開ければ,北方領土についての政府の基本的立場が明確に書いてあります。恐らく多くの学者さんも先生も生徒さんたちも一般の人たちもそれを見て,政府の立場とはこうなんだと,今も見ればそういうふうに受け止めるわけなんですね。これで問題ないのかどうか,やはりあそこに書かれているものを大臣が交渉を理由におっしゃらないというのであれば,それは書かれているものと答弁と,やはり違いが出てくるわけですが,そのホームページあるいはこれまでの刊行物について,扱いについて,何か対応する考えはお持ちでしょうか。

【河野外務大臣】政府の法的な立場に変わりはございません。

情報源:河野外務大臣会見記録(平成30年12月4日(火曜日)14時38分 於:本省会見室) | 外務省


平成30年12月11日(火曜日)13時39分(6分35秒ごろ)

日露関係

【時事通信 越後記者】日露関係について伺います。先日,ラヴロフ外務大臣が日露平和条約の締結について,第二次世界大戦の結果を認めることを意味すると,日本が認めることが最初の一歩になるというような発言をされていますけれども,この発言に対する大臣の受け止めをお願いします。

【河野外務大臣】次の質問どうぞ。

【読売新聞 梁田記者】今のに関連して伺います。大臣,国会答弁等でも日露関係については交渉に資することはないので,発言は一切控えるというふうにおっしゃってますけれども,今のように,ロシア側ではラヴロフ外相,ペスコフ報道官等々,いろいろな原則的立場の表明があります。これに対して反論を公の場でするおつもりもないということでよろしいんでしょうか。

【河野外務大臣】次の質問どうぞ。

【共同通信 田中記者】引き続き,関連の質問なんですけれども,大臣は良い環境を整備したいということで,発言をこれまで抑制的あるいは抑えてこられたと思うんですけれども,一方でロシア側からは,どんどんこれまでとおりの発言が出てきます。こういった端から見たらアンバランスな状況が,実際の協議にも影響を与えるという懸念もあると思うんですが,その点に関してはどうお考えでしょうか。

【河野外務大臣】次の質問どうぞ。

【共同通信 斎藤記者】大臣,何で質問に「次の質問どうぞ」と言うんですか。

【河野外務大臣】次の質問どうぞ。

情報源:河野外務大臣会見記録平成30年12月11日(火曜日)13時39分 於:本省会見室 | 外務省



はぁ・・・